小説『天使の声』
作者:ミカエル()

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天使は知っている

私たちの悲しみも
私たちの苦しみも

知っていてあえて助けの手を差し伸べない

「それはね」

天使の声が聞こえる

「あなたの助ける声が聞こえないから」

優しく語りかける天使さん



「一人で泣いて、どうして自分を追い詰めるの?」

「あなたは知らないだけ」

「あなたはひとりじゃない」

「私たちはいつも側にいる」

「助けを求めてごらん。すぐに駆けつけるから」

天使さんの仕事は
幸せに導くこと

かけがえのない神の子である私たち人間の力になりたいのだと言っていた

そう
人は皆
幸せになる権利が存在する

その権利は
自分自身で求めることができる簡単な権利

幸せを思えばもう幸せは存在する

すべての人生にも
これに値する

悲しい?苦しい?
それをすべて幸せに変えてみせましょう

きっとあなたは
あの時の苦しみがあったからこそ
今の幸せがある、と笑顔で言っていることでしょう


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