小説『続・黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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前書き

ある友人の家に遊びに行ったときの一日。

楽「よぉ! 遊びに来たぜ〜」

友人「おっす! あがれあがれ!」

何しに来たのかわからなかったが、しばらくしたらこいつがとんでもないもの取り出してきたんです。
それは緑色、でも黄緑に近い鮮やかな緑色。何かなって思いました。ぱっと思いついたのがマッチャラテ。でも何か違う・・・・・まさかこいつ!?

楽「友人さんよ・・・・これってまさか・・・・」

友人「おうよ! 作ってみたぜ! リンディ茶!!」

やりやがったよこいつ!? しかもちゃっかり二人分作ってやがるよ!?
なんでもどんな味かが知りたかったので作ってみたらしい。作り方は普通の緑茶に市販のミルク、砂糖を多めに入れる。
そして一口たがいに飲む。

楽「離せ! ここは客人優先だろ!!?」

友人「いいや! 家主が先だ!!」

トイレに駆け込む二人。いや、二人の味覚には合わなかったあれ。その時思ったことマッチャラテの配分考えた人って偉大すぎる。いや、マジで。

そして話が変わり私の小説の話に。

楽「いやぁ〜なかなか進まないもんだよこれが」

友人「あ。そういえばさ、あいつどうなったの? というかどうするの?」

楽「あいつ?」

友人「神城くんよ」

楽「・・・・・・」

友人「・・・・・・」

楽「・・・・・だれ?」

友人「・・・・・」

楽「え? ちょ、どうしたの? 無言でそのお茶出すのやめて!? え? 本当に誰!? え!? や、やめて!? 話し合おうよ! そのため人間には口ギャァアアアアアああ」

以上が最近記憶に残るヒトこまでした。では本編どうぞ

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第二七話


 授業は比較的簡単だった。まぁ事前に情報とISの知識においてはW天災にたたきこまれた。それに開発後の時代のIS情報も得ている。それにこれぐらいなら騎士世界(葵がもともといた世界。めんどくさいのでこういう名称にした)とミッドで慣れている。あのエベレストかと見間違いえるほどの白い山(書類の山)と比べれば・・・・ねぇ。

真「で、あるからにしてISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要です。また、枠内を逸脱したIS運用をした場合は刑法、また対IS違法組織殲滅部隊ケルベロスによって情報、物理両面から罰を受けます。ちなみにこのケルベロスは―――」

 基本的なことだが重要なことである。そしてこの山田先生はSHRにおいてはちょっと天然かドジっ子なのかはたまたおっちょこちょいなのかはわからないが少し頼りないかと感じていた。ホント失礼だが申し訳ない。だが、この講義を聞いているうちにそれは覆った。教え方がうまい。

一「・・・・・」

箒「・・・・」

 一夏と箒もペンを止めることなくメモをとったり板書をしたりしている。

 すると、ある視線に気づき、

葵「どうかしましたか?」

女子生徒「え、あ、いえ、そ、その・・・」

 足元を見ると消しゴムがあったのでそれを拾い先生が後ろを向いた好きに消しゴムを渡す。

女子生徒「ありがとう///」

葵「どういたしまして」

 そして先生も入れ違いに書き終えこちらを向いて、

真「神無月君。何かわからないこと―――はないですね」

 ・・・・あれ? なぜいきなりないことが確定になっているんですか?

葵「えっと、山田先生? 私も人ですよ? わからないことぐらいはありますよ?」

真「ほ、本当ですか!?」

 なぜそこで目が輝いている? え? 私何か先生を期待させるような発言をしたか?

真「どこですか!? 教えてあげますよ! なにせ私は教師ですから!!」

 ・・・・あぁ。なるほど。確か入試の時試験官でしたね山田先生は。だからか。

真「で! どこですか!!?」

葵「え、えっと、ここと、ここです」

 そういって基礎の出口で応用の入り口みたいな箇所を指す。

真「あぁそこですか。確かにここはちょっとわかりにくい部分ですね。もう少ししたら詳しく教えるのでその時にもわからなかったら聞きにきてくださいね」

葵「ありがとうございます」

 そういって頭を下げる。なんとかよけきれたか?

 その後何の問題も無く・・・・と言うことはなかった。一回教壇から降りてこっちに来て聞いてきたもんだから教壇に戻る際にこけた。結構盛大に。あの時私の中で教師としては満点に近い教師だが、行動面においては・・・・うん、ちょっと難ありと言ったところだ。

 で、やってきました休み時間。さっきは神城のおかげで休み暇がなかった。今回こそしっかり休「ちょっとよろしくて」・・・・めないようだ。

葵「ん?」

 声がした方を見るとロールがかった金色の髪に青色の瞳。そして少しエラそうぶっている。おそらくだがISのほとんどの操縦者が女性、例外こそあるもののやはりそういう構図ができ上がってします。結果こういう態度をとる女性がいるのも無理はない。

???「聞いてますの?」

 返事をしなかったのがまずかったのかだいぶ苛立ってきたようだな。

葵「あぁ聞いていますが何か用事でもありますか?」

???「まぁ! 何ですのその御返事は!? わたくしに声をかけてもらえるだけでも光栄なのですからそれ相応の対応をしてはいかがかしら?」

 ・・・・世の中にはこういうやつもいるのか。

葵「残念ながら私は君のことを知らない。せいぜい君がこのクラスの同級生セシリア・オルコットである以外はな。それ以上のことは何も知らない」

セ「まぁ! 何ってお返事なんですの!? でも名前はご存知みたいだったからよしとしましょう」

 何とも感情の起伏が激しいな。

葵「それで、何か御用ですか?」

セ「えぇ。本来ならイギリスの国家代表候補制にして入試主席であるこのわたくしと同じクラスになれただけでも幸運だと思うべきですわ」

 ・・・・・ここは「うん、ラッキーだね」と答えるべきだろうか? 否、相手の神経を逆なでして余計ややこしくするだけだ。そうこう考えていると、

一「黙って聞いていれば何言ってるの?」

セ「なんですって?」

 ・・・・一夏さん? あなたもなに言ってるんですか!?

一「あなたなんて私も知らない。でもあなたはどう? お兄ちゃんのこと知ってるんじゃないの?」

セ「・・・・・」

一「世界で三番目のIS操縦者にしてISの二大創造者のうちの一人秋山道真さんからじかにISを渡されたんだよ。あなたよりもずっと有名だよ」

 どんどん爆弾を投下していくな。それに道実のことは黙っておいてほしかった。さらにどんどん口げんかはエスカレートしていった。私のことは忘れ去られているんじゃないのか? 

 外の方を見るとちょうど窓際に箒がいた。そういえばちょっと喉乾いたな。そう思いジェスチャーで箒に窓を開けるように伝える。

箒「?・・・・(これでいいのか?)」

 箒が窓を開けると、一瞬で箒のそばに行き硬貨を自販機の小銭入れめがけ120円投げ、さらにブラックのボタンを消しゴムで押す。それを取りに窓から飛び降りる。

箒「・・・・はぁあ!?」

 そして無事着地すると窓際にいた一組の諸君と他の学年の人々も唖然としていた。まぁそれを見つつ、コーヒーを取り近くにあった木の枝を飛び移りながら教室に戻る。

 ちなみに喧嘩は続いているようだ。

箒「に、ににににに兄さん!?」

葵「何だ?」

箒「あ、危ないでしょうが!?」

葵「あぁあれ? 大丈夫大丈夫。あれぐらいでは死なないし怪我もしないから。それよりも呼吸あらいが大丈夫か?」

箒「兄さんのせいですよ!?」

葵「・・・・」

 箒はコーヒー大丈夫だったか? ブラックだし。

葵「飲むか? ブラックだが」

箒「///!? い、いただきます(に、兄さんと間接キス///)」

 ちびちびとだが飲みながら呼吸を抑えると、授業の開始のチャイムが鳴る。それを合図に二人は「覚えておけよ!?」みたいなことを言ってそれぞれの席に戻った。どれだけ白熱してたんだ?

 それと入れ違いに千冬と山田教諭が入ってきて講義を始める。どうやらこの講義は千冬が行うようだな。そしてファイルスの方は・・・・どうやら後ろか。

千「それではこの時間は実戦で使用する各種装備の説明を―――」

 千冬が教科書を開きチョークを持ち、黒板に何かを書こうとしたとき、何かを思い出したかのようにこちら見て教科書を教壇におく。

千「あぁ、そうだった。その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないとな」

 クラス代表。まぁめちゃくちゃ簡単に言うなれば学級委員みたいなものだ。クラス業務+再来週行われるような対抗戦の代表などなどいろいろな業務がつく。正直言おう。面倒だ。そして時間がないのにそんなのになってられない。

(でもそういう時に限ってなっちゃうんですよね)

(うむ。一つのフラグだ)

葵「〈あ〜何だろ。否定できないな〉」

 すると、女子生徒の一人が。

女子「は―――――――い! 神無月君を薦めま〜す!」

アギト「〈お! ほんとだ!!〉」

リイン「〈フラグ回収です〜!〉」

 ・・・・もうヤダ。泣くよ? こっちに来てかなりキャラ変わったよ私? なんかやけになる癖がついてきた。やけ酒でもしようかな今度、心の世界入って。

(その時は御酌しますね)

(私もだ)

 ありがと。本当にありがとう・・・。

千「では候補者は神無月っと。他にいないか? 自他問わんぞ?」

 マジで!?

葵「私は一夏を進める」

一「お兄ちゃん!?」

 巻き添えだ。こういうのは嫌だが一夏は千冬の妹だ。なら。

千「織斑――と。他にはいないか?」

だが、思惑は思いっきり空振りしその後も私を進める声が大きかった。民主主義の数の暴力なら私負けるよこれ・・・。

しかしそれを壊す人声が上がった。

セ「納得いきませんわ!!?」

 机を叩きたちあがったオルコットはその後私の悪口? と言うより男と言う性の悪口に走っていった。しまいには国そのものに。まぁ別に二本を侮辱しようが私は【この世界】の日本にはそんな感情的になるまで感謝しないから別にいいけど。その間千冬の握りしめる拳に力が入って行っていることにオルコットは気付いていない。

―――メキュッ。

 ・・・出席簿にひびが・・・あぁこれはかなりお怒りだな。そう思っていると、

一「イギリスだって大したお国自慢なんてないじゃない。世界一まずい国ランキングで毎回上位に入ってることとかかな?」

ナ「ぶふっ!?」

 アメリカ料理はどうかと言うと=ファーストフードだ。まぁうまいからいいけど。あとファイルス。笑うのはよせ。

セ「わざわざこんな島国に来てまで、極東のサルと比べられるなんて・・・このような屈辱耐えられませんわ!?」

 いやいや。イギリスだって島国だろ。あと霊長類の最初はサルだろ。

アギト「〈もう耐えられねぇ・・・・〉」

 アギトさん? ボソっとまずい一言放ちませんでした?

アギト「いい加減にしろよ!?」

――ゴォッ!! ドガァン!!?

 セシリアの横を火球がとおりすぎ後ろで爆発。アギト・・・やりやがった!?

セ「・・・・へ?」

一「・・・・え?」

全員「・・・はい?」

葵「・・・・はぁ」

アギト「いい加減にしろよクルクルパーマ女! 兄貴は強い! お前より確実にな! それをよってたかってけなしやがってテメぇと比べれば兄貴とお前じゃ雲泥の差だ!!」

葵「アギト。前に出るなと言っただろ」

リイン「そうですよアギトちゃん。リインを少しは見習うです!」

葵「・・・・リイン。お前もステルスモードといたら意味無いだろ」

リイン「はっ!! は、謀りましたねアギトちゃん!!?」

アギト「謀ってねぇよ!!?」

 そして次第にセシリアVS一夏の構図から何故かアギトVSリインに・・・・まぁ魔法は使って無いからいいのか?

千「・・・・神無月、あれは?」

葵「あぁ。アギトとリインです。一応ISシステムの補助とサポート、情報収集をメインにおいた者たちです」

 まぁ間違って無いよね。

リイン「パパは強いんです! 負けるはずがありません!」

全員『パパ!?』

葵「あぁ、造ったということだ。ちなみに子作りの意味じゃないからな?」

 それを聞いて皆がな〜んだとかほっと一息ついていたのがいた。ちなみに後者には千冬、一夏、箒がいた。何で?

葵「あとオルコットどの。あなたがどのように優れていてもあなたの今の発言は大変危険です」

セ「どういう意味ですの!?」

葵「あなたは英国の代表候補生。ならあなたの一言一言は=イギリスの言葉。そしてあなたの放った言葉の矛先は日本。つまりISの生みの親の国を侮辱したんです。それにISを開発したのは誰でどこの国でしたっけ? イギリス人ですか?」

セ「うっ・・・・」

葵「代表候補生ならその程度考えて行動して下さい。分かりましたか?」

セ「・・・・ですわ」

葵「はい?」

セ「ここまで侮辱されたなら決闘ですわ!!」

 ・・・何故に!!?

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