小説『鸚鵡貝は裏切らない【完結】』
作者:魚庵(ととあん)(・胡・晴・日・和・)

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まえがき


 やめよう、やめようと思いながら、やっぱり『まえがき』を書いてみるあたり、私もかなりの自信過剰だ。

 物書きのプロでもないのに、シリーズ化してみたり、長々とした登場人物書いたり、『これまでのお話』みたいな説明書いたり、『まえがき』書いたり……って、どう考えても「読者がいる」という前提の基に、言い訳してるわけじゃないですか!

 甘いな〜私。

 物書きを気取るなら、言い訳などなしに、真っ向から「物語で勝負」しろってんですよ。


 持論としとは、
「小説は一行目の書き出しが命」
 で、ありますのに、初っぱなから既に、
 出鼻挫いてます。

 ムカつくな〜私。


 で。そんなムカっ腹を敢えて公表しつつ、言い訳。


 これは『桜貝は眠れない』の続編にして、完結編です。
 『桜貝は眠れない』は20年前、私がまだまだ初々したコドモな頃に書いた、軟弱な恋愛小説ですが、何となくでこちらの『アットノベル』に投稿したのですが、あまりの稚拙さに後半は加筆して、まんまとエロ小説(エロにしては可愛いが)として世に出した一発ポッキリの話でした。
 が、書き出したら面白くなってしまい、調子に乗って『桜貝〜』の悪役キャラ・周子を主人公に、別バージョンを書いたのがマズかった!
 同時に、小説の書き方みたいにのがわかって来てしまい、拍車がかかり、遂にキャラクターが一人歩きを始めた。
 脇キャラだった七恵で、また話を今度は改めて作ってしまった。
 しかし、今度は本気である。
 ひとつの感情を設定に放り投げたら、それで全部の辻褄が合わせられました。
 なので、続きも考えて……というより、七恵さんが勝手に歩いて導いてくれました。
 ただのエピソードドラマに過ぎなかった『桜貝は眠れない』の二人にちゃんと決着がつきます。
(別カップルの和彦×周子には『真珠貝は振り向かない』で決着つけたし)
 ……ここまで書く気はホントになかったのですが、一人歩きを始めた七恵は、私にしか書けない女性になってくれました。
 だから書きます。
 個人的にはとても面白くなる予定。(←未定)
 なるほど、マイノリティとは武器に出来るんだ。

 世界でいちばん深くてピュア(それは嘘だが)な××小説、書かせて頂きます。

はじまり。




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