小説『俺は高校球児だ!!』
作者:羽島千佳(食よりゲーム)

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「あ、旭君・・・・。なんで・・・」
「まあ、俺ら友達だしぃ??当然のことをしたまでだと思ってるよぉ??」
晋平は風雅の去っていった方向を見ながらこういった。
「あいつは、一回人の死ぬとこ見てんだ。こういうの、耐えられないはずだぜ。」
どういう意味なんだろう。
死ぬ所を見た??
え・・・・。片野君が??
マフィアとか・・。そっち系??
意味がわかんないよ・・・。
そんなこと考えてるうちに、風雅は音楽室に帰ってきた。
「大丈夫だったか??」
「うん・・・・。」
「どこ行ってたんだよ。」
「職員室だよ。あいつら普通に校則破ってるから。」
風雅はため息をつきながらそういった。
「出たー。風紀委員長ーーー。お前ってホント真面目だよな」
晋平は呆れ顔だ。
「あの・・・。あたしはもう大丈夫だから・・・。職員室行ってくるね。」
フラフラしながらも祐香は職員室に向かった。
「あ〜。最後の言葉言えなかった〜。勇気でなかった〜。」
晋平は寝転びながら叫んだ。
「どうせ好きだよとかそんなチャらいやつだろ。」
「ピンポーン。当り。」
こいつは・・・。
昔っからこんなんだ。
なんでこんなにチャラいんだよ(怒)
「とりあえず俺帰るわ。帰って父さんとキャッチボールする約束だし。」
「お前は小学生かっ!高校生にもなって父親とキャッチボールかよ!?」
風雅はため息をついた。
「すいませんしたーーー。旭さん。」
「だから敬語で話すのやめてぇっ!」
風雅はソレを無視して音楽室のドアを閉めた。

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