小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

[君の噂は色々と聞いている…いきなりだが一つ仕事を頼みたい…]この言葉を聞いた時、又馬は何かの恐怖を感じた。その恐怖はどこから来ているのか、なにから感じているのか、それは解らないが、又馬は確かに恐怖を感じていた。

[返事は…YESしか言えないだろう…君は私に逆らえない…そうだろう…]

又馬はアレイスターの問いに答える。

「一方的ですね…一応話しは聞きます」又馬の返事を受けるとアレイスターはつまらなさそうに、鼻で笑い、四秒位黙った後、喋りだした。

[一つ言っておこう…君は大罪をおかしている………………あの、佐天涙子という少女の能力値は確か、level0だったはずだ…しかし、どういうことか、ついさっき、その少女は空を浮遊していた。何も道具は使わずに…]アレイスターは又馬の反応を聞くために、一度喋るのを止めた。

「それだけで何で俺が、大罪を犯したことになるんです?」又馬は余裕を取り戻したのか、普通に喋れている。
又馬の返事を聞いたアレイスターは少し笑い、そして一言…

[しらをきるつもりか?]

「何の事です?」

[直結に言おう、私は見ていた…あの日、君は少女を連れて、学生寮から消えた。それから五日間して戻ってきた君たちは、行動を共にしていたと考えられる…その間に君は少女に能力開発を行った。]

「……………」

[さらに、その日を境に、佐天涙子という少女は能力を微量ながらも、使っている事が分かった。]

「つまりは?」

[君は我々の仕事を奪っているのだ…これではこちらが色々と困る…]

……………参った…又馬はこれ以上喋っても、最終的にはアレイスターが出してくる仕事をやらされるだろう…と考え…それならその前に自分から、かって出てやる。そう考えると又馬は実行した。

「分かりました…もう良いです…仕事の内容を教えてください…」

[仕事を受けて良いのか?]アレイスターはあえてここで確認作業を取る。
又馬は不機嫌そうに、あぁ…と、返事を返した。

[この学園都市に侵入者が現れたとの報告があった。まだ風紀委員や、警備員には報告はしていないが、君がこの侵入者を撃退するなら、君の犯した罪は無かったことにしよう…]


考えに考え抜いた又馬はの答えは…

「直接話したいですね…今からでも…」

[来れるものなら来たまえ]又馬は、フッと笑い、空間移動で窓の無いビルへ向かう。そして、アレイスターの目の前に立った。

「!?」アレイスターは少々驚いたような顔をしたが、しばらくたつと、不敵に笑った。

「…YESだ」又馬は、腕組みをしながら、アレイスターの顔を見る。

しかし、アレイスターの表情は崩れる事なく、冷静に反応する。まるで最初から、又馬がYESと言うのを分かっていたように…

「さて…返事も聞けた事だ…私は長話が嫌いなんだ…詳しい仕事の内容は君の部署に、FAXで送る。早くここから出たまえ…」
アレイスターの言葉を受けて、又馬は無言で振り返り、空間移動で、その場から離れた。

「……………。」アレイスターは軽く息をつくと、何かを考え始めた。




「ふぅ…」又馬は己の机上に伏せてFAXが来るのを待っていた。
待ちこがれていたその瞬間は突然やって来る。
FAXが激しい機械音を立て、一枚の紙切れを放出する。
「きたきた…」はぁ…と少々長めのため息をつき、ダルそうに、FAXから出た、一枚の紙切れを手にとる。




紙切れにはこう書かれていた。

〔詳細〕
本日早朝に、何者かが、学園都市に侵入…
しかし、侵入者の姿は誰も見ていないという…
早急に、この侵入者を撃退せよ。手段は問わない


「なんだそりゃ…姿も見てないのに、侵入者が現れた…なんてあり得ないだろ…姿を見ていない……」又馬は深く考えた…自分の机の上に座り、足を組みながら、深く考えた。
又馬の口から出た、言葉は…

「……………参ったなぁ」いくつかの仮説は立てれる…

例えば、侵入者が、姿を消す能力を持っていたとしたら…先程の紙切れに書いてあった、詳細と辻褄があうが、第一に、外部の人間は能力者にはなれない…それに、もし、この学園都市の人間なら、IDはあるし、侵入する意味がない。

それじゃあ、空から侵入したのか?これも、充分に考えられるが、降下するさいに、パラシュートを使わなければならなくなる…そんな目立つ手段は取らないはずだ…もしも広げなければ、落ちて即死だ。そんな事は誰にでもわかる…

この学園都市のシステムが又馬の想像全てを否定する…

「困った時は人に聞け…だな…」又馬はそう呟くと、第177支部を出た。


「当麻〜聞いてくれよ〜」又馬は上条当麻の部屋に居た

「てめぇ…いきなり、空間移動で不法侵入したと思ったら…話を聞けだぁ〜?こちとら、夕食の準備で大変なのに…」上条当麻はインデックスが放っている殺気を無視して、しぶしぶ又馬の相談にのる。

「で?何が聞きたいわけ?」上条当麻の言葉を受け、罪悪感に追われていた又馬だが、気を入れ替えて上条当麻に話し始めた。

「外部の人間が、能力を使ってあり得ないよな…」この言葉に上条当麻の肩が少し、縦に動いた。何かに驚いたかのように…

「そ…そうだな…あ…あり得ないな…は…はは…はははは…」嘘だということが、物凄く伝わってくる…

「嘘はいけないよな…当麻…」又馬は隠し事をする上条当麻に向かって、包み隠さず、話せと言わんばかりに、上条当麻を見るが、どうやら、答える気は無いらしい…

(カクナルウエハ…)又馬は近くにいるインデックスの心を読み取ることにした。

「え…と…マ…ジュツ?魔術?魔術ってなんだ?」又馬は近くに居たインデックスの心の声から『魔術』という単語を聞いた。又馬の声を聞いて、インデックスは驚きとまどっている。
それを見て、又馬はさらにインデックスの心を読み、読みとった心の声を、又馬は口にする。

「なんで…魔術の事が分かったの?」それを聞いて、インデックスはさらに何かを思う。それを追うかのように、又馬は心の声を読み上げ続ける。

「この人は一体?」又馬が、調子にのっていると

「私の、心を読まないで!!」インデックスに怒られた…さーせん

「知ってることを教えて欲しい…当麻…もう誤魔化せないぞ」






深夜2時学園都市の端っこ港や空港がある学区に侵入者は息を殺し、魔術を使い、人に見つからないようにしていた。そして、誰も居なくなるその時を待っていた。
そして、今がその時…
侵入者が、魔術を解除して姿を現す。

「この時を待っていた…今こそ…」侵入者が、一人で、拳を握りしめ、ギラギラした目で、己の拳を見て、そして、喋り始めたその時…何者かが口を挟んだ。

「今こそ復讐の時!!的な?」

「!?」侵入者が、素早く後ろを振り向くがそこには誰も居ない…しかし…

「こっちだ…」次は、前から、声が聞こえた。

しかし、侵入者が前を振り向く事は無い。侵入者の体は、もう地面に横たわっていた。

「んな!?」侵入者は状況を把握仕切れていなかった。侵入者の目線上に写るものは、暗い空そして、一人の少年




----------------------------------------------------------------

はい…まず最初に…謝罪を…前回同じ話を載せてしまいました…m(__)m


誠に申し訳ありません…
m(__)m


これから気を付けて精進いたしますので、どうか見捨てず、ついてきてもらえれば幸いです…


はい…初の魔術師到来です…苦手なバトル部門ですが、どうか最後まで読んでいただきたいです…


それでは、今回はこれにて終わらせて頂きます…次回も、どうかこの場所で会えます様に…



※一言
来週はクリスマス…特別編でも書こうかな?
はい…嘘です

-24-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える