小説『とある奇才の多重能力』
作者:水牛ダンス()

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俺の名前は黛朔也、平々凡々な高校生だ


だが、今の状況は平々凡々所の騒ぎじゃない


?「黛朔也さんですね?脱走罪の容疑であなたを拘束致しますの」


全く予想していない出来事が起きている


端から見れば、目の前にいるツインテールの女の子が意味不明な言葉を喋っているように見えるだろう


しかし俺自身としては決して意味不明ではなく、かと言って笑える訳でもなく、今の状況の打開策を考えるのに必死だった


朔也「いきなり現れて何なんだアンタは?病院行くか?」

?「とぼけないで戴きたいですの、私には全て分かっておりますのよ?」

朔也「へぇ…何が分かっているんだ?」

?「あなたが学園都市からの脱走者である事、ですわ」


…ヤレヤレ、知らんふりを決め込もうと思ったが…無理みたいだな


朔也「……悪いが風紀委員(ジャッジメント)さん、場所を変えさせてくれないか?ここだとあまりにも怪しまれる」

?「構いませんわよ、ですが逃げたりした場合…お分かりですわよね?」

朔也「そんな無粋な事はしないよ」


逃げた所で行くアテも無いしな





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