小説『俺は高校球児だ!!』
作者:羽島千佳(食よりゲーム)

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                ー翌日ー
「はあ〜。昨日は寝れなかったぁ〜。」
晋平はあくびをしながらケータイを弄っている。
「今日は色々と委員会で忙しそうだな〜。なあ。晋平。」
風雅は風紀委員会の委員長で、晋平が副委員長だ。
「お前が昨日ギャル達を職員室に連れて行ったりするからでしょっ。」
晋平がチッと舌打ちをする。
「今日はマヒロちゃんとのデートがあったのにな〜。断っちゃったよ。」
「また新しい彼女か??」
風雅はため息をついた。
「うん。真比呂飛鳥(まひろあすか)ちゃん。一応うちの生徒だぜ。」
―なんだこいつ。
―彼女をたらいまわしにして。
―とんでもねぇ野郎だな・・・・・。
「ところでさ、三日月ちゃんとの仲はどうなってるわけ??」
晋平の顔を見ると、晋平の目は輝いていた。
「三日月ちゃんじゃない。月山実夏つきやまみか)だよっ。」
風雅の顔が赤くなる。
「で??どうなのどうなの?」
晋平の目が輝く。
「最近は会ってない。けどメールはしてる。」
「なーんだ。それだけか。」
晋平の目が暗くなる。
三日月ちゃんこと月山実夏は、俺の彼女で、一つ年下の女だ。
ハッキリ言って・・・・。
可愛い。
最近は野球で忙しいから、ほとんど会えてない。
もう付き合い始めてから一年以上経つ。
「お前・・・。一年以上も付き合ってるのにキスもした事無いとは何事だ!!男ならもう少し積極的に!」
―来たよ。
―晋平のうざいモード。
―うざいってば。
「だって・・・・・。」
「だってもクソもあるかぁぁ!!」
―こういうときは・・。
「すいませんしたー。アドバイス有難うございますぅー。旭さん。」
「敬語で話さないでぇぇぇぇぇぇ!!!!」

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