小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第23箱 「矯正し、強制し、改善し、そして改造してやるぞ!」
























【1組】

善吉が身を挺して?劉一を救った後… 苦笑

「まあ、とりあえず人吉に救われたね〜 劉一!」

クラスで残っていた不知火が、笑いながらそういった。

「まったくだよ… 怖かったなぁ……。」

苦笑しながら答える。

「結局のところ〜 アンタって、ほんとにしらないわけ?あのお嬢様のこととかさー?」

不知火がニヤニヤしながら聞いてくる…

「しっ しらないよー!」

突然のことで驚いてしまった。

「でもさっ 劉一ってあのお嬢様の話になる時結構関わるまいとするじゃん!なーんかあやしーんだよねー♪」

…するどい。

善吉なんかよりずっと…

「はぁ…何か食べたいものでもある?不知火……」

そう言うと…

「あひゃひゃ♪ラーメン!」

ピタッと納まるんだ。

有る意味めだかちゃんより厄介かも…

とりあえず、今日はおごるとしよう…か…

今日()って言うか…今日()だけど……



「OK。さ!食堂いこ。」

「はぁーーい♪」



そう言い、食堂に。

その後たらふく食われて… 財布の中身が大変になっちゃったのは別の話だ… …ぐすん












食事が無事終わり…

とりあえずブラブラと歩いていた。

「はぁ…一体 体の何処にあれだけの量が入るのかな?不知火は…」

呆れながら、財布をひらひらさせながらそう言う。

「えー☆ お腹の中に決まってんじゃん☆」

あひゃひゃ♪と笑いながら言う。

明らかに食べた方の体積の方が多いと思うのは僕だけじゃないと思うなぁ…

「ん?あれは…」

ふと見てみると…

「人吉だね〜 それにあそこは今は不良のたまり場になってる剣道場だね♪また巻き込まれてるみたいだね〜♪」

すっごい笑顔でそういう不知火さん。

「あははは… 助けてあげればいいのに…」

「あたし?やだよやだ!あたしは親友が酷い目に遭うのを安全圏で眺めていたい人間だから!!」

全力で否定!!

「なははは… そこまで言い切ると清々しいものが… 随分と高尚な…」

有る意味凄い… 真剣な顔で言っているところも凄いな〜

本人の前でも言うんじゃない?平然と…

「ってな分けで〜覗きに行こうよ!」

そう言って制服を引っ張る。

「え“…なんで僕も??」

そう引きつった笑顔で返す。

「いいじゃん♪ ほらぁ〜 じゃないとあたし、いろいろ喋っちゃう☆」

脅し!!

「んー!えっとねー 僕!剣道にスッゴク興味があったんですー 行こーかなー!!」

「あひゃひゃ♪そうこなくっちゃ!」

この笑みは…

すっごい悪魔に見えちゃったりするよ……

(うう・・・ 不知火の鬼…悪魔ぁ……)

「なぁ〜に?劉一〜〜??」

ニヤニヤ………

「何でもないよ〜〜〜〜!」

苦笑いしかでない…

そして、2人は剣道部へと向かった。






【剣道場】


……んで 中を覗いて見ると…






“タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ ”






分身の術!!

そして驚いているヤンキー達のシーン!

めだかちゃんが…たくさんいる…… 怖ッ

「見て!劉一!忍者がいるよ♪」

不知火楽しそうだ…

劉一は懐かしさを…思い出していた。

「ははは… 久しぶりに見たね… 錬度が上がってそうだ…」

声に出てしまった…

「んー?久しぶりってぇ〜??」

ニヤニヤ…

「あ“・・・」

しまった…

あまりにも懐かしすぎたから…

「甲賀忍者の時代劇でね〜それで 分身の術!があったんだよ!不知火!」

笑いながら…なるべく自然に返す。

「ふう〜〜ん… まっ いーや☆今お腹いっぱい出し♪」

……要求は食べ物……のようだ…

(財布… どうしよう……)

劉一は…今後の財布を心配する……





で…馬鹿言ってる間に…




「…それでもタバコは控えておけ 貴様達の健全な成長の阻害するし 何より将来の楽しみがなくなるぞ!」

めだかが持っていたセンスの上にピラミッドのように積み上げたタバコを見せそういった。



「・・・・・・・!!」「え…オレのタバコ!!」「何なんだ!今の!?」「忍法か!?」




不良たちは驚きながらざわめいていた。

だよね…

「はは……あれは、一応剣道だよ。……送り足と継ぎ足を交互に使ったね。でも、あれだけ早かったら、そうみえるだろうけど… ってか、実際見えたし…」

一通り解説を…

「おっ!御神。よくわかってんじゃん。ってか何でココに?」

善吉がよってきた。

「あっ いや不知火がね…」

そう言って横を見ると…

「あん?…不知火?どこに?」

いつの間にかいない…

「あれれ… えー いなくなってるし………」

肩を落としながらそういう。

「あいつはアンタッチャブルな奴だってしってんだろ?テキトーに飯でも食わしてりゃ無害なんだからよ。」

「わかってるよ…その飯を食わせたばっかりなんだけどね…」

更に更に肩を落とす。

「そりゃ… 気の毒に…」

善吉も苦笑していた。

そんな時…

「なんだよ!!セッキョーかよ!お呼びじゃねーんだよ!生徒会長さんよぉ!!」「いい気になってんじゃねーぞ!」

何やら怒号が聞こえてきた。

そして…

「…哀れなことだ貴様達もかつては(真っ直ぐな剣道少年)だったに(決まっている)何か(重大な理由)があって(挫折を経験し道を踏み外してしまった)としか(考えられん。)

ず〜〜ん…

えっと…

こういう人たちって…木刀が好きでタムロしているヤンキーじゃ… 苦笑

「これが… これこそが黒神めだかの真骨頂『上から目線性善説』…」

「なっ…ナルホド…」

2人してず〜んな表情に…

更に続く…

「親に見捨てられたか?よき師に出会えなかったか?友に裏切られたか?安心しろ私が貴様達を更生させてやる 剣のこと以外 何も考えられないようにしてやる、矯正してやる強制してやる改善してやる改造してやる。」



え……?????


「ねぇ?善吉…… 僕、後半あたり凄いセリフが聞こえたんだけど…」


「きにすんな… オレは気にしない。」



そっかー!

それでいいの?

めだかはさまざまなポーズを取りながら… なんで?

更に続けた。

「二度とだらけようなどと思えないよう 泣いたり笑ったり出来なくしてやる」

いや!それはひどいよ!

声に出して言わないけどね…

絶対… 苦笑

「まずは素振り1000回からだ!貴様達!今日は歩いて帰れると思うなよ!!」

物凄い眼力で睨みつける!!!

目から光線が飛んでいるようだ!!!!

「ひええええええええ!!」「ぎゃあああああああ!!」

不良たちの叫びが木霊する…


「さあ!善吉!貴様もだ!」

当然のように…善吉も呼ばれた!何で!!

「なんでだうぎゃああああ!!」

頭を鷲づかみにされて放り込まれる…


「む… 御神同級生もいたのか…貴様も混ざりたいのか?」

よかった… どうやら善吉だけのようだ。強制参加は…

「いっいえ!! 偶々酔っただけなんで!!シツレイシマス!!」

「おい!」

呼び止められる!!

「ふえっ!」

「よるの漢字を間違えておるぞ!」

すみませんでしたぁ!!








とりあえずその日は…

他に沢山改造?しなくちゃいけない人たちがたっくさんいた為…比較的簡単に抜け出れた…

前髪・・・が取れたら最悪だからね…








翌日…

【食堂】

「前から思ってたけどさー人吉って頭悪くない?なんで毎回毎回お嬢様のシゴキに付き合ってんだよ〜部外者の癖にさ!」

不知火と善吉、そして劉一も不知火に誘われて昼食を取っていた。

「うるせぇ!」

「不知火は酷いよね… 僕を巻き込もうとするし… 昨日もさ…」

それぞれが発言を…

「あひゃ〜?何か言ったのー?劉一君〜?」

「なんでもないよー♪」

やば… 喋り方がちょっとうつった…

「そういや、劉一は不知火にいっぱい食わされたっけか?」

「食わしてあげたのにね… 返されちゃったよ…」

苦笑いする。

「そりゃー おれーはしないとさ☆」

笑いながら言っていた・・・

お礼の意味を辞書で調べて来いと言いたい…そして書き取り100回だ!

「そっれよっりさー! 人吉!」

不知火が口元を拭きながら言う。

「ん?なんだよ。」

「劉一って名前にさ〜 なーんか ご執着あるの〜?」

「!!!」

なんでこのタイミングで!!

「ん?ああ そのことか… そうだ。御神劉一わるかったな。この間は。」

善吉は劉一の動揺には気付いてなかったようだ。

それになぜかフルネームで名前を呼ぶ。

「え?」

「…劉一って名前で昔親友がいたんだ。あのめだかちゃんと張り合って、それも互角の戦いをするよーなややつがな、」

そう言うと不知火は笑いながら驚いていた。

笑いながら驚くって・・

「・・・・・・」

劉一は黙っていた。

「そいつは…失踪してしまったんだ。突然な、前触れもなく、それで めだかちゃんは狂ったみたいに捜索をずっとしていたんだ。 でも…見つからなかった。手がかりすら0だ。 それでも、めだかちゃんはあきらめ切れなかったんだろうな。今でも学業…生徒会業務が終わった後、黒神グループで捜索しているアイツを探すために色々やってるみたいだな… だから、お前に・・・ 同じ名前の過剰に反応してんだろう。それに 何か似てる感じもするしな。」

そういって善吉は外を見た。

善吉も…手伝っているようだ。

「そう…なんだ・・・・・・」

「へー ッ見つかるといいね☆」

何やら不知火は再びニヤニヤ…

悪い予感しかしないような笑顔でニヤニヤ… 苦笑

「まあな… 見つかったら…とりあえずオレは一発ぶん殴る!オレの母さんも心配してんだ!何で音さなしなんだ!ってな!…一発…重いのをな。」

そういって寂しそうな顔をする…

(善吉…君…)

やはり…罪悪感がある・・・

あの時は…本当に苦しかったから…

何もいえなかったんだよ…

「・・・・・・・」

「わるいな!辛気臭くして とりあえずまあ めだかちゃんは昔っからどっかずれてたんだよ。捜索っつった話だって、幼稚園くれーの歳でそんなことするんだぜ… その上自分の優秀さをまるで自覚ないし… そのくせ周囲には自分と同じレベルを強要しやがる… でそれが今回はたまたま上手く行ったわけだ あんなひでぇ目に遭っちゃ、あいつらもう剣道場にちかよらねぇだろ。」

そういって 持っていた、ご飯を頬張る。

とりあえず… 本当のことを言うと… 今すぐにでも誤っちゃいたい。

すごく心配かけたし… 本当に悪いと思ってる。

でも…それ以上に…

バレるの結構…と言うか、かなり怖いから… 特に某生徒会長が…

そのせいか…誤りたい気持ち…より強く!結構この場を離れちゃいたいって思うくらいの気持ちなんだね・・・ 苦笑

でも… 僕の横の…ね…

「にやりん♪」

ってな感じなんだ。この不知火半袖は…理事長の孫だから、僕の事 知ってても不思議じゃないから…

って言うより、この不知火のキャッチフレーズは≪この世に知らぬことなし!≫らしいから…ね。

怖いなぁ…


「まぁ それは置いといて〜☆ 人吉って案外分かってないよね〜〜♪あのお嬢様のコトさぁ〜♪」

善吉にグサグサッ!っと突き刺さる… 苦笑

「何を置いとくんだよ…」

刺さってる「→」?を抜きながら答える。

「ねぇ〜?劉一♪」

「え!?僕??」

なぜに!!??

「えー?わかるでしょ〜 「ワルい奴やっつけてめでたしめでたし」?あれがそんな簡単な女なの〜?」

「……じゃないと思う。」

確かに、この部分は賛成だ。

「でしょでしょ♪そんなんだったらあんたも苦労しなくてすんでるでしょ?」

なにやら… いいコンビ?

「お前らオレを差し置いて仲いいなー!!」

「そんなこと…「にやっ…」あるよ♪」

下僕だよ… これじゃ… 苦笑

んで…馬鹿騒ぎをしていたら。。

「冗談じゃない… (めでたく)なってもらわなきゃ困るんだよ…」

ボソッと声が聞こえてきた。

聞こえるように言ってない?ってツッコみそうになっちゃった…

「んん?今後ろに誰かいなかったか?後ろってか後ろの席?」

善吉が振り返る。

「え? うん同じクラスの日向がうどん食べてたよ〜〜♪」

「だね。なんか怖い顔してたけど…それがどうしたの?」

とりあえず 聞く、

「・・・・・・・・・ いや 別に… 多分気のせいだ、」

そう言うと、食事が終わった事だし、片付けに…

「そだ♪とりあえずまーいーじゃない?あんたも、もうすぐお役御免なんだし。」

不知火が笑いながら言う。

「あ?」

善吉はいみが分かってないみたいだ、

「あれ?知らないの?今日の放課後学園側主催の役員募集かいがあるんだよ?2年3年の特待生を集めてね。っというか… 言ってたじゃん… HRでさ、」

「あ…寝てたからなぁ…」

だそうです…

あんなに真面目そうな子供だったのにね〜 ≪遠い目≫

「…なんだよその目?」

聞こえないふり〜… 苦笑

「まーまー☆ 人吉もよかったじゃん! 生徒会のメンバーが決まったら振り回されることなくなるしさ!」

それについては… 複雑そうだなぁ…善吉…

そして・・・ 善吉は剣道場へと行く為別れた。

でも…悪夢が待っていたんだ…

善吉もだけど、実は劉一も…




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