小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第33箱 「まずは仲間と思わさなければなッ!」 凛ッ
































【翌日】

「というわけでございまして… 不知火と一緒にターゲットを発見するも捕獲には失敗。その後逃走を許してしまいました。」

包帯が痛々しい… 苦笑

「僕がついた頃にはもう餌食になってたもんね?」

「餌食いうな!!」

とりあえず2人でめだかちゃんに報告を…

「ふむ…そうか、 まあなんというか アレだな、とりあえず 貴様達と不知火の仲のよさは不愉快だな」

ため息を1つ…めだかちゃんは続ける。

「要するに行方知れずになっていた約半年間に仔犬は成犬になってしまったと言う事だな?」

「ん…そうだね。行方不明になる前は何歳かは知らないけど、犬は最初の1年で成犬になるって言うしさ。」

「ふむ…」

劉一が付け足しながら、状況を整理していった。

「いやな…それどころかありゃあ 完全に野生化しちまってるよ… 一応投書主にもあってみたんだけど それが いかにも感じやすそうなお嬢様でさ 先輩だけど… とてもじゃねーが現状は報告できなかったよ…」



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投書主

    秋月先輩

   所属: 三年二組
趣味: スイーツ作り
将来の夢: お嫁さん
挨拶: ごきげんよう


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まぁ…

「うん…そうだね。絵に描いたようなお嬢さんだったね。清楚でさ。」

劉一がそう言うと…

「む?」

ちょっとめだかちゃんがムスッとする。不愉快!って感じだね…

まあ…以前みたいな殺気は孕んでないけど… …好き……だって言ったことが功をなしたみたい…

でも…

「何にもないよ!!善吉と一緒だったし それでね!?」

一応フォローしちゃうのは仕方ない…よね?

「ふん!」

プイッとするめだかちゃんは可愛い…って思うのも内緒だ!

どうやら、【真骨頂EX】は嘘ついたり… テキトーだったり… 僕に…うしろめたさがあったりしたら…反応するみたいなのかな?

本当に何もないって思ってるのに読み取ってないよ…

なんとも都合が良いのか悪いのか分かんない能力……

「む?」

睨まれちゃった… ぐすん…

「…ふん…まあ 、それはそうとして、本題に戻るがボルゾイとはロシア語で「俊敏」を意味してな、もともとは狼狩りのための狩猟犬なんだ生半可な猛獣よりよほど獣性が高いぞ。」

めだかは、犬の資料を叩きながらそう言う。

「狼を狩る犬…ウルフ・ハウンド…そうだね。狼だって十分猛獣だし… それを狩る犬だからなぁ… 大丈夫なの?善吉、きっと今度は、内臓が出た〜!じゃ済まされないかもよ?」

呆れ顔でそう言う。

「うるせえな!!手も足も確かにでなかったが!「内臓は出たとか言わないよね…?」ぐっ…(いいじゃねーかよ…) でもまあ だからって!ほっとくわけにもいかねーだろ。このままじゃ保険所が動きかねねーし、」

劉一のツッコミを…受けつつもまだ諦めてない風に言う。

「保険所?」

めだかちゃんは…ピクンッと反応する。

「だってさ… あれだけ善吉をめちゃめちゃにする犬だからね、今は被害がでてないみたいだけど、ひょっとしたら被害がでちゃうかもしれないから…可能性はあるね。そうしたら…下手したら捕まった後に…」

その先は…あまり言いたくない。

「捕まった後で…?」

ピク ピクンッと更に反応!

「とりあえずまー!この件はオレが何とかするさ!劉一もめだかちゃんも心配しなくていーよ オレもやられっぱなしじゃ収まりつかねーし、こっちはオレと不知火で十分だ!(不知火は劉一の方が良いんじゃ?ッとか言われたけど!!怒)」

ん…?善吉に睨まれてる?

「不知火と…?」

ピクピクピクンッ!更に更に反応。

「まあ、僕も顔は出すよ。手を出しちゃ怒られそうだし、僕からも不知火に言ってみるよ、善吉と僕のコンボだったら、多分協力してくれると思うしさ。」

「それについては同感だな。」

善吉もそれに対しては邪険しなかった。

「不知火???」

ピクピクピクピクンッ!!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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「ん〜………もうそろそろ言うけど… 何でピクンってそんなに反応してるの?特に不知火のところで…?」

反応するたびに前髪の触覚みたいなのが揺れて面白いんだけど… 気になるからさぁ…

「不知火はあれで結構頼りになるんだぜ?めだかちゃん。それじゃあいってくるわ。」

善吉はそう言うと、生徒会室を出ようとする。

「まって、僕も行く。顔出しだけしないと」

そう言って善吉と一緒に行く。

「…そういわれたら楽してるって思っちまうぜ…」

そう言うと…

「じゃかわろうか?全然良いよ?僕はさ?」

あっさりとOKを!

ケロッとしながら善吉にそう言う。

「ぐ…… いや!おれがやる!!」

対抗心燃やしてるね……

「はははは…」

馬鹿話をしてると…

「まて!」

めだかちゃんが呼び止めた。

「その件…やはり私が動こう!」

そうキッパリと…

「いいけど…劉一じゃないなら… ってかいーのかよ 相手は動物だぜ?」

善吉が心配そうにって…

「何で僕なら駄目なんだ?」

「いろいろあんだよ!」

???

なにやらそうらしい…

「構わんさ!私の方の案件は既にカタがついておるし、何より!私の不甲斐無さで貴様らが不知火に頭を下げるなど我慢ならん!!後劉一も不知火に媚びるなど却下だ!!」

ど〜〜ん…

「いや…媚びてるわけじゃ…」

「ゆえに改めて…目安箱の当初に基づき生徒会を執行する!!」

聞いてないし…

「…んじゃあ とりあえず、さっき言った場所に集合ってことで…」

善吉も呆れ顔みたいだ…





っで…

善吉と不知火と僕の3人でめだかちゃんを待ってると…

「…ねぇ善吉、めだかちゃんこの場所知ってるのかな?」   「おい!」

そう言う。

「ん…?ああ 伝えたはずだぜ?」 「おい!」

セリフの後に入ってくる言葉は気にしない気にしない…

「おい!私はここだ!」

無理だった…

「ぬいぐるみが歩いてるよ…」

「誰だよお前…」

善吉と劉一2人で呆れ顔・・・

もちろん不知火も…

「劉一〜…ぬいぐるみじゃなく これはきぐるみてんだよ〜〜☆」

不知火が突っ込む…

「わかってるよ… これ・・・やっぱり めだかちゃん?」

じーーっと見ると…

「そう 私だ!」

ガポッと顔の口の部分が開く。

「ははは…どこから盗って来たのそれ?」

苦笑…

「む?拝借してきたのだ盗ってなどおらん。演劇部からな!」

「ええッと…私もつかぬことをお聞きしますが なんですか?その格好は?」

不知火も… 苦笑

「む?わからんのか?」

おーまじめ!

「オレは見てわかるけど 聞きたい…」「まあ…同じく…」

すると…めだかちゃんはポージング開始!

「ターゲットに私を仲間だと思ってもらう作戦だ! 動物と触れ合う時はこちらから歩み寄ってやる事が大切だからな!」

キリッ! 凛ッ!!

どどーーーん…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(ねぇ…善吉君… めだかちゃん… 昔よりひどくなってない?? )

(一周回って基本バカだな… 昔よりって言うより… パワーアップしたって考えりゃわかるだろ?そっち側に。)

(なるほど…確かに…)

(このお嬢様ってそんなんだったんだねぇ…)



以上…3人による密談終了〜〜









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