小説『DOG DAYS〜俺が最強の勇者になってやるよ!〜』
作者:音無()

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              【 第1話 】



 「ん〜もう朝か」


眩しい太陽の光に起こされる。


「さてと今日の朝ご飯はなんだ」


俺は体を起こし着替えを済まし1階へ下りる。


「あれ…………」


「俺の朝ご飯が……ない」


そう言えば昨日の夜に両親で旅行に行ったんだっけ。


いつもは母が朝ご飯を作ってくれる。


「やっちまったなぁ〜」


そこでチャイムが鳴る。


「ちょっと待ってくれ!」


このチャイムを鳴らした主の予想はだいたいわかっている。


「おはよ〜ココ」


「おはようココロ」


やっぱりチャイムを鳴らしたのはシンクだった。


「だからココって言うな!」


シンクは幼稚園のころからの付き合いであだ名を付けられた。


「いいじゃん、いいじゃん!」


「まあ。いいわ、おはようベッキー」


ベッキーとシンクと俺はいつも一緒に学校へ行っている。


一緒に行ってるせいかわかったことがある。


ベッキーはシンクのことが好きらしい。


それは、ベッキーの様子を見ていればすぐにわかる。


シンクは気づいていないみたいだが・・・・・・


「早く行くよココロ!」


「おう!ちょっと待ってってくれ」


俺は用意を取りに2階へ戻る。


「窓は開けてても大丈夫だよな!?」


俺は用意と家の鍵を持ちベランダに行ける窓を開ける。


「持ってってくれシンク!」


「りょうかい!」


俺はシンクに荷物を渡し、ベランダからシンク達がいるところへジャンプする。


「やっぱココロはすごいね」


「こんなの朝飯前だよ!」


「朝ご飯食べてないの?」


「まあ。色々あってな!」


家の鍵を閉め学校へ向かう。


「ところで2人は春休みにどっか行ったりするのか?」


「ん〜私はないけど」


「父さんと母さんが出張で帰ってこないしなぁ〜僕は里帰りでもしようかなって」


「里帰り?イギリスの方?」


ベッキーが問いかける。


「そう!向こうは練習出来る場所もたくさんあるしね」


「シンクは本当にアスレチックが好きだよね!」


「っうぅん!」


「ごめんごめんココ」


シンクと話している時のベッキーは楽しそうだった。


だが、俺もいるんだ!


2人の世界に入らないでくれ!


「ところでココはどこか行くの?」


「俺はお前に負けないように秘密の特訓でもしておくよ!」


「今年も7月と9月に大会があるもんね!」


そう!アイアンアスレチックっと言う大会がある。


え〜と、7月が予選で9月が本戦。だったはず。


「次はぜぇーったいに出てやるんだからな!その時は勝負だかんなシンク!」


「その挑戦受けて立つよココ!」


俺は去年、足を痛めて大会に出れなかった。


だから今年は絶対に出て優勝する。


俺は怪我が治った時に決めたんだ!


「それより、ココとベッキーは春休み最後の3日間予定空いてる?」


「私は空いてるよ」


「俺もたぶん空いてるぜ!」


「両親が帰ってくるからその時にどうかなっと思って」


「考えておくわ!」


「私もその時になったらメールして」


そう言って俺達は自分たちのクラスに入っていった。









「さてと屋上にでも行って時間でもつぶすか」


今の時間は終業式をやっている時間だ。


別にあんな話聞かなくてもたいしたことないんだから聞かなくてもいいだろ。


そんな思いがあり、俺はサボった。


「どうやって修行しようかなぁ〜」


シンクに挑戦状を出したのはいいものの今のままでは勝てる気がしない。


「ああ〜どうしたらいいんだぁ〜」


ん?


さっき尻尾が見えたような気がしたんだが……犬の尻尾か?


俺は犬?が見えた場所に行く。


「なんだこれ!?」


犬がいたのはいいものの犬の前には魔方陣?見たいなものがある。


「危ないぞ!こっちにこい」


犬を呼ぶが無視される。


なんなんだこの犬は?


「おい!無視するんじゃねぇ!」


それでも犬は無視する。


「まったく、しょうがない犬だな!」


俺は仕方なくその魔方陣に足を踏み入れ犬を抱く。


その時だった。


魔方陣が広がり俺と犬はその魔方陣に吸い込まれていった。


「何が起こったんだ?」


とっさに思ったのはそれくらいだった。

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