小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第26話 「良い話だと思うよ?僕もさっ!でも… 僕の今の状態はちょっと………」




















永遠とも言える時間だったようだ……

その永遠も終わりを告げる……

めだかにとっては、劉一を探していた期間の時間軸…

劉一にとっては 抱きしめられ続けていた時間軸…






「今まで… 何処にいたのだ!劉一!!」

暫くして…やっと落ち着いたのか、力が緩むそれでも抱きしめながら話す。

当然!彼の返答は…


「いたい…」



”シクシクシク・・・・・・うう…”



っと泣いてる

劉一くん…かわいそうに…… 苦笑

「いたいのは分かっておる!私も劉一とはずっと一緒にいたかったのだぞ!」

そのいたいじゃないよーーー!!

って言いたかったけど…

今日はもういいです…はい…

とりあえず…

痛みは我慢我慢… 苦笑



「ごめんね…?めだかちゃん… いや…」

そして、劉一もめだかを抱きしめる…抱きしめ返す。

「………ただいま…めだかちゃん…」

「!!おかえり…劉一…」

暫く…

泣き続けるめだかちゃんを 抱きしめていた。

本当に鯖折されたところは痛かったけど…

僕は…本当に、なんて愚かだったのだろう…

いる資格がないと勝手に決め付けて… こんなに…皆に心配かけて…

そして… ただいまの後は… 暫く誤り続けた…

そんな僕に…

めだかちゃんは頭を撫でてくれた… 撫でてあげてたように…

そして…

その後、

日向の説教が始まったのは暫くたった後だった。

勿論してたよ?めだかちゃんなら当然だと思う…

日向の悲痛な叫びが木霊していたなぁ…














その後・・・

どんなやり取りがあったものか・・・

剣道場は皆で仲良く使う事になったらしい・・・剣道部(仮)!ってことで 苦笑

なんと日向が指導を勤めているそうだ。

まあ、妥当なところかな?

更に言うと、

「いつか 劉一を越えてやる!あの剣技を!! それに あの女・・・ いやっ!別にあの女に頼まれたわけじゃないからな!!」

わかりやすいツンデレ・・・ 劉一とめだかの影響のようだ。

めだか生徒会長就任後本の数日でそんな顛末・・・その上劉一の帰還・・・

それは善吉にとある決心をさせるのに十分だった。



「・・・あれ?この花はなんだ?」


ここは・・・

【生徒会室】

善吉が昨日まではなかった花を見てめだかに聞く。

「うむ これから生徒会業務を行ううえでの指針としてな 案件を解決するごとに花を一厘飾ろうと考えた。とりあえず2輪だ」

センスを構えながら言う。

「は 女の子らしいとこあるじゃねーかよ。失敗した時は動すんだ?枯らすのか?」

善吉は苦笑気味にそう言っていた。

「失敗などしない・・・ しても考えない・・・」

めだかは笑顔になり・・・

「いつか 見渡す限り一面に花を咲かせるのが・・・今の私の夢だ・・・」

本当に・・・素晴らしい笑顔・・・

うん・・・善吉が見ほれるのも無理はないな・・・

でもね・・・

「・・・良い事言ってると思うよ?いやぁ・・・本当にさ!でも・・・なんで僕・・・縛られてるのさ・・・」

ぐーるぐる巻きにロープで縛られている劉一君が哀愁を・・・漂わせながら呟く・・・

「劉一はこれ位しておかないと、また消えるかもしれないのでな! 当然だ。前叶った夢をいきなり消すのは絶対いやだからな!」

めだかはセンスをビシッとこっちに向ける・・・

「・・・消えないよー もう絶対にさ・・・ 善吉・・・」

しくしく・・・といった感じで善吉を見るけど・・・

「諦めろ・・・」

当然だ!っといわんばかり・・・

さっきまでの空気は何処へ?

「でも・・・めだかちゃん?あの・・・ 昨日の募集会でなかったんでしょ?結局役員は増えなかったそうだよね?不知火が言ってたけど・・・」

言っても解いてくれそうにないから。

まあ 先に進めようか・・・ 苦笑

「構わない もとより 私は貴様たちを置いて他の誰とも組むつもりはない!」

スパっっと言い切る!

「劉一はともかく、お前は何でそこまでオレにこだわるんだよ 俺なんか唯の幼馴染で言っちまえばあいつらと同じ他人じゃねーか!」

「なんで、僕はともかくなんだ! 家族のようだったじゃないか! ・・・ちょっとの間だけだけど・・・」

最後の方は・・・少し声が小さくなったなぁ・・・

まあ 失踪してたからね・・・

「おかしなことを言う・・・ 私は貴様が他人だと思った事は一度もない、劉一もだ。 ・・・善吉 貴様は私が2歳のときからずっと私の心配をしてくれている、貴様だけは代わらずわたしの事を守ってくれている・・・ あの時・・・からずっとな・・・そして、劉一は私が超えるべき男だ、そして、失われたときは戻らない。これからはお前たち2人は常に側にいてほしいのだ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

善吉も・・・劉一も・・・顔を赤くする・・・

ここまでストレートに言われたらネ・・・でも・・・

「超えるべきって・・・」

嫌な予感しかしないよ・・・

「ったく・・・ 振り回されてやるよ!もちろんお前も一緒だろうな!?劉一!」

善吉はOKだ・・・もともと、善吉もめだかちゃんのことが大好きなのだ。そして、劉一のことも・・・

「はぁ・・・まずはこれほどいて欲しいけど・・・ 僕もOKだよ・・・ ずっと 探してくれてたし・・・ 恩返ししないとね?」

劉一もOKをだす。

「やりゃーいんだろーが やりゃー! その腕に巻いてる奴よこせ!俺が・・・ 俺達がこの箱庭学園ガーデンを花畑にしてやっからさっさとよこせ!」

照れ隠しだね・・・

「・・・・・ふん ひねくれ者どもめ ずいぶん気を持たせてくれたではないか、だが、礼は言っておくぞ! ありがとぉっ!!!2人ともぉ!!」

そう言って抱きついてきた!!

真骨頂その? 『ツンデレ』発動だ・・・

そして・・・劉一・善吉ともつれ合いながら・・・抱きつきながら倒れこむ・・・

「あらためて お帰り。劉一・・・」

耳元で・・・めだかはそう囁いた・・・

劉一は黙っていた以前までの自分を……

本当に愚かだったと感じていた。










「あ、でも ちゃんと庶務ドンケツからなのな。」

善吉に渡されたのは庶務の腕章。

「うむ!手柄を立てて這い上がれ!っで・・・劉一はこれだ!」

なんと!副生徒会長!?

「いやいやいや!!早いってそれは!」

「なんでだよ!劉一だけ!!」

それぞれの反応・・・

「む?私が渡す腕章が要らないというのか?そして 善吉は不満があるのか?」

何やらジト目のめだかちゃん・・・

善吉はうっ・・・って感じの表情だ。

「ええっと・・・副って生徒会長の対抗勢力だよね?役職的に、」

「うむ その通りだ!私の超えるべき男に相応しい役職だろう?」

凛!っといってるみたいだったな・・・

「僕が・・・めだかちゃんの対抗勢力になると思うの・・・?たぶん ギブアップするよ・・・ これ?単純な話じゃないんだからさ・・・」

昔やってた格闘の組み手とかゲームとかと違って・・・

「貴様が本気になればどおってことなかろう!」

・・・うう。

「僕は・・・めだかちゃんの味方でいたいだけなのに・・・ 対抗勢力なんて・・・ 」

ちょっと・・・悲しそうな目をする・・・

「ッツ!!!」

めだかちゃんが動揺していた・・・

あの時のような目!!



【劉一 真骨頂!哀愁目!?】



わけわからんわぁぁ!っと突っ込まれそうだけど・・・

「ふ・・・ふむ・・・」

めだかちゃんは考えていた・・・

「カ・・・オレの話しは終わりかよ!」

善吉は1人どくれていた・・・ 

「そーだ、めだかちゃんの補佐?的な立ち居地じゃ駄目かな? あるのって会計と書記・・・そして副生徒会長だよね? どれも当てはまらない気がするんだ、」

劉一は善吉の事は置いといて・・・話を進める・・・

へ?縛られてた時助けてくれなかった事を怒ってるわけじゃないよ?

多分ね・・・・・・・・・・・・









とりあえず劉一がそう提案するが・・・

「だが、生徒会執行部の人数は5つの役職だけだぞ?決まりを破るのは関心せんな。」

「大丈夫、理事長ならOKしてくれるから。」

サラッとそう言うのは劉一くん。

この学園に入るなら要望は叶えるといっていたし、これくらいなんでもないだろう。

「ふむ・・・ 理事長が問題ないというのなら・・・ 学園のトップだからな・・・ だが、駄目といわれたら、貴様は副生徒会長だぞ!?」

「ん・・・ そうなったら・・・ 仕方ないね・・・ わかったよ。 できるかわかんないけどね。」

そう言う結論となった。

ルールとは変わっていくものだ・・・

不知火理事長は。

「特に問題はありませんよ?」っとあっさり、OKを出してくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

劉一を仲間に引き込む・・・

そう言っていた時を考えれば、何やら不自然な気もする・・・

でも、これで・・・生徒会は、



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


   生徒会長・黒神 めだか

生徒会長補佐・御神 劉一

      庶務・人吉 善吉


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




その3名となった!

善吉は・・・隅っこでブツブツ呟いていた・・・

まだ どくれてたんだね・・・  苦笑


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