52話「イワさんの過去が知りたい」
〜シオリside〜
「ようこそここはインペルダウンLEVEL5.5番地!
囚人達の秘密の花園!『ニューカマーランド』!ヒィーハー!!」
今目の前にはこの世界最大級の珍獣ことオカマ王エンポリオ・イワンコフがいらっしゃる。
…しっかし…近距離で見るとキッツイな〜SAN値がゴリゴリ削られるわ…
俺らはサディちゃんをのした後LEVEL4から階段を下りLEVEL5の極寒地獄に降り立った。
しかし…いや〜マジでマゼランは怖かったわ〜
だいたいあんな化け物と接近戦なんか出来るかい!
一人で黒ひげ一味を撃退したり(まぁあれはワザとなのか舐めプなのか分からねぇが…)、
クロコ、ジンベエ、イワさんを相手どれるんだもんなぁ〜
事前に黄猿と戦った事や遭遇した場所に助けられたな。あんな狭いトコじゃ毒の巨兵は使えんだろうし。
心理戦に持ち込めたのも大きかったな。ただ次が問題だが…
しかし…さてさて…これからどうすっかな〜?
エースを救うだけなら今すぐ出来るが…そうなると頂上戦争の展開が全く分からなくなるから無しだな。
ここは原作通りマリンフォードまで見逃すか…
ただ10時間ぐらいもルフィをここに留ませる理由が思いつかねぇ。
いや、俺らが近づきゃその分早く繰り上げて護送する…か?
で、案の定反対したルフィに戦力不足を説きここに来たワケだ。
場所も見聞色を使えば簡単に見つかった。
…なんで長年も見つかんないんだろうな…海軍はバカばっかりか?覇気使いは何やっとたんや?
「あら、どうしたっチャブル?傾国ガール!考え事かしら?」
とイワさん。SMの女王様ルックに巨大な顔面(しかも更に巨大化可能)、おかしい頭身…確かに忘れられんわな。
「なんなんだ!?この化け物はぁ!?」
茫然としてるバギーに3。ボンちゃんにショック受けてるようならそら度肝抜かれるわな。
…今も無数にいる珍獣共に引っかきまわされてる。
「革命軍幹部にして、カマバッカ王国女王の…エンポリオ・イワンコフだ。…まぁ色々規格外なお人だよ。」
「規格外なのはヴァナータじゃな〜い?うちのドラゴンに本気出させたって聞いたけど。」
「なんでここにいながらそんな事知ってんだ?」
さすがイワさんだが…
「ンフッフッ…ヴァターシの力をみくびってもらっちゃ困るわぁ!ヒーハー!
それよりも麦わらボーイの目的は分かってるけど…ヴァナータの目的は何かしら?
ただ麦わらボーイを救いたいってだけじゃないんでしょ?」
「まぁな…手伝いするだけで侵入するにゃハードル高すぎるからな。ここは。」
…ここに来たもう一つの理由は…奴のスカウト。
黒ひげに荷担するぐらいだから俺にも勧誘できる目はあるだろ。
他の奴らも…といいたいが、あんま魅力を感じねぇ。例外は奴ぐらいだが…デカすぎるしな…いやあのアイテムがありゃイケるか…?
「ま、信用するかしないかは自由さ。お互い利用しあわせればいいんじゃね?」
「信じてるわよ。ヴァナータの麦わらボーイを見る目…
かわいい我が子を見守る母親の様だもの。」
!?ハァ?母親って…勘弁してくれよ。
「イワちゃん!おれ早くエースを助け「やかましい!」
「へぶっ!?」
「そんなザマで本気で助けられると思ってブルのかしら?
傾国ガールがいなきゃむしろ死んでるのはヴァナータなのよ!」
「…うん、分かってた。…おれは…弱い!…こんなザマで海賊王になるって言ってたおれを殴りたくなるよ!
…けどおれはもっと強くなる!みんなを守れるぐらいに…
そのためにまずはエースを助けなきゃ…強くなる資格もないと思うんだ。」
おおぅ…その覚悟、戦争後にしてなかったか?
「良い覚悟ね…それじゃ弱ったヴァナータの体力を回復してあげるわ。時間はかかるけどね…
…エンポリオ・ヒール・ホルモン!」
聞いた事ない技でルフィを強制的に眠らせた。
…まぁ…説得する手間省けたな。
で、数時間後…
「おれ何時間寝ちまったんだぁ〜!?けど体が軽い〜♪」
今のルフィは絶好調だな。本来なら体力ゼロに近い所にドーピングの嵐だったしな。
イワさんが言う通りドーピングはあんま多用するもんちゃうしな。
これなら中将とかにボコられんで済むやろ。
「ところでアンタは脱獄しないのか?」
「まだ、脱獄する時じゃなっシブルね。色々と計画進行中のもあるし…ヴァターシの同胞『革命家ドラゴン』」「ああ…おれの父ちゃんか…」
「そう、アナタの父ちゃんが軍を率いて動く時…その時に再びシャバに飛び出す予定よ。…
…!?父ちゃん…!?」
ものすごいリアクションだな。出○みたい。
「ああ。」
「えぇぇ〜〜!?英雄ガープといい、なんなんだガネ!コイツの家族はっ!?」
「ヴァ…ヴァカおっしゃい!!ヴァナータが革命家ドラゴンの息子ぉぉっ!?
「おれもよく知らねぇんだよ。顔を知らねぇし。」
2人がドラゴンについて話し、その後作戦会議を行い、今すぐ脱獄作戦が開始される事になった。
「じゃあ〜行くわよぉ〜〜〜ンナ!!」
イワさんの号令の元、エース達がいるとされるLEVEL6に直進する俺ら。
そして…
「エース…………!!?」
「いないな…一歩遅かったか。」
LEVEL6に到着したが…エースの姿は見えない。
この状況にイワさんの部下イナズマが悪態をつく。まぁこの人にはあまり無茶しないでもらうか。
バギー、3も嫌々ながらもついてきている。
………お!あれは…ジンベエか。
ルフィに気づいた彼がエースの状況を伝える。
教えられた道…リフトを見つけたが使えない。
更に上に行く階段も塞がれ催眠ガスが流されるがそこはイナズマの能力で阻止できた。
しかし閉じ込められた事に変わりはないな。
海軍本部に行くかどうかでイワさんと揉めるがルフィに根負けする。
と、そこに…
「ここを抜けたきゃ…おれを解放しろ。
おれならこの天井に穴を開けられる。どうだ?麦わら…クハハハ…」
「お前……!ここに捕まってたのか!!
クロコダイル!」
元王下七武海のクロコダイルがおられました。