小説『鬼畜魔王式(R-18)』
作者:メア()

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 真っ白な空間に俺はいた。どうやら、テンプレ通りに死んだみたいだ。しかし、なぜドラクエ風の2D物なのだ。まぁ、まずは神様はいるのか?

「ここにおる」

出て来たの指輪物語に出て来たような爺さん。それが偉そうに玉座に座っていた。

「ちなみに、テンプレ通り、ミスじゃ。」

「原因は?」

「部下の報告書があまりのできで、シュレッダーにかけたのじゃが、その時におぬしの生命に関する書類も一緒にの」

「ふざけんなっ、可愛い女の子を好き勝手に犯したかったのに!」

「駄目じゃろ! 別に殺してよかったんじゃね。と儂は思うんじゃが」

「駄目にきまってんだろ」

全く、俺の欲望をなんだと…………いや、駄目だけど。

「まぁ、そうじゃな。仕方ないから転生させてやる」

「特典と行く世界は?」

「おぬしの様な変態はエロい世界にしてやる。ランスかどこかじゃな」

「なら弱くなったりする制限を無くしたランスの魔王にしてくれ」

ランスの魔王は魔人および魔物(モンスター)に対して絶対の命令権を持つ。魔王の力は絶対的であり、大抵の魔王は、魔力、体力ともに桁違いの能力で、地上ではその類を見ない。スラル以降の魔王は『魔王の不死性』を持つ。元々圧倒的な力を持つ魔王だったが、これにより如何なる存在にも絶対に殺されなくなる。魔人に備わっている『無敵結界』も言わばこの能力のおこぼれ。魔王はこの期間内は完全な不老不死となり、自殺する事も出来ない。魔王の不死性は神や悪魔には無効だが、強大な力を持っているので、そう簡単には倒されない。事実上不可能なレベル。ただし1級神以上や三魔子以上には分が悪い。これはどうにかするべきだ。

次に魔王は自らの血(力)を物や生物に分け与え、魔人を最大24体まで作ることが出る。魔人とは、魔王が力を分け与えた者なので、魔人の数が少ないほど魔王の力は上がる。魔人の魂であり力の源、魔血魂を初期化(魔王の血に戻すこと)ができるのは魔王だけである。魔血魂をすべて回収すると魔王は完全能力を発揮する。吸血能力があり他者の血液を欲する。この欲求は、魔王の力を行使すると強くなる模様。この吸血は嗜好だけでなく、血液を摂取する事によって消耗を回復する面もあるらしい。魔王は強大無比な力を持つ反面、魔王として覚醒すれば心は邪悪に染まり、常に破壊衝動に駆られてしまう。魔王の覚醒を抑える唯一の方法は、ヒラミレモンを食べること。これにより、食べてから一定期間は覚醒を抑えることが可能。

「ああ、魔人を作っても自分の力をコピーして与えるようにしてくれ。つまり、減らないように」

「構わぞ。ただし、出来る人数は減るぞ」

「いいよ。半分の12人くらいなら」

「うむ」

計画通り。もう二個くらい欲しいよな。

「ハイスクールD×Dの無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)オーフィスを神器にした奴もくれ」

「ふむ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥問題が有るかもしれんの」

「なら、オーフィスが龍喰者(ドラゴンイーター)に奪われた四分の三強の力を神器に込めてくれ」

「それなら、構わんか」

あと一つはあれだな。

「後はナイトウィザードの魔王達の力と装備をくれ」

「マイナーなTRPGからとはの‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

ナイトウィザードは現代の地球を舞台とした現代もののTRPGである。PCたちはこの世界で超人的な力を持つ魔法使いとなり世界を守るために戦うことになる。しかし魔法や魔法使いの存在は一般の人々には秘せられており、PCたちの戦いは人々に知られることなく行われるものとなっている。
ナイトウィザードの世界では魔法が確実に存在する。しかし、魔法に危険を感じた太古の超越者たちにより魔法は隠蔽され、代わりに科学が台頭した。魔法使いたちは人々の社会の影でひっそりと暮らしている。しかし、魔法でしか対抗できないような世界の危機がおとずれたとき、彼らは魔法の力を使ってそれに立ち向かうことになる。
この世界では、常識ではありえない超人的な能力は全て魔法の一種として扱われる。つまりこのゲームでは、気を使う格闘家(ゲーム上では「龍使い(KUNG-FU MASTAR)」と呼ばれる)も、オーバーテクノロジーで改造されたサイボーグも、何もかも魔法使い=ウィザードと呼称されるのである。
エミュレイターはPCたちが戦うことになる敵対存在のこと。日本語表記では侵魔と書かれる。不定形の精神寄生生命体で、ヒトやモノにとりつき、その者の心の中にある生命エネルギーのプラーナを吸い取る。プラーナは夢や欲望といったものと深いかかわりがあり、エミュレイターは寄生した者の心にささやきかけ、心の奥の欲望を暴走させることが多い。
エミュレイターには通常の科学兵器は効果をもたない。世界の常識ではありえない超人的な力、すなわち魔法だけがエミュレイターを倒せるのだ。

月匣(げっこう)と月衣(かぐや)

力あるエミュレイターやウィザードたちは地球上で魔法的な能力を使うために、自らの周囲に別の結界を張るこという方法を編み出した。こうすることでエミュレイターやウィザードたちは世界結界の影響を受けずに活動できるようになる。エミュレイターが張る結界を月匣(げっこう)、ウィザードが張る結界を月衣(かぐや)と呼ぶ。現在の地球で魔法的な能力を使えるエミュレーターやウィザードという者は、これらの結界を張ることができる選ばれたエリートと言える。全てのPCは月衣を無条件で常に展開できるくらいの実力者とされるため、ゲーム的には世界結界のせいでPCが魔法を使えなくなるということは一切ない。また、月衣に物を収納して持ち運ぶことも出来る。自分の周囲の空間に直接収納するので重量を感じることは無い。
月匣と月衣は似たものであるが、相違点が一つだけある。それは月匣は自分の周囲に対して張るだけでなく広大な空間を覆うように拡大させて張ることが可能で、そして月匣の中にあるヒトやモノからプラーナを吸収することができるということである。プラーナを吸収すればするほど月匣はより強固により大きくなっていき、最終的には世界結界に干渉するくらいの力を持つようになる。そうなると、エミュレイターが寄生している対象の欲望が常識として具現化された世界に地球が生まれ変わってしまうのだ。PCたちウィザードはそうなる前に、敵の月匣の中に突入してエミュレイターを倒すことになる。この月匣の中はダンジョンとして表現され、現代ものでダンジョンアタックを行うというナイトウィザードの特徴的なギミックになっている。(ただし近年のリプレイやシナリオでは月匣の中はダンジョンではなく単純なバトルフィールドとして表現されるものが多い) 月匣の中は世界結界の影響を受けないのでPCたちは気兼ねなく魔法が使えるのも大きな特徴である。そして、月匣が展開された空間には赤色の月が昇る。それゆえにこの異空間に月の匣(はこ)の名がつけられている。

そして、ナイトウィザードの魔王とはエミュレイターの上位に位置する者たちである。魔王たちは裏界と呼ばれる異世界に国を作っている。裏界の設定はダンテ・アリギエーリの神曲の地獄をモチーフにしており、主要な魔王の多くはソロモン72柱がモチーフとなっている(ただし、それに当てはまらない魔王も多く存在する)。
魔王たちは人間を魅了し操る為に萌え属性をもった美少女の姿をとっている。より多くの「信者」を獲得するために、強い力を持つ魔王ほどメジャーな(一般受けし易い)萌え属性を備えており、弱い魔王ほどマニアックな(一般受けし辛い)残り物の萌え属性で我慢することとなる。なお、魔王は事実上、不死であるとされる強大な生命力を持っている上、現世に出現する際は本体の影と言うべき存在のため、何度倒しても時間をかけていずれ復活するとされている。

「良かろう。ただし、人間として産まれるぞ?」

「ああ」

「魔血魂を食べれば魔王に目覚めるからな」

「了解。他は適当に頼む」

「全く贅沢じゃの」

「誰のせいで死んだと思ってんだ!」

「こほんでは、行ってこい」

それから、俺は気づいたらホームラン宣言した爺の目の前にいた。

「ちゅ・う・にゅ・うッ!!!」

とんでもない力で振られたバットにより、俺は次元の壁を超えて吹き飛ばされた。ちくしょうっ、覚えてやがれ!






 さて、産まれた俺はこの世界について確認した。何故なら、闇の空間にいる、俺の目の前には無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)オーフィスだからだ。

「死にかけの人間から、作ってみたけど、なかなかいい出来。我の力、隠し場所に、ちょうど良い。サマエルが来る前に仕掛け、施す。そして、転生」

いきなり、二回目の転生ですか。しかも、大量の蛇を食わされた。視界の端には龍喰者(ドラゴンイーター)サマエル。それと無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)オーフィスが激しい戦いを行なっていった。そして、遂に龍喰者(ドラゴンイーター)サマエルがオーフィスに喰らいつき、力を奪った瞬間、その力を龍喰者の力ごと俺が食らった。龍喰者(ドラゴンイーター)サマエルは撤退して行った。そして、オーフィスは俺を興味深そうに見ていた。

「我の力、奪われた? 予定外、でも、守り切れば、願いを一つ、なんでも叶える。それでは、また」

その声を聞いて俺は意識を失った。





 さて、改めまして、俺は兵藤式。そう、兵藤一誠の弟だ。兵藤一誠‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥この世界の主人公で駒王学園2年生。自他共に認めるエロ学生。校内では松田・元浜と共に「変態三人組」として有名で、女生徒達からの評判はかなり悪い(個人でも、知らない他校生に名を知られているほどエロい)。そんなのになる存在の弟だ。まぁ、俺も体外だけどな。

「おい、遊びに行くぞ!」

「兄さんだけで行ってきて」

「駄目だ、行くぞ!」

無理矢理連れ出され、五歳児たる兄さんの趣味であるパンツメクリに付き合わされる。だから、俺は途中でバックレる。パンツメクリより、犯した方が何倍も楽しいだろうし、このままじゃ死亡フラグ満載なんだ。どうにかせねばならない。

「未来のハーレムの為に頑張ろう。だから、先ずは魔血魂を探さねば。これくらいの深紅の塊だ。探せ」

逃げ出した後、森の中で出会った蛇達を使い、探させる。蛇とは会話も出来るし、命令を聞いてくれる。というか、こいつらはオーフィスの監視だろう。まぁ、命令した後は重しを持って走り込みや筋力トレーニングなどを行う。その後は、森の中で座禅を組み自然と一体なる。これを数週間に別けて行う。座禅は仙術や気を扱う為の修行だ。ちなみにできるかどうかは知らないし、録な成果も上がっていないが、集中力に関しては微々たる物だが上がっている。

「さて、帰るか」

夕方になり、兄さんを迎えに行く。兄さんは公園で誰かと遊んでいた。

「兄さん、帰ろう」

「イッセー誰?」

「弟だイリナ。式、俺はイリナともうちょっと遊んで行くから、先に帰ってろ」

「わかった」

兄さんやイリナに興味が無いから、俺は家に帰る。




 家に帰り、部屋に向かう途中、玄関で母さんに呼び止められた。

「式、小包が届いてるわよ?」

会社名を見ると、いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌ニャルラトホテプ社より。

「ありがとう、母さん」

「そういえば、イッセーは?」

「まだ遊んでるよ」

「わかったわ。もうすぐ御飯だからね。後、母さん、そういうのはどうかと思うわよ」

「は〜い」

階段を上り、自分の部屋…………兄さんと同じ部屋に入る。部屋の中は兄さんの玩具が錯乱している。

「ネタ過ぎんだろッ!!!!!」

俺は自分のベットに小包を叩きつけた。おかげで、絶対に勘違いされた‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥これで、変なのだったら絶対許さねえ。そう考えた俺は取り敢えず小包を開ける。中には予想通りというか、魔血魂と手紙が入っていた。

『調整が終わったので、送る。成長も自由に出来るようにしておいた。そして‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ナイトウィザードだが、部下に任せたらアゼル=イブリスの力をメインに付与しよった。確か、封印のアイテムがあったはずじゃが、よくわからんかったから全部魔血魂の中入れておいた』

よりによって荒廃の魔王かよ。しかし、全部のアイテムは素晴らしいな。ちなみに、アゼル=イブリスはあらゆるものから自動的にプラーナを吸収してしまう孤独な魔王。並みのウィザードなら視認できる距離に近づいただけで存在をかき消され蒸発するとさえいわれる。裏界でも他の魔王から忌み嫌われ、荒廃した荒野でただひとり立ち尽くしている。本人もこの体質を忌み嫌っており、滅多に他の生命と交渉することはないという。それでも現代ではこの魔王すら利用しようとする魔王が存在し、人間界で確認されることもある。普段は黒色の帯状結界で力を協力に抑制している。ただ、それでも完全に力を制御されているわけではなく、徐々に周囲のプラーナを枯渇させてしまう。

『さて、ここからが問題なんじゃが、修正しようと弄った結果、他の魔王の力も色々入っちまったんでそっちは特典じゃと思っといてくれ。では、良い人生を…………余り無茶苦茶な事はしないように』

俺は手紙を燃やし、魔血魂を掲げて眺める。

「式! なんだそれ、ちょっとよこせよ!」

突然入ってきた一誠がジャイアニズムを発動して、奪いに来やがった。これは俺のチート能力の塊だそ!! 誰が渡すかッ!!!

「ざけんな! んぐっ…………んぐぅぅううううっ、あがぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

イッセーに渡さない為に、心の準備もできないまま急いで飲み込んだ。

「おいっ、式っ! しっかりしろ!」

泣きながら心配そうな顔のイッセーに見送られ、意識を失った。









「起きて」

白い空間でまた目覚めた。

「ここは…………っ!」

目の前には裸と包帯だけのショートカットの少女。荒廃の魔王アゼル=イブリス。こちらは説明は良いだろう。それと、笛を吹いている白銀の髪をした12歳くらいの女の子シアース=キアース。音の魔シアース=キアースは古代神の一柱。あらゆる楽器を操り、世に聞こえる音という音に精通する。また、音により樹木を操り配下置く。召喚者に楽器技術を教示したり、魔法の力を込めた楽器を授けたりするという。ときに使い魔たちを楽団として引き連れ、壮大なオーケストラを奏でることもある。この魔王が音に込める魔力は、可聴範囲にある木製の物品や建物はことごとく魔王の支配下となり、崩れ去るか暴走をはじめることになる。人間界に現れるときは、人間を油断させるべく、幼い子どもの姿をとって現れるのを好むという。音で子どもたちの興味を惹き、集めた子どもたちを裏界へ連れ去るという噂も残されているが定かではない。中世の召喚者の筆致によれば、試しに歌わせてみたところ、驚くほど凡庸だったという。歌唱のほうは得意ではないかも知れない。

「貴方の中です」

長髪黒髪で、巨大な本を持っている秘密公爵リオン=グンタ。リオン=グンタはあらゆる秘密を記した書物を所持しており、この世のすべての秘密を把握しているという。しかし、ルー=サイファーに忠実なこの魔王は、ルー=サイファーの命なき限り、基本的に秘密を口外することはない。ただし、公爵以上の実力者が相手の場合、要請にしたがって秘密を紐解くこともあるようだ。もっともその場合でも、寡黙を宝とするこの魔王は、聞かれなければ決して秘密を漏らさないし、また、きっちりと聞かれたことにしか応えない。まして人間の質問になど、答えることは滅多にないだろう。もともと、あらゆる秘密を集積するという習性のためひそかに人間界に現れることが多かったが、マジカル・ウォーフェア以降のここ数年は、ベール=ゼファーをはじめとしたほかの魔王に連れ添って現れることが多い。実は鉄道マニアである。

「私達が何故いるか、わかるわね?」

「わからなくても良いがな。はむはむ」

ショートカットの金髪で小悪魔的な目をしている空の魔王ベール=ゼファー。ベール=ゼファーは“悪徳の七王”の一角にして古代神の一柱。蠅をはじめとした空飛ぶものをあまねく支配下に置く。人の自尊心に訴え犯罪を教唆するため、人間社会に入り込み、人心を闇で縛るという。裏界に巨大なプラーナ貯蔵庫を隠しているのではないかといわれるほど、強大な生命力を持ち、幾度倒されてもそのたび復活し、頻繁に世界結界を侵している。きまぐれで、ゲーム感覚で世界を侵略しようとする。目的のためならば人間と手を組むことも厭わず、一部の魔王の反感を買っている。そして、チョココロネを食べている金髪ドリルツインテールの金色の魔王ルー=サイファー。ルー=サイファーは“悪徳の七王”の一角にして古代神の一柱。強大な魔力、攻撃力と智略、カリスマと統率力、そして随一の美貌を誇る。嫉妬深く、他の魔王の邪魔をすべく人間に助言を与えることがある。美しく、知性のある者を好み、そうした者の元に好んで顕現し、助言を与える。しかし、プライドも高く、甲斐甲斐しく己のしもべをサポートするようなことはしない。気まぐれを自称し、己の力を求める人間をじらすように弄ぶのを好む。どちらにしてもかなり強力な人選だな。これにパールまでいたら裏界のトップスリーが揃ってしまう。

「私達の力は、好きに使いなさい」

「ただし、一度に発言するのは誰か一人」

ベルとルーの説明。

「例外はアゼルだけです」

「ボクは常に発動しているから、気をつけてね」

「わかった」

まさに、危険極まりないな。

「それじゃ、またね」

「バランスブレイカーでまた会いましょう」

「期待しているぞ」

「あの…………ごめんなさい。頑張ってね」

「ああ」

そして、俺は魔王として産まれた。いや、人間だけどな。




「知らない錆びた天井だ」

どうやら、ここは廃墟みたいだ。ベットから身体を起こして確認すると、干からびた様々なミイラが多数見えた。

「ちっ、プラーナ吸収能力か」

急いで脳内のリストからアイテムを呼びだす。瞬時に魔殺の帯が実体化される。それを身体に巻くと、どうにかプラーナ吸収は止まった。いや、正確にはゆっくりと吸収している。そして、ミイラはどんどん崩れていき、消滅した。

「本来は存在の力を吸うはずだが、この世界では違うのかな?」

そんな事を考えていると、扉が開けられ、白い防護服を着た人が入って来た。

「君、無事か!」

「はい」

「生存者を確認! 防護直ちに搬送する。もう大丈夫だよ」

それから、別の病院に連れていかれた。




 どうやら、事件は新種のウイルスという事で話がついたみたいだ。

「さて、楽しむか」

俺は移された病院で、看護師を犯して魔人化させ病院内での協力者を手に入れた。そして、他の入院患者の少女達を徹底的に犯し、血を吸い上げ魔人にする。その後、魔血魂を取り戻し、食べると予想通り力が増えた。少女達も魔人化が解除されたが、身体は健康的になっているので問題無いだろう。

「さて、退院だ」

書類を作らせた後、看護師からも魔血魂を回収。看護師を放置して自宅に戻る。




 今は、自宅に向かう電車の中で大きな本を読んでいる。

「しかし、時が経ち中学生とはな…………」

魔王になるのに時間がかかったか。

「白音はいつリアスと出会う?」

『本日、18時58分25秒、冥界の森』

俺はリオンのすべての秘密が書かれている本を読んだ。勿論、一部抜粋だが。

「掻っ攫うか」

電車を降りて、トイレにの個室に行く。後で列車の模型を買って体内に取り込んでおく。リオンの代価はこれでいい。まぁ、代価すらいらないんだけどな。

「ヒルコ」

空間を裂く魔剣を使い、冥界へと渡った。後は本に記された場所にヒルコで転移した。

「ここだな」

予定通り、グレモリー領の森にリアスより早く着いた。そして、少しすると、草村から白い弱った子猫が出て来たので、拾う。

「君は誰だ」

気付かない間に、背後にはサーゼクス・ルシファーがいた。

「兵藤式」

「ここはグレモリー家の敷地だ」

「これは失礼。空間を切って、適当な転移をした物で」

サーゼクスは臨戦体勢を整えている。今やったら、負けるかもな。

「そうか。君は強大な力を持つようだが、悪魔か?」

「ハーフですが」

「そうか…………」

「ああ、サーゼクス様、レーディングゲームに参加したいので、駒をいただけないでしょうか?」

駄目元で聞いてみるか。

「駄目だな」

「わかりました。では、失礼します」

「待てっ!」

とっとヒルコで空間を切り裂いて逃げた。もちろん、黒い球体が迫って来たが、魔殺の帯で叩いたらあっさり消滅した。そもそも、事消滅に関しては負ける気がしない。


 面倒だが、何回かヒルコで移動してから、自宅まで空間を切り裂いて転移した。

「さて、飲め」

「にゃっ! にゃーーーっ!!!」

嫌がる子猫に魔血魂を無理矢理飲ませ、魔人(猫)化させ、家に入る。

「お帰りなさい」

「ただいま」

事前に連絡したので怪しまれない。

「よく、退院できたな〜」

「今日はパーティーよ! あら、その猫は?」

「途中で拾ったから飼うよ。良いよね?」

「ん〜」

「まぁ、いいじゃないか」

「ちゃんと世話するのよ」

「うん」

子猫には、魔王になった事で強くなった破壊衝動をたっぷりその身で解消させてもらうんだから、ちゃんとペットとして世話する。そう、ペットとして。

「さて、部屋に戻るね」

「待って!」

部屋の扉を開けると、兄さんがエロゲーをやっていた。

「しっ、式…………お帰り。お前のへ、新しい部屋は向かいだぞ」

「わかった。あっ、後でゲームかしてね」

「おう! 任せろ!」

そりゃ、ゲームはゲームでしたいからな。さて、部屋に入るか。


 部屋はシンプルにベットと勉強机だけだ。だから、先ずは子猫をベットに寝かせ、魔殺の帯で首輪を作り、子猫にさせた。後はベットから出られない長さに調整して放置だ。

「パソコンだしてと…………」

ウィザードご用達のパソコンをセットし、エメラルドタブレットも出す。

「御飯よ」

「は〜い」

それから、御飯を食べて、獣用の鉄で出来た檻と鍵を買ってきた。鍵は扉と檻につける。これで飼う準備は出来たな。

「んっ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

「起きたか」

「にゃっ!」

こちらを警戒する子猫。

「先ずは人型になれ」

「んっ、なりました…………」

虚ろな瞳になり、一糸纏わない裸体を曝す子猫。

「お前の主は誰だ?」

「式様がご主人様です」

「よし、元に戻れ」

「っ」

瞳に理性が戻ると、顔を真っ赤にして身体を両手で隠す。

「さぁ、楽しいペットとの触れ会いだ」

「いやぁっ! ひっ、ひぎっ、ひぅ……ひぎぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううううッ!!?」

子猫‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥小猫の絶叫が部屋に響き渡った。小猫は涙を流し、痛みを訴え、悲嘆し、眼を限界まで見開く。そして、小猫から響いたのは現状を認識し、現実を拒絶し、感情を吐露し、世界に絶望したような、そんな素晴らしい悲鳴だった。小猫の膣内も肉壁がざらざらして、千切れる程締め付けてきて快感を与えてくれる。

「はっ、はふぅ……はぁっ、は、ふぁぁ……あ、ああ」

よほどの痛みだったのだろう。小猫が、顔を歪めるほどに表情を変えていた。目を瞑って涙を流し、押し寄せる痛みの波に耐えているようだった。それもそのはずで、触手とペニスから伝わった情報によると、俺のペニスは小猫の子宮の中に減り込んだうえに、小猫の下腹部をペニスと子宮の形に盛り上げているようだ。

「うっ、く、くぅぅ……んくっ、んんぅ……」

少し小猫の呼吸が整った瞬間、俺は腰を動かす。ペニスを動かすと、ぬめりとした感覚があった。これはどうやら小猫の処女膜が敗れた血だろうな。生まれてから今まで男を受け入れたことのない小猫の神聖な汚れない狭い膣道をゆっくりとペニスを挿入し、自分の物だと汚していく。

「お前のここは最高に気持ちいいぞ」

涙を流し、嗚咽混じりの呼吸を繰り返す小猫を俺は容赦無く犯し続ける。

「ひっ、ひぅ……ひぅんっ、は、はふぅ……んぐっ、ふ、んん……んふぅッ、ふぁぁ……ひぅ」

愛液と血の混じり合った膣内がくちゅくちゅと音を立て、入り口でピンクの泡を作り出していた。膣道は真っすぐではなく、途中で窪みが幾つかあってそれが亀頭に触れて心地好い快楽を生み出してくれる。先ほどまで処女だった狭い膣道がペニス全体を包み込んで、ペニスに媚び、射精感を徐々に引き出してくる。

「おまえも楽しいだろ?」

「……楽しい……などある……んひぅぅぅッ! にゃぁあああああっ!!」

胸に這わせている舌を這わせ、今や汗にまみれになっている小猫の身体を味わう。小猫の張った胸の肉を柔らかく、優しく揉みほぐしてやる。殆どないツルペタだが。

「快楽に身を任せろ。すぐに楽になるぞ」

「ぐっ、ひぎっ、ひぐぅ……んんぐぅ……あ、は……はぁ、痛みが……あ、はあ」

「まずは下半身の力を抜け。それで痛みが和らぐはずだ。それから、手先の方に力を入れればいい。今のお前の力じゃ、まず切れないしな」

「んっ、ふぅ……ッ、んんぅ……あ、はあ……んあ、あ、ふっ、ふぅ……」

小猫の膣がだんだんと柔らかくなり、下半身から力が抜けていく。目に見えて可愛い尻からも力が抜けていくのが分かる。

「……よ、よくも……ッ!」

「その言いぐさはないんじゃないか? お前を助けてやろうと助言してやったっていうのに」

ようやく小猫の目に光が灯る。そうして、怒気を孕ませた瞳が俺の顔を怒映し出す。

「……必ず殺してやる……」

「いいね、その感情。ようやく人間らしくなって来たじゃないか」

「んぁ、ふぅっ、あ、はぁ……くぅんっ、ふ、はっ、あ、ひぁうっ、ふ、そんな、うごくな……ん、んんぅ……」

小猫の声に若干だが熱が篭りはじめた事もいいスパイスだ。

「余裕が戻って来たところで、本格的に動くぞ」

「……え? んっ、んふふッ、ひぅぅ……っ!」

小猫の返事など聞かず、俺は一気に腰を突き動かした。ペニスを突き上げるように奥まで挿入し、小猫の子宮の壁を変形させるように力強くペニスをたたき付ける。

「ひぁぅっ、な、なぜ、そんなに早く……動いて……いるんだッ……ん、あ、んんぐぅッ……!?」

「こっちも限界なんでね。そろそろ出させてもらおうか」

小猫のきつさと、名器ぶりに俺の射精感はこれ以上我慢出来そうに無い。そして、俺の言葉に小猫の顔色が、驚愕に染まり、理解して更に絶望に染まる。

「いっ、嫌ッ! お前の精液なんて……受け入れたくなんかねぇッ!! いますぐ……わたしから離れろ! お前なんかの伴侶なんかなりたくないっ!!」

「そんな事を聞く義理はない。第一、お前の身体は俺が新たに魔人として作り出した物なんだ。だから、お前をどう扱おうが俺の勝手だろう」

「いっ、や……ッ、は、離れろ……さもないと……ッ」

「さもないとどうするんだ? この程度の力さえ振り切れない今のお前に何ができるんだ? いい加減、諦めて快楽に身を任せろ」

「ふっ、ふざけ、ん、ひ、ぁ、はっ、はんっ、んん……ッ、ん、くぁぁ……ッ」

一層激しく腰を抽送する。結合部からはじゅぷじゅぷという卑猥な音がさらに大きくなっていく。まんぐり返っている小猫の子宮にペニスを突っ込む度に、尻肉と俺の腰があわさってパンパンとスパンキングのような音を出している。

「出すぞっ! これでお前も俺の物だ!」

「ひっ、あ、んぁ、ひふぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……ッ!」

―――びゅっ、びゅるるぅっびゅるるぅっ!

俺は白目を剥く小猫の子宮の一番奥で、お腹が膨れ、妊婦の様になるまで射精を続けた。しばらくすると、小猫の身体…………子宮の辺りが光出し、小猫は俺の精液を吸収して力を得ていく。しかし、俺の力は一切減っていない。

「さて、どうなる?」

「あがぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああッ!」

小猫の絶叫と共に、小猫のスジマンコが大きく拡がり、裂けて入りきらない精液が溢れ出した。そして、小猫の肉体が後戻り出来ないように作り変えられていく。それから、俺は気絶している子猫に襲い掛かり、子猫の全身を何十回と犯して精液の白濁塗れにしてやった。普通の人間なら死ぬだろう大きさのチンポを入れても魔人になった子猫になら、なんの問題も無い。だから、しっかりと飴と鞭でペットとして調教してやった。


















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