小説『ハイスクールD×D 史上最強の存在』
作者:黒鋼()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

どうもです。

なんか……、この小説の話の進み方? みたいなのを真似されている様な…?

そんな作品がありました。設定も似てるしね。 あまりいい気分では無いです、ハイ。

「お前が言うな」と思われるかもですがね。 

うん、完全にヒトのこと言えない立場です(笑)

そんな何とも言えない気分の作者による愚痴でした、スイマセン。







第26話「世間話は他所(よそ)でしな!」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











イッセーSIDE









あの後、木場と合流し、運動場にて現在交戦中の俺達。

俺達が移動中に木場が敵『兵士』三人を倒し、残りの敵はライザーを含めて九人だ。



木場は『騎士』の、小猫ちゃんは『兵士』の、俺は『戦車』の相手をしている。

トキは敵『僧侶』とおしゃべり中………って、ウォイ!!!



戦えよ、お前!

ウチの主戦力がサボってんじゃねぇよ!?



「まったく、頭の中まで剣剣剣で塗りつぶされた者同士、泥臭くて堪りませんわ。

 カーラマインったら、『兵士』を『犠牲』にする時も渋い顔してましたし、

 主である『王』の戦略がお嫌いなのかしら?

 しかも、せっかく可愛い子を見つけたと思ったら、そちらも剣バカだなんて、ついていませんわね」


「まぁ、そう言ってやるなよ。『騎士』には『騎士』のプライドってモンがあるのさ」



西欧のお姫様みたいなドレスを着込んだ美少女である敵『僧侶』と楽しく談笑中のトキ。



イイご身分ですねぇコラァ! なにを和気藹々としてんだよ!

ヒトが苦労して『戦車』と戦ってるってのによぉ!



俺の怒りを知ってか知らずか、二人の話題はいつの間にか俺になっていく。



「うーん。あの子がリアス・グレモリー様の唯一の『兵士』さん?

 あなたの方が断然良さそうですのに…。あの方、殿方の趣味が悪いのかしら?」


「あー、リアスの持ってる駒じゃあ、俺は転生出来ねぇんだ。(魔王の『変異の駒』を複数個でも無理だが…)

 それに、イッセーは変態だけど中々イイ奴だぞ? 変態だけど…」


「変態なんですの?」

「ああ、それはもう…。 世界の常識の範疇を遥かに飛び越えた、想像を絶する空前絶後のド変態だ」

「そ、そうなんですか……」



念押しすんな! フォローになってねぇんだよ! 軽く引いてんじゃねぇか! 

俺はそこまで変態じゃねぇよ! ていうか、そこまで行くと変態の枠を超えたナニカだよ!



それとイケメンは死ね! 死んじまえ! 世の中顔で判断しやがって!



俺がトキと『僧侶』の会話を聞いているのを察してか、敵『戦車』が話しかけてくる。



「あの子ことが気になるのかい? 彼女は少し特殊だから。今回の戦いもほとんど観戦しているだけだ」

「な、なんだそりゃ!?」



特殊!? 大事なゲームだってのに、観戦って……!?



「彼女は――いや、あの方はレイヴェル・フェニックス。ライザー様の妹君だ。

 特別な方法でライザー様の眷属悪魔とされているが、実の妹君だよ」



……………え?



えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッッ!?



あの金髪ロールのお上品な美少女ちゃんがぁ!?



こちらが驚愕している様子が伝わったのか、腐れ焼き鳥野郎の妹さんがにこやかに手を振ってくる。



……おい、トキ。

なにテメェも便乗して手を振ってやがる! だから暇なんだったら戦えっての!

テメェみたいな超絶的イケメンが笑顔で手なんか振るから、敵『戦車』のヒトが顔を赤く染めちゃってんじゃん!



ていうかお前、ゲーム始まってから部長に膝枕してもらって、朱乃さんと小猫ちゃんを抱きしめただけじゃねぇかッ!

羨ましいんだよこの野郎ッ!



「に、人間の彼も戦わないのか?///」

「いや…、アイツは遊んでるだけだ。 やる時はやるはず……、多分…」


「かなり挑発的に喧嘩を売ってきたと聞いたんだが…。

 所詮は人間、いざ戦場に来ると弱気にでもなったというところだろうか…?」



絶対ねぇよ。 有り得ねぇ。

アイツが弱気になる要素が一つも見つからねぇよ。



だって、力封印している上に魔王様から手加減頼まれてんだぞ? 

トキが本気になったら、ゲーム開始と同時に終了も確定だろう。



あれ? そういえばトキは自分で自分の力にリミッターつけてるって言ってたな。

その上から駒の特性での封印をして、手加減……。

それでも余裕って………。

うん、無敵だ。 そりゃ魔王様もライザーの心配するわ。

敵じゃなくてホント良かった。 



――キィンッ!――



金属同士のぶつかった音。



木場と敵『騎士』が激しく戦っている。

だが、どう見ても木場が優勢だ。 アイツはトキが直々に鍛え上げたらしい。

そんじょそこらの上級悪魔では、今の木場の相手は難しいんではないだろうか?



「クッ! 想像以上の強さだな、グレモリー家の『騎士』よ! こうも押されるとは思わなかったぞ!」


「この十日間、僕に修行をつけてくれた人は有り得ないぐらいに規格外な強さを持っていてね…。

 腕を振るった風圧で剣を切るんだよ? 壊すでも弾くでも無くて切断するんだよ?

 何で素手の方が切れ味イイのさ…、ワケが分からないよ…、フフフフフフフフ……」



木場ぁ……、お前も相当苦労したんだな…。

目が虚ろになってやがる………。 

それとそんな変な笑い方すんなよ、敵が不気味がってるぞ?

せっかくのイケメンが台無しだ。



ゲームは中盤に入っている。

ここが正念場ってトコだ。 俺も気合を入れていこう。



心構えを整えた俺は、敵『戦車』の方へと意識を集中させた。









-29-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える