小説『仮面とテストと召喚獣』
作者:daiki1211()

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坂本=坂  島田=島  土屋=土  姫路=姫

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坂「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれ」

  俺はみんなが注目するまで待つ、それが一番の方法だからな

坂「さて、皆に一つ聞きたい」

  俺は卓袱台、座布団、畳を順に見て

坂「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが―――」







坂「―――不満はないか?」



皆「「「「「「「「「「大ありじゃぁっ!!」」」」」」」」」」

  二年F組生の魂の叫び

坂「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」

A「そうだそうだ!」

B「いくら学費が安いからと言って、この設備はあんまりだ!改善を要求する」

C「そもそもAクラスだって同じ学費だろう?あんまりに差が大きすぎる!」

  皆の胸の内に抱え込んだ不満が爆発し始めた

坂「皆の意見はもっともだ。そこで」

  俺は笑い

坂「これは代表からの提案だが




                  FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けたいと思う」

  俺は皆に提案を出した、だが

D「勝てるわけがない」

  誰かが言った、そしたら皆まで弱音を吐きだした

坂「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせてみせる」

  俺は堂々と宣言した

  だが否定的な声が挙がっている

坂「根拠ならあるさ。今から根拠を教えてやる」

  俺の声に反応して、みんなが静まる

坂「おい、康太。スカートを覗いてないでこっちに来い」

土(ブンブン)

姫「は、はわっ」

  姫路がスカートを抑えるが手遅れだろう

坂「土屋康太。こいつがあの有名な沈黙なる性職者|(ムッツリーニ)だ」

  土屋康太という名前を出してもピンとこない奴も
        ムッツリーニという単語を出したら反応をした

坂「姫路のことは説明するまでもないな。姫路は俺達の勝利の女神になってくれるはずだ」

姫「えっ、私ですか?」

  姫路は驚いた顔をしていた

坂「木下秀吉だっている」

  今度は周りの視線が秀吉に向いた

坂「当然俺も全力を尽くす」

  周りから勝てそうなオーラが出てきた

坂「本来ここにいないとおかしい、観察処分者の吉井明久がいない
  しかも先生に聞くとAクラスにいる言うではないか、
  俺はこの試召喚戦争で『勝ったほうが何でも言うことを聞かせる権利』を副賞で
  つけたいと思う」

島「吉井…あんたはここにいる存在なの。すぐにここへ引きずりおろしてやるわ」

  うおっ!殺気が翔子並みになったぞ、いかんいかん気おくれしたら

坂「まずAクラスに仕掛ける前に、Dクラスに仕掛けようと思う。死者は須川に任せる。
  皆、この境遇は大いに不満だろう?

  「「「「「「「「「「「「当然だ!!」」」」」」」」」」」」

坂「ならば全員ペンを執れ!出陣の準備だ!」

  「「「「「「「「「「「「おおーーっ!!!」」」」」」」」」」」」

  明久一人だけAクラスなんてずるいだろう、すぐにここに引きずりおろしてやる!!

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