小説『短編集』
作者:tetsuya()

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 命を懸けて誰かを守る。言葉でいうは容易し、実行は難しだ。

 我が子のために身を投げ出すというニュースが時々流れる。海や川に溺れた子供を懸命に助ける姿を想像すると感動して涙が溢れてくる。
 
 顔も知らない赤の他人のために命を懸けて頑張る姿はもっともっとすごい。下手すれば命を失いかねないうえ、怪我なく助けられたとしても謝礼は滅多に支払われない。例えるなら、勝率〇.一パーセントの下馬評の馬に一兆円投資するようなものだ。

 損得を顧みず、必死になれるのは、心から他人を助けたいと常日頃から感じているからできるんだろうな。ああいった行動をやれる人こそ、真の勇者だ。そういった優しさを心にしまいこみたい。

 命を懸けて誰かを守れないからといって落ち込まなくてもいい。人助けをする機会はどこにだって溢れている。一円玉、五円玉、十円玉をコンビニや募金団体の募金箱に入れたり、ボランティア活動に参加してみたらいかがだろうか。たくさんの命が救われるのであれば、危険を顧みたのと同じ成果を得ていることになる。

 できることから一歩ずつはじめてみてはいかがだろうか。

 

 




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