小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

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クリスマス特別版

※この話は、本編とは何一つ関係ありませんm(__)m


「これは夢…この出来事は…夢…わたくし又馬希助はそう思う…」



風紀委員第177支部

又馬視点ver

「あぁ…イタリアか…」又馬は溜め息をつきながら、自分の机に突っ伏していた。大覇星祭最終日俺は…それはもう…ふははは…

又馬視点ver終了

〜10分前〜

[私だ…]電話が急にかかってきたから出てみれば…学園都市トップの人間…だった…



「なんすか?何のようっすか?」多分、統括理事長にこんな口の聞き方が出来るのは又馬希助だけだと思う。

[任務だ…上条当麻及び、禁書目録の護衛に当たれ]

「なんでそこで当麻の名が?それに護衛?」

[詳しい事は後々話す]

面倒なので(略)



又馬視点ver

まぁそんなこんなで、訳も分からぬまま、イタリアに行けと命令された俺は、取り合えず、パスポートを確認していたりする。それに一度だけでも行きたかったイタリアに行けるんだ…そこんとこ、アレイスターに感謝かな?

そして、佐天さんにもしもの事があったら行けないから、佐天さんも誘った。

佐天さんは…

「ゆ…ゆゆゆ…又馬さんと旅行?本当ですか!?」

などと言って喜んでいたが…

さて、後二日…一体…なぜ当麻を護衛しなきゃならないのか…その理由が分かる…

又馬視点ver終了


出発日…


「おーい当麻〜」

又馬は、当麻の部屋の前に立って、玄関を叩いていた。

「なんだ希助?わりぃけど、俺、これから旅行だから…荷物の確認で忙しくて…」
上条は出てきて、又馬に説明してくれたが…

「知ってるよ?だから俺もイタリアに行くよ?」
又馬は、当たり前かの様にそう言った。

「はぁ!?」上条は驚きの叫びをあげて、又馬を見渡す。

「お前はツアー旅行だろ?俺は、一個人で行くんだけど…まぁと言うわけで、一緒に空港に行こう。荷物の確認なら手伝うからさ」

又馬はそう言って、上条の部屋に上がり込んでいった。

「ちょっと待て!!」





はいそんなこんなで、又馬と上条、インデックスの三人は、一緒に空港に向かった。

途中のバスで、上条が又馬に、なぜイタリアに行くのか尋ねたが、又馬は上手いこと誤魔化した。




空港


「わりぃ当麻…先に、飛行機に向かっててくれ…待ち合わせしてるんだ」

又馬は両手を合わせて、上条、インデックスに謝った。

「待ち合わせって、お前一人じゃねぇのか?」上条は首を傾げて又馬に聞く。

「あぁ…わりぃな…そんじゃまた後で」又馬はそう言ってさっさとその場を去って行った。


「仕方ねぇな…行くかインデックス…」

インデックスがこの後、チェックで引っかかり、上条とお買い物センターに服を買いに行ったのは、皆様が知っている通りだ。


「佐天さ〜ん」又馬は空港の入り口近くで立っている佐天涙子に手を振った。
そして、佐天を引き連れ、飛行機に向かった。




〜イタリア〜

「ったく!!当麻達は一体何処に行ったんだ!?」又馬は青筋を立てながら、はぐれた上条とインデックスを探していた。

「又馬さん…探す前に、ホテルに向かいませんか?荷物を置いてきた方が動き回りやすそうですし…」佐天は又馬の服を引っ張りながら言った。

又馬は頷いて、ホテルに向かう事を了承する。


しかし、問題が一つ…

「どこだここ?」

絶賛迷子中である。



又馬達は、長くて細い路地を歩いていた。
ここで、佐天が、あるものを発見する。

「又馬さん…なんですかこれ?」佐天が持ってきたのは、ある紙

紙はイタリア語で書かれていて、佐天にはちんぷんかんぷんだったが、又馬はすらすらと音読を開始する。

「我…時の旅人なり…汝を冬の世界へと誘う者…愛を深めれば、汝を元の世界へと戻す……」又馬が読み終えると同時に、その紙は光輝き、その光は又馬と佐天を包み込む。






「ん…ここは…?寒い…っ!?」
又馬は驚愕する
先程まで暖かかったイタリアだったのに、目の前に広がるのは、雪が積もったイタリアの景色だった…

「寒っ!!一体何が!?そうだ!!佐天さん!?」又馬は辺りを見回す。佐天は又馬の足元に寝転んでいた。
佐天は寒さで震えていた。

「まずい!!佐天さんしっかりして!!」又馬が佐天の体を揺すっても、佐天は固く閉じた、目を開けなかった…



「お困りのようだね?」後ろから、イタリア語で話しかけられた。
多分声質からして、男だろう。又馬はすぐさま後ろを振り向き、声をかけてきた相手を確認した。

「困っているなら、助けようか?」

相手は、オーバーコートを着ていて、見るからに、暖かそうな服装をしている。

又馬は相手に近寄り助けてくれと頼み込んだ。
相手は笑って、着いてきなさいと言ってくれた。


又馬は冷たくなった佐天の体を背負い、その男に着いていった。
又馬の頭は今混乱している。一体何が、どうなっているのか…先程まで、暖かかったイタリアが急に冬に変わった…あの紙の書いてある通りになっているのか?

又馬は色んな考え方で、なぜこうなったのかを考えた。又馬が一番思うのは…魔術…もうこれしか無いだろう…





又馬は男に案内され、家に連れてきてもらった。



佐天は目を覚ました。
視界に入ってきたのは、パチパチと音を立てながら燃える暖炉

体には、毛布がかけられていて、冷え込んでいて指先一つ動かせなかった体が、動く。

「ここは?」佐天は呟きながら、辺りを見回す。

「起きた?佐天さん」後ろから聞き慣れた、声が聞こえてきた。

「又馬さん…私は一体」佐天は又馬の顔を見ながら尋ねてみるが…

「分からない…けど…多分、あの紙に書いてあった事が、今起きてるんだと思う」
又馬に説明されたが、佐天はあまり理解できていなかった。というか、理解したく無かった。信じたく無かったのだ…学園都市以外にも、超能力みたいな物を使えるなんて…

「魔法?」佐天が口ずさんだ時、後ろから、声をかけてられた。

「起きたか?なら食事にしよう…リビングにおいで」イタリア語だったので、佐天は男が何を言ってるか何一つ理解できなかったが、美味しそうな匂いが漂ってきたので、何となく食事だと分かった。





「そう言えば、まだ自己紹介してなかったね私の名前はトロリー・クラン」

「俺の名前は又馬希助そんで、こっちの子は、佐天涙子」


イタリア語で会話している為に、佐天は会話に着いていけていない。



「トロリーさん…聞きたい事があるんですけど…今日は何月何日ですか?」

佐天は又馬の喋っている事すらも分からない。又馬もイタリア語で喋っている為


「12月24日だが?」トロリー・クランは笑いながら又馬にそう言った。



(12月24日…だと?そんなバカな…てことは…クリスマスイブか…)

「今日は12月24日だ…そこで、頼みがあるんだ…」トロリーは奥の部屋に行き、綺麗なドレスと、タキシードを持ってきた。

「これで、今日の晩に教会で行われるパーティに行き、社交ダンスをして貰いたいんだ…」

「えぇ!?」又馬は口に頬張っていた、料理を吹き出しそうになる。

「頼む…妻との約束を果たすために…!!頼む!!」トロリーはその場で土下座をしだした。

「どういう事です?」

「俺の妻は先週重い病気にかかり、死んでしまったんだ…結婚するときに、約束したんだ…必ずあのパーティに出て、俺たちが作った服を着て社交ダンスを踊ろうと…」

「作った?」

「俺達の職業は、服屋なんだ…最高傑作がこの、ドレスとタキシードなんだ…」

又馬と佐天は10分くらい話し合った結果行くことにした。

ただ問題がある。又馬と佐天は学生で、高貴な家で育ってきた訳でもない。つまりは社交ダンスを踊れないのだ…

そこで、トロリーから踊り方を教わる事にした。

只今の時刻は、1時30分パーティの開始は、10時30分から

残り時間は9時間 猛特訓の開始である。






パーティが始まった。
夫婦や、恋人達が街の教会に集まってくる。又馬と佐天もトロリーが仕立てた、ドレスとタキシードを着用して、パーティに参加していた。

クリスマスイブのミサが始まり、色んな讃美歌を歌い、祈りを捧げ、聖書を朗読したり、牧師の説教を聞いたりと…十字教徒でもない又馬と佐天は退屈な時間を過ごした。


そして12時になり日付が変わると同時にパーティが開始する。各カップルにブドウ糖が配られて社交ダンスを踊る時がやって来た。

「踊ろう佐天さん…」
又馬はゆっくり右手を佐天に向ける。

「はい!!」
佐天は返事をして、又馬の右手を、握りしめた。

「そうそう…佐天さん」

「?」

「そのドレスとっても似合ってるよ…」
又馬の顔が赤くなる。
佐天も同じく


その二人の踊りはとても、9時間で習得したとは思えないくらい…美しく、華麗で、回りに居た者は皆見惚れたという…


そして、パーティを開いた、企画者の目に止まり、前に出て、踊ることになった。



その日、街の教会からは拍手と喝采が飛び交ったという。



ダンスを踊り終えて、二人は、バルコニーに来て、夜空を見上げていた。


「又馬さん…私思うんです…これはきっと夢なんだって…」

「うん…まぁそうかも知れないね…」

「なら…夢なら現実でも出来ないことを今してみたい…そう思えるんです…」

「?」

「キス…してくれませんか?」

「はいぃ!?」

佐天は目を瞑って、待っている…さぁ!!又馬よ!!男になるんだ!!

「俺なんかでいいの?」

「又馬さんだから良いんですよ?」

二人の距離が縮まる。又馬の唇が、佐天の唇が触れあった。






「はっ!?ここは?」又馬は目を覚ました。辺りを見回すと、細く長い路地にいて回りはもうかなり暗くなっている。足元には、一枚の紙が落ちていた。

「ゆ…夢?」
隣から佐天の声が聞こえてきた。

二人は、互いを見合う。
急に恥ずかしくなってきた、二人は、目をそらした。しばらく、そのままで、固まっていたが、互いに向かいあい、又馬は佐天の手を握り、走り出した。

「イタリア旅行楽しまなきゃ!!」

「…は…はい!!」



これは…夢…夢の出来事だった…そう思いたい…けど、もしかしたら、サンタがくれた、早目のクリスマスプレゼントなのかも知れない



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はい…作者の神死槍です。前回嘘ですと言っておきながらも結局書いてしまいました…

即席で、作り上げた話なので、内容が薄いと思います。m(__)m

なんら面白くないと思います。ここまで読んでくれた貴方に感謝を…

冒頭にも書きましたが、これは本編とはなんら関係ありません。

皆さんは、どうクリスマスをお過ごしになりますか?

友達同士で過ごしたり、恋人同士で過ごしたり…色々あると思います…

どうか、皆さんに幸せと言う名のクリスマスプレゼントが降り注ぎますように〜( ´∀`)ノシ



※一言
リア充になってみたいな…作者はそんな悲しいことを思いながら、クリスマスを過ごす!!

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