小説『自由に短編[完]』
作者:ハル()

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ゴシゴシぬぐってみた。
ぬぐった部分が軽くヒリヒリする、でもこのぐらいこすればさすがに落ちているはず。



「落ちた?」

「まだ付いてる」

「あ、嘘。本当か」

「いいや、嘘。もうとれてる」


おい、お前軽くふざけてるんだろ。

頭にきたからじーっとさめた視線を正儀に送ってみたが、奴は知らんぷり。
むしろ、黒縁眼鏡をカウンターに置いて背伸びをしているわけだからきっと私の行動は眼中にない。
ちょっとお前どっか行け。


「おまえ、よくあんな甘いもん食べれるよな。もしやおまえ、俺へのあてつけか? 俺が甘いもの嫌いなの知ってて…!」

「ハッ、いやいや違いますって。むしろ私のほうが被害あったし、2口しか食べてないパフェぜーんぶ徃廈に食べられたんだからね! ああああもおおおおお」

「落ち着け。静まれ」

「あああもおおおおむかつく、ムカつく!! 死ね! あのクソッ! 地獄に落ちろっ!!」

「おまえって案外執念深いのな」

「だって食べ物の恨みはあれって言うじゃない? あの赤エクステ引っこ抜いてしまいたいああ」

「やめろ、目に優しくないものがでてきてしまう」

「……あのパフェ600円もしたんだよ。600円もあれば学食のラーメン3杯は食べれるんだよ。なのにそれをアイツに食べられて逃げられて頭の中イライラしてパンクしそうなんだよ」

「…末期だな、精神的に。ともかくこれは俺なりの判断なんだけど、徃廈のその、元からウザいってのは俺でもわかる。でもそれがアイツでアイツのテンションは元からそんなもんだから、ある意味天性の才能だと思ってれば案外スカッとすんじゃない?」

「うわあああああああああああああああ、それ聞いてもっと果てしなくうざくなってきた。消えろっ!マジ消えてくれ! 宇宙のかなたでも2次元でもいいから消え去ってくれ!!! むしろ瞬間移動でもオッケー!」

「だーかーら、おーちつけー」














答)甘いものが苦手で、だらしない図書委員の彼の考えはある人は正論といいある人は批判しまくるのだろう。というか、彼の回答があっているということよりも彼ら2人の会話の温度差に問題がありそうな気がする。
ようは、テンションのアップダウンのひどさ。

これにて無理やり一件落着

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