上条には、三人ほどの天草式の連中が追いかけていた。
上条は廊下に入り、近くにあったトラックの影に隠れた。
連中は隠れたことに気づかず、通り過ぎた。
通り過ぎたことに、安心した上条は壁に手を置きながら、荒神の方を見ようとすると、
「うぉっ!!」
上条に何かがぶつかった。
見てみるとそれは、オルソラだった。
「オルソラ!?」
上条は急いで、口と手に付けてある魔術を、幻想殺し(イマジンブレイカー)で破り、取った。
「オルソラ何故此処にいる?」
オルソラの肩を掴み問う上条。
「・・・・・・、逃げてきたのでございますよ」
オルソラは下を向きながら、小さな声で答えた。
その言葉の後に、廊下の奥から、
「まだ遠くには行ってないはずだ!!」
天草式の三人の男が三手に判れ何処かえ行った。
おそらく、オルソラを探していると考えられる。
「一先ず、此処に居ると気づかれる。移動するぞオルソラ!!」
オルソラは黙って首肯いた。
二人は元居た広場に戻った。
そこには、男が気絶した状態。女はロープで動けなくした状態で荒神がその中心で立っていた。
「オルソラ!?」
荒神はビックリした表情で名を呼んだ。
「ご迷惑をおかけして、済みません」
礼儀正しくオルソラは荒神に謝った。
「(俺にはお礼なしかよ!!まあいいけど)」
上条は無表情で考えていた。
すると近くの建物の屋根が爆発した。
その爆発ど同時にステイルが落ちてきた。
「クソッ!!」
ステイルはボソッっと言った。
すると爆発の起きた場所には、誰かが立っている。
明らかに天草式の人物だった。
「オルソナを返してもらうなのよな!!」
その声は聞いたことがあった。
「この声は!?」
荒神は気づいた。
オルソラが再び天草式に捕まった時、風船から聞こえた声だった。
――――後書き――――
どおも!!お読みいただきましてありがとうございます。彩です
この小説とある零位の全を操る者(エネミー・デイズ)は殿堂入りしました。
ありがとうございます。
皆様のおかげです。
このオルソラ救出編は、長くなりそうなので、今回は此処で終わりにします。
ありがとうございました。