小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

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(前書き)
どうも神死槍ですm(__)m

今回で、目標の20回を達成できました!!

まず最初に、学生が書くこの小説を飽きもせず、読んでくださった方。この小説にコメントをくださった方。

ほんとに皆さんの応援があったからこその結果だと思います…

え…と…今回の投稿はかなり文字数を頑張りました。

最後まで読んでいただければ幸いです…

それでは本編に行ってください!!ありがとうございます!!





次の日


「という…事で…」カエル顔の医者は、病院の正面の入り口で又馬を送り出す。
「ありがとうございました…」又馬は軽く一礼をして、立ち去ろうとした時、カエル顔の医者が止めた。
「君にこの、イヤホンと眼鏡を渡しておくよ」カエル顔の医者の、右手には、普通のイヤホンと黒ブチ眼鏡があった。
「何ですか?これ?」
「眼鏡は、追跡用スコープ。イヤホンは半径、127kmの範囲内のありとあらゆる、銃声を全てキャッチすることが出来る。」
「なんでそんなもの?」又馬は受け取りながら、聞いた。
「君は、この学園都市にとって、危険な存在になりかねない…狙撃手にいつ狙撃されるか分からない…それの対策だよ」カエル顔の医者は、イヤホン、眼鏡の操作マニュアルも又馬に渡した。
「使い方は、それに載っている…あ…あと…それと…」カエル顔の医者は、胸ポケットから、注射器を二本渡した。
「これは?」又馬は、注射器を見回しながら聞く。
「今回の様にはならないだろうけど…また頭痛が起きた時に、首筋にその注射器をうつといい…ただし、二本しか無いからね…」医者はそう言うと、振り返り、病院に戻っていった。


「……………。」 又馬は、風紀委員第177支部に向けて走り出した。


走りながら、又馬は、カエル顔の医者との話を思い出す。
「頭痛の原因?」
「うん…君は、幼い頃に、頭をいじられ、能力を植え付けられたと言ったね?」
「は…はい…」
「その考えは半分正解で、半分間違いだ。…正確に言えば、君の頭には、一つの機械が埋め込まれている。」
「え?」
「ツリーダイヤグラムっていう、学園都市が誇る、スーパーコンピューター以上の、超機械があるんだけどね…」
「?」
「君の頭には、その超小型版が埋め込まれているんだ」
「え!?そんな…」
「その機械と君の持つcopy&glowが完全にリンクしている。」
「……。」
「つまりは、能力を使う上での、計算式をその小型版のツリーダイヤグラムが補助をしているんだ。君が頭に思い浮かばせる、計算式を、機械が、計算して答えをだす。だから、能力を組み合わせて使う事も出来るし、連続して、能力を使い続ける事も出来る」
「だ…だから、瞬時に計算が出来たりするのか…」
「ただ…一つの弱点がある…それが今回、君が倒れた原因なんだが…」
「なん…ですか?」
「排熱機関が無いことだよ」
「だから、能力を使い続けると、脳の中にある、機械が、熱くなり、脳に支障をもたらせる…」
「そう…だから、ベクトル変換や、空間移動などの高度の能力を使い続ければ…」
「脳が焼ける…」





(くそっ!!)又馬は、風紀委員第177支部を目指して走り続けた。

又馬はムカついていた。カエル顔の医者にムカついた訳ではない。
ただ…自分と、自分の頭に機械を埋め込んだ、木原研弄にムカついていた。
「ふざけんな!!ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな!!」又馬はふざけんなを連呼しながら、走り続けていた。風紀委員第177支部なんて、とっくに通りすぎていた…ただ走っている…河川敷についた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」又馬は走り疲れて、仰向けになって、寝転んだ。
「千里…眼で…」又馬は目を閉じて、何かを探し始めた。


一時間くらいたっただろうか…又馬は、起き上がり、さっきもらった、イヤホンと、眼鏡を装着した。
「見つけたぜ…待ってろよ…ぶっ殺してやる…」又馬は空間移動で、その場から姿を消した。



その頃、風紀委員第177支部では…
「又馬さん遅いですね〜」初春が、時計を見ながら、呟いた。
「そうですわね〜」白井も時計を見て返事をした。
「今日退院って聞いたんだけどな〜」佐天も時計を見ながら、会話を続かせる。



夕方…ある研究所…


「まずは、この施設の、電力を全て取る…か…」




「研弄さん…このプランなんですが…」研究員が木原研弄の元に、資料を持っていく。木原はダルそうに、資料に目を通し始める。
その時、急に電気が消えた。停電だ

「おいおいおい!!早く電気を復旧させろ!!」木原がそう言った瞬間に、どこからか、爆発音が聞こえてきた。
「あぁ…?なにが起こってやがる?おい!!上見てこい!!」木原は近くにいた、研究員に見てこいと言った。研究員はうなずき、急いで部屋を出ていき、暗闇へと消えていった。しかし、出ていって一秒もしない内に、ドサッという音が聞こえた。
「探しに、行かせる心配はねぇよ…主犯がここにいるからな…」暗闇の中から、狐の面をつけた又馬が現れた。
「てめぇか…ありがてぇぞ…どんなに探し回っても、いやしなかった奴が目の前にいるんだ…探す手間が省けたぜ!!何しに来たんだ?」木原は又馬を挑発するように、来た理由を聞いた。
「聞きたいのか?」又馬の目は、非常にギラギラしていて、いつでも、人を殺しそうな目になっていた。
「…俺への復讐ってとこだろ?後は…弟の、居場所か?」木原がそう言った瞬間、又馬は空間移動で、机の上に置かれている、拳銃を持った。そして、木原が気づく前に、空間移動で元いた場所に戻った。
「手を上げろ…」又馬は、木原にそう言いながら、拳銃を構えた。
「撃てんのかよ?お前に?」木原は笑った。しかし…
【バン】銃声とともに、弾丸は、木原の、肩を掠めていった。
「く…てめぇ…ほんとに撃ちやがった!?」

「次は外さない…」
「わかった!!わかった!!お前の言うことは全て聞く!!だから!!」
「チッ!!始めっからそうしやがれ!!」又馬は、振り返り、呼吸を整えた。そのしぐさを又馬がしてる間に、木原は、白衣の内ポケットから拳銃を取りだし、又馬に向けて撃った。
「遅い…」又馬は頭を傾けて、弾丸を避けた。
「なっ!?」木原は驚き戸惑った。その瞬間又馬は、木原の首を掴んで持ち上げた。
「ガ…ハ…」木原は、又馬の、手をつかみじたばたしている。

その時、銃声と共に、弾丸が左の方から、飛んできた。
又馬はすぐさま、木原を離し、弾丸を避けた。


「誰だ!?」又馬は、左の方を見て、確認作業をとった。
「おいおい…弟の顔忘れるなんて、なんて兄貴だよ…」

「そ…そんな!?」
「久方ぶりだな…兄貴」
「け…啓介…」

-20-
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