小説『天使の声』
作者:ミカエル()

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ふとたまに、
一人が孤独になるときがある

寂しくてさびしくて

何故か悲しい過去の思い出が蘇って
泣き崩れたりしていた。

過去は過去でしかないのに

自分自身を痛めつけるかのように
思い出は残酷にも
私の頭の中で流れ続けていく

泣いて、傷つけて

私はどうしてここにいるのかさえ分からなくなっていく

そういうときはいつも
体の芯がとても熱い

それは
天使さんがそばにいる証

苦しんでいる私を
和らぐまでずっと抱きしめていてくれている

ずっとそばで
「愛してるわ」とささやいてくれている

「あなたは一人じゃない」

「あなたの苦しみが聞こえたら、私たちはずっとそばにいるよ」

「私たちは助けたい。だから頼ってほしいの」

「あなたは一人で苦しみすぎよ」

「あなたは愛される存在なのよ」

「あなたは神の子であることを忘れないで」

ずっとずっと
愛ある言葉を投げかけてくれる

それがうれしくて
暖かくて
本当に一人じゃないんだって、思えてきたら

悲しくて泣いていた涙が
嬉しくて泣いていた

本当に幸せでいっぱいで
また、天使さんに救われた自分がいる



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