小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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「ドラゴンとは・・・・
 良い才能を持った部下をお持ちなようですね。」


鍔迫り合いをしながらも横目でオリアナたちの戦況を確認する。
2人の周りの戦場はは戦いの凄まじさが一目でわかる。

地面が割れ、噴水が砕け、砕けた物があちらこちらに飛び散っている


それでも二人は余裕を崩さず、会話をして見せる。


「才能だけで出来るようなことではないがな」


信頼しているのか、戦況に興味がないのか
向こうの戦場には一瞥もくれず、つまらなそうにつぶやく。


「確かに、才能だけでドラゴンなんかたまりません・・・よ・・・ね!」


鍔迫り合いの状態から力を一気に抜く、
それにより体制が崩れたところにサマーソルトを放つ・・・が

それを首をわずかに傾けるという最低限の動作で避ける。
鍔迫り合いに込めていた力をそのままに大剣を地面に突き刺し回し蹴りをかえされる。


「くっ・・・炎よ!」


回し蹴りを錫杖で受け止めるが、勢いに負けて吹き飛ばされる。
しかし追撃に来たジルに向かって符を投げる。


「チッ」


それを大剣を振り回すことでかき消す。
しかし・・・


「爆!!」

「何!?」


文殊を符と同時に投げ、符により炎を発生させることでその存在の隠蔽。

文殊の内容は”爆”

炎をかき消すために大剣を振ってしまったため、
技後硬直に陥っているためジルには避けるすべがない。


「少しは通りましたかね?」

「見事な技だ、多少喰らってしまった。」


その爆風の後には先ほどまで持っていなかった、盾を装備しているジルが立っていた。
しかし盾は次の瞬間には消え去る

どこにもなかった盾が急に現れ、消え去る。
それは転移系の魔術、
そしてその部類の魔術であり副リーダーが使用しており、彼の祖先が研究していたもの


「召喚術ですか・・・」

「正解だ。
 副リーダーであるあいつが使用している魔術はもともと俺のもの。
 オリジナルである俺が使用できぬ道理はない。」

「確かに!その通りで・・す・・・ね!
 です・・・・が!なぜいきなり使用するようになったのです?」


会話の最中にも召喚してきた使い魔を消し飛ばし、
符を投げ、魔力弾を連射する。


「何!簡単・・・な!ことだ!!
 もうすぐ!向こうの戦いが終わりそうだからな!!!」


ジルも飛んでくる魔力弾や符を相手にしながらも喋る。


(くっ、まずいですね。
 向こうも出し惜しみを減らしてきたようです)


戦場には炎や水様々なものが飛び交い、より一層激しさを増していく。
お互いの実力はほぼ横並び、少しの隙が致命傷になる。

互いにそれを理解しているからこそ、少しでも隙を作るために
言葉を、術をあらゆる手段を使用する。


そして互いの実力は横並びの時、護衛と攻撃側有利なものは


(まずい!オリアナが!)

「その隙は致命的だぞ?」

「くっ!?」


攻撃側と決まっているものだ



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お久しぶりです。
最近疲れがひどいこの頃です。

大学生活も大変ですね。


早く原作に入りたいですな〜


これからも応援よろしくお願いします。

出来るならばコメントもください&lt;(_ _)&gt;

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