小説『短編集』
作者:tetsuya()

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相手を本気で愛して結婚する、もしくは交際する男女はどれくらいいるのだろう。

 世間一般で、男子はセックスするために、女性はお金を目的として、交際が始まっている確率が高い。愛情よりまず先に相手の持っているものに注目してしまう。

 男性は外見に目がいきがちである。顔が整っているか、スタイルはいいか、若いかなど本人がどうしようもないところに目線を向けてしまう。

 美人という理由だけで好きになる男性は原則としてまともではない。一番大切なのは中身なのに、美人イコールいい人であるという間違った理論が頭に片隅にある。

 女性心理は分からないけど、セックス目的は女性にとって一番許容しがたいことだろう。セックスのためだけに、偽った心で近づいてこられたらたまらない。そんな屑男と一度でもセックスしようものなら、セクハラされたより遥かに深い傷を負い、身体を触られた映像が脳裏の隅から何度も蘇えることにつながりかねない。肩をぽんと叩かれることにすら嫌悪や恐怖を感じてしまうようになったらかなりきつい。仕事はおろか、日常生活にすら大きな支障ときたす。セックス目的の交際は女性の心に、一生拭えない大きな傷を残すことを認識して、男性は女性と接しなければならないのではないか。

 女性は給料で男性の価値を決める傾向がある。男性に仕事で十分な給料を稼いでもらって、家で楽しようという隠された本音を持ちながら。家庭を守るという建前を作って友達と遊びまくりたい、そんなことを胸に秘めているあくどい女性もいる。ストレスの大きい会社から自分を避難させて、心を守ろうとしているのであればなおさらひどい。

 偏見かもしれないが、セックス目的より金目的の方がはるかにあくどいように思える。男でなかったとしても金のために近づいてきたとしったら、精神疾患にかかってしまいかねない。全ての人間が自分を金づるとして見ている、耐えられない。

 上記にあげたように愛が存在しない結婚や交際も数多く存在するけど、正直な感想として仕方ないと思う部分もある。草食系が増えてきているので割合としては減っているが、多くの男性は美人とセックスさせていただくのが一つの大きな目標であり夢である。普通なら痴漢となる行為を好き放題やらせてくれるのは、原則として付き合っている女性しかいない。性欲と常に戦いながら生きている男性としては、女性の身体を心ゆくまで堪能したいと思ったとしても、受け入れて欲しいと願ってしまう。

 ただ、女性の身体を能丸出しの野獣になって触るのではなく、心から優しさをまじえてあげたりするのはどうだろうか。触っている側は相手が受けている違和感は分からないけど、触れられている側にはキッと伝わる。他人の手だからこそ優しさを感じ取れるのだから。大切にされているとわかるとすごく嬉しい。身体を大事にしてもらえるのは心を大事にされるのと一緒で、幸せの極致だ。 

 女性はやはりお金を持っている男性といると、精神的に安定する。お金はいざとなった時にいくらあっても困らない。あればあるだけ助かるものだ。緊急事態になった時に、貯金をしておかなければ路頭にさまよったり生活保護に頼らざるをえなくなってしまう。やっぱりお金は必要だ。

 ただ、金だけが全てじゃない。お金があっても愛のないさめた関係は息苦しい。愛情も一緒に持とう。

 男性側にも女性側にも野望に近い希望がある。そうであったとしても本当の愛情や優しさも育んでいければいいな。セックスやお金が目的であったとしても、それよりもっと大きな愛情を捧げてあげられるようになれたら本当の幸せをつかめるかもしれない。そういったパートナーと結ばれたら、未練なくこの世をされるだろう。

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