小説『自問自答』
作者:杉浦 真()

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エピソード11





今回、私はこれを書いていいのか悩んだ
これを書いたら、不快に思う人が現われると思ったからだ
いや、現れないわけがないのだ




だから初めに謝っておこうと思う















私が、悩んだ内容は
「青少年保護育成条例」だ
2年ぐらい前だったかに、アニメや漫画が規制されたニュースを覚えているだろうか
規制された理由は、アニメや漫画に似た殺人が起きたから
他にもあったきがするが、私が印象に残ったのはこれだ


当時、私はまだ中学生でこれを見た瞬間マジ切れした
夢や希望を与えてくれたものを否定された気分で、嫌になった


「アニメ大国」である日本からアニメをとったら何が残る?
私は借金しか残らないじゃないか!と講義したくなる



確かに、殺人やグロイ場面は2次元の中では多々ある
そしてそれに影響されて、殺人を犯す人もいる





ここで、私はちょっと…、いやかなりひどいことを言う






アニメに影響されて殺人を犯す人
マスコミや政治家は全てそういう描写をしたアニメが悪いという
はたしてそうか?
悪影響を与えたのはアニメだとしても
それを実行したのはその人の意思
殺人を犯したその人が悪いのではないか?




なんでもかんでもアニメのせいにして
なんでもかんでも犯罪と関係付けて
それは何が何でも無理があるし、間違っているはずだ





私達に夢や希望を与えるアニメを私達から奪い去って何が「夢」と「希望」なのか説明してほしい
もし、日本からアニメをとったら漫画家やアニメスタッフ、声優はどうなるのか、と思う











ここまで、私が語るのはただ単にアニメが好きだという理由ではない
私はアニメに勇気や笑顔を貰った
救われた



だから、一方的になるし、他の意見は認めたくないし、自分の考えを正当化してしまう
要するに大人になれないだけなのだ
ガキで、我儘で、自分勝手で








だけどやっぱりこの条例には賛成できないわけで






私は「鋼の錬金術師」が好きなわけだが、
あれには少し残酷シーンがある
だけど、私はこの作品は「命」や「絆」がたくさん含まれている作品だと思っている
大人や政治家のみなさんには、上っ面だけのぺらぺらしたところだけを見るんじゃなくて
その作品の中の主題、何を伝えたいのか、という部分まで細かく見てほしい






それができれば、少しは何かが変わるんじゃないかなと、思っている

















本当にこのような不快な文章を書いたことを深くお詫びします
申し訳ございませんでした










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