小説『短編集』
作者:tetsuya()

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現在の小中高は道徳教育をきちんと行わないために、モラルや理念の低下している子供がかなり増えている。正しいことは正しい、悪いところは悪いときちんと教えなければならない。

 責任を教師に全部押し付けるのが酷なのはわかる。最近の教育現場における変化はすさまじい。よくなってもらおうと注意しただけで、問題教師として取り上げられ、退職に追い込まれることもある。恐ろしくて注意できるはずがない。拳骨などの愛の鞭を振るおうものなら、退職は愚か体罰で逮捕されかねない。行動はかつてないほどに厳しく制限されており、ストレス障害にかかって教育現場を離れざるを得ない教師も増えている。
 
 それならば教師に代わって親がきちんと注意すればいいのだが、あまりなされていないような気がする。自分が正しいと思い込んでいる子供たちは、両親の言葉を左から右へと聞き流すだけである。

 しっかりと将来を担ってもらう若者を育てるために、個性を伸ばす教育はやめて、社会で生き抜くための
教育に方針転換すべきではないか。個性を尊重しすぎると協調性のない人間が増えてしまう。ストレス耐性も低くなってしまい、社会に適応できない。社会は学校とは違い、思い通りに行くことなど皆無に等しい。他人の意見を尊重しないと、カヤの外に弾き飛ばされ、最後はやめざる得ない状況に追い込まれる。我慢しなければ賃金を支払ってもらえない。
 
 若者が将来困らないためにも、現場や両親にもっと責任を持って子供を育ててもらいたい。

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