14
坂本=坂 島田=島 土屋=土 姫路=姫
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
坂「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれ」
俺はみんなが注目するまで待つ、それが一番の方法だからな
坂「さて、皆に一つ聞きたい」
俺は卓袱台、座布団、畳を順に見て
坂「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが―――」
坂「―――不満はないか?」
皆「「「「「「「「「「大ありじゃぁっ!!」」」」」」」」」」
二年F組生の魂の叫び
坂「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
A「そうだそうだ!」
B「いくら学費が安いからと言って、この設備はあんまりだ!改善を要求する」
C「そもそもAクラスだって同じ学費だろう?あんまりに差が大きすぎる!」
皆の胸の内に抱え込んだ不満が爆発し始めた
坂「皆の意見はもっともだ。そこで」
俺は笑い
坂「これは代表からの提案だが
FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けたいと思う」
俺は皆に提案を出した、だが
D「勝てるわけがない」
誰かが言った、そしたら皆まで弱音を吐きだした
坂「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせてみせる」
俺は堂々と宣言した
だが否定的な声が挙がっている
坂「根拠ならあるさ。今から根拠を教えてやる」
俺の声に反応して、みんなが静まる
坂「おい、康太。スカートを覗いてないでこっちに来い」
土(ブンブン)
姫「は、はわっ」
姫路がスカートを抑えるが手遅れだろう
坂「土屋康太。こいつがあの有名な沈黙なる性職者|だ」
土屋康太という名前を出してもピンとこない奴も
ムッツリーニという単語を出したら反応をした
坂「姫路のことは説明するまでもないな。姫路は俺達の勝利の女神になってくれるはずだ」
姫「えっ、私ですか?」
姫路は驚いた顔をしていた
坂「木下秀吉だっている」
今度は周りの視線が秀吉に向いた
坂「当然俺も全力を尽くす」
周りから勝てそうなオーラが出てきた
坂「本来ここにいないとおかしい、観察処分者の吉井明久がいない
しかも先生に聞くとAクラスにいる言うではないか、
俺はこの試召喚戦争で『勝ったほうが何でも言うことを聞かせる権利』を副賞で
つけたいと思う」
島「吉井…あんたはここにいる存在なの。すぐにここへ引きずりおろしてやるわ」
うおっ!殺気が翔子並みになったぞ、いかんいかん気おくれしたら
坂「まずAクラスに仕掛ける前に、Dクラスに仕掛けようと思う。死者は須川に任せる。
皆、この境遇は大いに不満だろう?
「「「「「「「「「「「「当然だ!!」」」」」」」」」」」」
坂「ならば全員ペンを執れ!出陣の準備だ!」
「「「「「「「「「「「「おおーーっ!!!」」」」」」」」」」」」
明久一人だけAクラスなんてずるいだろう、すぐにここに引きずりおろしてやる!!