小説『ハイスクールD×D 〜仮面の黒龍記〜』
作者:血濡れの紅き化身(黒龍の進む道)

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………

ー俺……は……鏡……

ー俺は…はや…鏡の……

ー俺は…もはや鏡の中の………

ー俺はもはや鏡の中の幻ではない!!

ーーーーーーーーーーーーーーー



「…………っ」

「リュ……牙…ウガ……龍牙ってば!」

「!?」

突然の声に意識が引っ張られる様に覚醒し、
朝の眠気が吹っ飛ぶ……
朝…か……
これはまた懐かしい夢を見たな……
俺はそう思いながら上半身をゆっくり起こし、
横で仁王立ちしている少女へと顔を向ける。

「……なんだ霊夢…朝から驚かすな…」

霊夢「驚かすって…あんたがいつまで経っても起きないのが悪いのよ……ていうかもう昼よ?」

なんだと?結構な時間寝ていたな……
まぁとりあえず…

「おはよう霊夢」

霊夢「……おそようよ、龍牙」

朝…といっても昼だが……
起きたらまずは挨拶するのが大事だな、うん。

霊夢「はぁ……とりあえずご飯できてるけど?」

「……いただきます」

霊夢「ならさっさと着替えて用意しなさい」

そう言って奥の部屋に消えて行く霊夢を見ながら静かに立ち上がり、
部屋の襖戸を開ける。
それと同時に入り込んできた太陽の光に一瞬目を細めるがすぐに慣れた。

「……今日もいい天気だ…」

無限に広がる青空を見上げながら固まった体を伸ばす。
青空を眺めていると時間を忘れそうだな……
おっと、
早く着替えなければまた霊夢に文句を言われる。

俺は襖戸を少し閉めたあと、
着替えを済ませて霊夢が待つ和室へと足を急がせた。

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