小説『鬼畜魔王式(R-18)』
作者:メア()

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 出陣した俺の前に現れた名古屋河理緒。スパイラルの爆裂ロリータの姿をしたコイツは、美味そうに人間の腕を食いながら、グラウンドにいた。

「メイオの手か?」

「残念ながら、違うよ。焼き鳥の妹」

「なるほど」

「で、私の相手はお前? メイオルティスは食えなかったし、とっととリザインしたし」

「そうだ」

「なるほど」

お互いに構えを取る。向こうが構えたのは抜刀術で、おそらく神刀今月今夜だろう。こちらは、干将・莫耶という(遺産)を持ち、転生者の力である(知られざる力)を使用し、(神化聖剣)で干将・莫耶は二本ともクラウソラスとなり、光輝く光の剣となった。

「さて、行こうか」

「ふふふ、食べて上げるよ」

お互いに踏み込み、一瞬で音速を超え、光の速度で切り結ぶ。

「1が2に、2が4、4が8に、8が16に…………65536が4294967296!」

抜刀された今月今夜は一気に数千数万数十億の刃となり、襲いかかってくる。俺は、その全てをクラウソラスで切り落とし、プラーナ吸収の力で刃を消滅させて防ぐ。

「化物だね」

「お前もな! ディヴァインコロナ・ザ・ランス」

光輝く金色の槍を投擲する。理緒はそれを顎門(アギト)を呼び出し、食らいつく。膨大な光量が発生し、顎門(アギト)諸共消滅した。

「我が下僕よ!」

理緒が今月今夜を終い、杖を取り出し、それを地面に突き刺す。すると、数十億の死者の軍勢が現れる。その殆どがレイスや吸血鬼などの上位の化物だ。

「ヴァニティワールド・アンリミテッド」

異空間を作り出し、その中に閉じ込め、異空間諸共消滅させる。しかし、理緒本人は普通に出てくる。

「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」

「「この化物め!!」」

「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」

どうやら、思っている事は同じらしい。さらに激しい戦闘が開始される。





生徒会室




 突如始まった終末戦争を見る生徒会の面々。

「何ですか、この戦いは‥‥‥‥‥‥‥」

「聖書の神と四代魔王の戦いみたいです‥‥‥‥‥‥‥」

「皆さん、大変です」

「どうしたんですか、グレイフィアさん」

「このままでは結界が持ちません。現実世界に戻り、学園が消滅してしまいます」

画面には魔法を撃ちまくる式と顎門(アギト)を召喚し、魔法を喰らう理緒。

「あっ、どうやら、大丈夫みたいですね」

「リアス様がリザインなさいました」

別の画面には、正にライザーにボコボコにされているイッセーが映し出され、ライザーが殺そうとしている姿があった。

「リアス・グレモリー様のリザインを確認。ライザー・フェニックス様の勝利となります」








 勝利だ? 何言ってやがる。まだ、殺していない。

「「禁手(バランス・ブレイカー)」」

理緒の禁手(バランス・ブレイカー)により、青白い光に包まれ、大量の幻獣や魔物、英雄が現れる。そして、俺の禁手(バランス・ブレイカー)は身体の中にゲートが開かれ、中から茶色い髪の一人の15歳くらいの少女が出てくる。その少女は裸に包帯を巻いている痛々しい姿だった。

「なっ!?」

彼女が出て来た瞬間、辺りの大量に出現した幻獣や魔物、英雄が消滅して少女に吸収されていく。

「荒廃の魔王アゼル=イヴリス‥‥‥‥‥‥‥」

「さぁ、刈り取ろうか、アゼル」

「うん、任せて」

二人で手を繋ぎ、開放の呪文を唱える。

「「バルス」」

ネタの呪文を唱えた瞬間、魔殺の帯が解け、二人分のプラーナを吸収能力が発動し、存在の力を無尽蔵に吸収して行く。

「ネタ呪文のくせしてなんて攻撃!!」

「突っ立てるだけだぜ?」

植物や建物は光となり、吸収されて行く。いや、世界そのものの崩壊も始まっていた。

「あはははは、これは死ぬね。仕方ないから今回は逃がさせてもらうね。アディオス!」

そういって、理緒は消えた。

「追う?」

「追うと色々不味いから諦めよう。それより、暫く出てるか?」

「出ていたい。良い?」

「オーフィスはどうだ?」

『我、問題無い』

「なら、大丈夫だ」

「じゃあ、私の身体を縛って」

「ああ」

俺は、それから摩擦の帯でアゼルの身体を巻いていく。その後、世界は崩壊し、元の世界へと戻った。うん、その後、説教されたが、俺は膝の上にアゼルを乗せて猫のように撫で回していたので気にしない。







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