小説『ハイスクールD×D 史上最強の存在』
作者:黒鋼()

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どうもです。

いやぁ、レーティングゲーム。 どう進めるかは決めてるんですが、

文章にするとなるとねぇ……。 難しい限りです。

まぁ、それとなく書いていきたいと思います。

色々とご都合主義展開がありまくりますが、軽〜くスルーしちゃって下さい。

そして何故か今回はいつにも増して稚拙な文章になってしまいました。 スイマセン。




第25話「油断? どっちが?」





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一誠SIDE






――ドォンッッ!――



何者かによる突然の奇襲。

それにより、小猫ちゃんのいた位置が爆発した。



「……こ、小猫ちゃん!」


「ふふふ。獲物を狩る時、獲物が何かをやり遂げた瞬間が一番隙だらけとなっていて狩りやすい。

 こちらは多少の駒を『犠牲(サクリファイス)』にしても貴方達を一人狩れば十分。

 ただでさえメンバー不足なのですもの。

 それだけで大打撃でしょう? どうせ私達を倒してもライザー様は倒せないんですもの。 足掻いても無駄よ」



見上げると、翼を広げて空に浮遊している人影が一つ。

フードを被り、魔導的な格好の女性。 確かアイツはライザー眷属の『女王』だったはず…!

いきなり最強の下僕かよ!?



「さて、ソイツァどうかな?」



――ドカッ!――



いきなり敵『女王』が吹っ飛ぶ。

先ほど聞こえた、聞き慣れた声がした方へ向く。

そこには無傷のトキと、これまた無傷のお姫様抱っこされてお顔が真っ赤の小猫ちゃんがいた。



ハッ、そっちが最強の下僕なら、コッチは最強の人間が登場だぜ!



トキはニヤリと笑って此方を向く。



「『獲物を狩る時、獲物が何かをやり遂げた瞬間が一番隙だらけとなっていて狩りやすい』ねぇ…。

 それはテメェにも言えたっつう訳だな」

 
「トキ!」

「よぅ、ド変態。 一回死んでこいや」

「ヒドイッ! 頑張ったのに!」



と、こんな気の抜けた会話をしていると敵『女王』が吹き飛んだ方に動きが生じた。



「クッ!」



なッ!

トキの一撃を喰らって立ちやがったぞあの『女王』ッ!?




って、そういえばトキは駒によって弱体化してるんだっけ。



「なぁ、トキ。お前、駒でどのくらい力抑えられてんだ?」


「ん? ん〜、多分一億分の一以下も力出せないだろうなぁ。 能力とか魔力も使えないし…。

 まぁ、こいつ等程度なら余裕でしょ」


「あ、甘く見ないでくれる!?」



――ドォォンッッ!――



敵がトキの言葉に怒り、トキ達のいた場所が爆発するが……。

………カスリ傷どころか、服すら乱れてないんですけど………。



小猫ちゃんは体に仙術で練り上げた氣を纏っていた様で、同じく無傷。

だが、トキは小猫ちゃんと違って完全に無防備だった。にも関わらず、無傷。

敵も唖然としている。 まぁ、トキだから仕方ない。



「ただ埃を巻き上げるだけの魔法か? くだらねぇな」



いやいやいやいや、お前が頑丈過ぎなんだよ。 俺らが喰らったら結構ヤバそうな威力だったぞ?



そんな俺らの気持ちなど露程も知らぬトキは、敵『女王』から興味を失った様だ。 敵の方に見向きもしない。

一応『女王』だから敵の眷属の中では一番強いハズなんだけど……。



トキからすれば、皆ザコには変わりないか。 力封じられてもコレだもんな。



「人間如きがッ……!」


「あらあら、あなたのお相手は私がしますわ。 ライザー・フェニックス様の『女王』、ユーベルーナさん。

 『爆弾王妃(ボム・クイーン)』とお呼びすればいいのかしら?」



朱乃さんがトキを庇う様に、トキと敵の間に入る。



「トキ君、小猫ちゃん、イッセー君。ココは私が引き受けますから祐斗君のもとへと向かって下さい」

「朱乃、奴さんは恐らく『フェニックスの涙』を持ってるだろうよ。 お前の方が強いのは確かだが、油断するなよ。ハナっから全開で行け」

「はい。 この『女王』は私の全身全霊をもって消し飛ばしますわ!」



言葉と共に朱乃さんの体を金色のオーラが包み込む。 見ているだけで力強さが伝わってくるほどの魔力だ。

朱乃さんなら勝てる、俺達はそう確信する。



「朱乃さん、頼みます!」



そうだ、俺達には俺達のやるべき事が「あー、朱乃。 ちょいちょい」…トキ?



トキが朱乃さんの近くまで行く。

そして……、



「チュッ…、コレは御呪いだ。 勝てよ、朱乃。 お前なら大丈夫だ」



アイツこの状況で朱乃さんの額にキスして抱きしめやがったァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアア!!!



テメェブチ殺すぞッ!?

何敵の目の前でイチャイチャしてやがる! 羨ましいんだよコンチクショウがッ!



――バチバチバチッ!――



ん?

何だ? この何かが弾けている様な音は?



「うふ、うふふふふふ。 ……トキ君からのキス…。 それに、強く抱きしめて……。

 頑張ったらもっと凄いご褒美が貰えるのかしら…? うふふふふふふふふ」



……あの、怖いんですけど、朱乃さん。

なんか纏ってる雷が異様に明るいんですけど!?

なんか嫌な悪寒がするんですけど!?

俺の悪魔の本能が『ヤバイヨヤバイヨ!』って警報鳴らしてんですけど!?



それ……、光の力混じってません?



「お、おいトキ! お前朱乃さんに何て言ったんだよ!?」

「ただ『頑張れよ』って言っただけなんだが……」



………リア充なんて嫌いだ! 足元見やがって!

俺もハーレム王になって可愛い女の子とイチャイチャするからいいもん!



俺が地に手をついて落ち込んでいると、小猫ちゃんが頬を膨らまして、トキの服の袖を引っ張る。



「……ズルいですトキさん! 私もして欲しいです!」

「「え?」」



あの、小猫ちゃん!?



「……私も頑張りますから、抱きしめて下さい!」



ウル目&上目遣いの小猫ちゃん。………イイ。 じゃなくて!



「ああ、分かった。 ほれ、これでいいか?」



クスリと微笑みながら、優しく小猫ちゃんを抱きしめるトキ。

小猫ちゃんは顔を真っ赤にしながらも、トキに身を任せる。



「ふにゃぁぁ……//////!」

「フフッ、相変わらず白音は可愛いなぁ」



………さぁて、木場は何処だろう?(←現実逃避)



後方で激しい爆音と雷鳴が鳴り響く中、イチャつく男女と一人黄昏ている男。

うん、シュールだ。









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