僕の奥さんは少し変です。
『ユーちゃん。ユーちゃん』
ユーちゃんとは僕のこと。正確に直すと優(ユウ)。
「どうしたの?」
『ハングリーなう』
「・・・つまりお腹が空いたと」
『うんっ!』
空腹を訴えた彼女、正真正銘の僕の奥さんです。
とっても可愛い人です。
「で、僕に何をしろっていうの?」
『なにか食べさせて』
・・・彼女、ダメなんです。
「それ、昨日も言ってたよね。たまには自分で作らない?」
『んーん、やらないよ。それに今仕事の作業やってるから無理!』
「(迷わず言いきった、、)わかったよ、じゃあ作るから」
『アリガト〜。ユーちゃん愛してる!!』
ズッキューン!
僕、キュン死しそうになりました。現在進行形で。
「僕もですよ、華蓮さん」
彼女に聞こえない声でそっと呟きました。
こんな台詞、堂々と言えるほど僕は勇気がありません。残念ながら僕の弱点です。
「(今日は、オムライスにでもしましょうか。わりかし簡単ですし、)」
慣れた手つきで冷蔵庫を開け、材料を調達。
「・・・・」
悪いけど華蓮(カレン)さん、家事とか全くダメですよね。