小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第31話 「あの時の約束を覚えておるか?」



























めだかちゃんは…何とか激情を治めてくれたから…

「で…話は戻るけど…」

とりあえず元に戻そう!

「めだかちゃん。確か、弧…じゃなくて 米良先輩って、確か…とても素晴らしい 信念…と言うかモットーと言うか 確かあったよね?」

また名前で読んだら…怖いからって言うのは秘密だ! 苦笑

「うむ、確かに聞くだけでも素晴らしいの一言だ。米良二年生は食材に対して敬意を払っておる。」

そうだよね。

「そんな彼女に、認めてもらいたいって思う気持ちは当然大切だよ? それがモチベーションになって、自分を高められるかもしれないし、何より、目標は高ければ高いほど良い、例えそれが一目ぼれだったとしてもね。」

「ッ〜〜〜///」

焔木先輩は口をパクパクさせながら顔が真っ赤。

「でもね… 簡単な事だよ。認めてもらう事なんて、…でもそれに気付かないのがちょっと残念かなぁ…?あっ でも 気付くのが難しいのかもしれないか…。」

そう言う。

「かっ…簡単??委員長に認めてもらうのが!?そんな簡単な事じゃ!!」

そりゃもちろんそうだろうね。

一通りの委員長クラスはめだかちゃん付き添いの下確認してるし… プロフィール上だけど… 様々なもはや職人プロフェッショナルの領域いきを越している人ばかりだし、簡単って言われたら、むっと来るよね?

「わからないかなぁ?めだかちゃんがヒントを出してくれたのに。」

「ふむ。」

めだかも分かっているようだ。

頷いていた。

「ヒントだって…?」

分かってないみたいだね。

「…めだかちゃん。」

目で合図を送る。

「ふむ、 劉一は完全に分かっておるようだな。よかろう。 私から教えてやろう、焔木二年生の努力は認めるが為にな、何もせず、ただ聞くだけだったら答えなかったのだがな。」

そう言ってセンスを構えて話しだす。

「劉一が言うように、米良二年生の信念は『生きる事は食べる事、そして食べる事は殺す事』だ。それを分かってない奴がどれだけ、新メニューを開発したところで、彼女に『おいしい』の一言を言わすのは不可能だぞ?」

めだかがそう言う。

「おいしい… 委員長がそう言ってくれるのは最大級の賛辞だと僕は思うね。僕の場合は、めだかちゃんに「よくやった」かな?」

そう言ってめだかちゃんを見た。

「ふむ!」

めだかもセンスをビシッと構える。

焔木先輩は、目を見開かせた…

「あ…た 確かに… 委員長…いつも言ってたよ… 生きる事…殺す事… そうやって委員の皆にさ…」

知っていたようだ。

だけど… 認めてもらいたくて…焦って焦って…

全然本人が見えてなかったんだね。

そして… 基本をさ…

「そう言うことだね。全ての…食材を… 生命いのちを貰って料理を作ってるんだからさ!それが分かってたら… 後はもう少しだと思うよ!もうちょっとで、彼女に『おいしい』って言わせられると思うよ! って あ…よくよく考えたら 新料理の開発の投書の件から大分遠ざかった気がする… 苦笑 」

そう言って苦笑いする。

「そんなことない… まさか…後輩の君たちに…ましてや 食育委員会でもない人たちに… そんな事を気付かされるなんて… 俺 一から出直してくるよ。委員長に本当に認めてもらうためにさ。… どうもありがとう、黒神さんと劉一君」

そう言って頭を下げた。

「ふふふ。良かったです。がんばってください!先輩! …めだかちゃん。」

激励を言った後、めだかのほうを見る。

めだかは、顔色…そして目が変わった焔木先輩を見て確認すると…またまたセンスを構え。

「ふ…これにて一件落着だな。劉一。」

そう言い。

そして 食堂を後にした。













それは帰りの道中……

「やはり…流石だよ。劉一私が考え付く前に答えを導き出した。見事な手際だ。」

そう言って笑っていた。

「あ…ははは。 ありがとう、めだかちゃん。僕もしっかり補佐しないといけないからね。色々勉強してて良かったよ。」

そう言って劉一も笑った。

「ふむ!それはそうと、 米良二年生の事を詳しく話してもらおう!」

!!えええ!!覚えてたの!

「当然だ!」

やっぱり…

「はぁ…彼女には1回だけあった事があるだけだよ。 2人・・も委員長がいるなんて珍しいって思ったからさ。 それで、彼女の信念をその時聞いたんだ。それだけ…だよ!めだかちゃん。」

劉一はそう言う。

とりあえず嘘は言ってないと判断したのか、めだかちゃんは。

「ふむ、そうか…」

それだけだった…



「ところでだ…劉一!」

帰り道中…

めだかちゃんがなにやら突然話題変更??!!

さっきの事…かなぁ… (怖)

「なに… かなぁ?」

恐る恐る聞くことにした…

「私との約束… 覚えておるか?」

その一言!!

約束…?

「ええっと… たくさん有ると思うけど… ほら… 昔だったら、手合わせの事とか… 最近じゃ 決して勝手に消えるなとかさ… いっぱいあるね?覚えてるよ。」

実際にたくさんあるし… 忘れたら起こられちゃうからね。

「ふむ。確かに沢山したが、重要な約束の事だ。」

そう言うと…

「めだかちゃんとの約束ってどれも僕に取ったら重要だからね… 難しいなぁ… もう1つヒント!頂戴よ。」

そう言うと…

……ちょっとムスッとしながら。

「む… 高校生となったら・・・の約束だ。まさか忘れたとは言わないだろうな…?」

高校生になったら…?

って…ひょっとして…

「……///」

劉一は…顔を赤面させ…うつむいた…

「? どうかしたか?劉一 まさか…覚えていない…のか…?」

めだかちゃんが…悲しそうな顔を…

いやいや…恥かしいんだよぉ……

こういうときは…読んでくれないんだ?僕の考え……

ううぅ……恥ずかしいけど…

悲しそうなめだかちゃんは見たくない……。

うん…!


覚悟を決める!




「……めだかちゃん//僕…その約束も… 君との約束もちろん覚えてるよ//」

「む!」

そう言うとめだかが笑顔になる。

「///僕はめだかちゃんが好きだよ。13年間もあってなかったけど… あの時から変わってないさ。  …だから 他の女生徒の話をするたびに睨むのは…ちょっと控えてもr(ガバッ!! 劉一! 約束のキスだ!…ちゅっ ッ凛)むぐぅぅ!!」

最後まで…言うその前に。

めだかちゃんの口が劉一の口を塞いだ…

「ッツ!!??」

あの時もキスをしようとしていたけど…

その時より遥かに早い…

暫く意識が飛んでたと思うね… 苦笑




【黒神めだかの真骨頂? 行き過ぎ愛情表現】




「私も劉一!貴様の事がずっと好きだったんだぞ! あの時…いや あったときからだ!」

告白???///

「//… あっ…ありが…と…僕も…だよ。めだかちゃん……」

顔を至近距離で…おまけにキスされた後だったら流石に照れくさい。

めだかちゃんは全人類みんな好きって思ってるから。自分だけ特別ってうぬぼれたりはしないけど…

それでも… やっぱり スキって言ってもらったら…嬉しいよね。

男の子だもん。

それに…この時のめだかちゃんの笑顔……

本当にかわいいんだ…







「では こちらの投書の内容は全て終了したな。 すまないが劉一は善吉の様子を見てきてもらえないか。今回の件をまとめておきたいのでな。 何より動物は苦手だしな…」

「うん。わかったよ。僕、善吉を見てくるね。」

少し照れくさい状況だったが、 (主に劉一君がで、めだかちゃんは艶々とした顔… そしてはちきれんばかりの笑顔だった!)

2人は仕事へと戻っていった。




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