小説『自由に短編[完]』
作者:ハル()

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(僕の奥さん)


僕の奥さんは少し変です。


『ユーちゃん。ユーちゃん』


ユーちゃんとは僕のこと。正確に直すと優(ユウ)。


「どうしたの?」

『ハングリーなう』

「・・・つまりお腹が空いたと」

『うんっ!』


空腹を訴えた彼女、正真正銘の僕の奥さんです。
とっても可愛い人です。

「で、僕に何をしろっていうの?」

『なにか食べさせて』


・・・彼女、ダメなんです。


「それ、昨日も言ってたよね。たまには自分で作らない?」

『んーん、やらないよ。それに今仕事の作業やってるから無理!』

「(迷わず言いきった、、)わかったよ、じゃあ作るから」

『アリガト〜。ユーちゃん愛してる!!』



ズッキューン!

僕、キュン死しそうになりました。現在進行形で。


「僕もですよ、華蓮さん」

彼女に聞こえない声でそっと呟きました。
こんな台詞、堂々と言えるほど僕は勇気がありません。残念ながら僕の弱点です。


「(今日は、オムライスにでもしましょうか。わりかし簡単ですし、)」

慣れた手つきで冷蔵庫を開け、材料を調達。


「・・・・」




悪いけど華蓮(カレン)さん、家事とか全くダメですよね。




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