小説『ToLOVEる 俺が宇宙人で暗殺者!?』
作者:霞凪恋白()

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「「やんのかコラァ!!」」



何時もどうりのライバルとのケンカ



「こらこら、止めないか」

「これは王宮が半壊しちゃうかしら?」



何時もやさしい王様と王妃様



「「放せ!!この唐揚げは俺の物だ!!」」

「違う!!それは私のだ!!」

「もう…あなたまで混ざってどうするのよ」



何時も騒がしい食事



そんな楽しい日常も長くは続かない。



今日も何時も通り朝はやく起きてギドの部屋へと向かう。
何故かって?そりゃあ罠を仕掛けるためさ!!
え?15にもなって恥ずかしくないかって?
残念だが恥ずかしさなんか持ち合わせていないもんでね!!
さぁ…今日はどんな罠を仕掛けてやろうかな…
そんな事を考えていると、

「ア、アル様ーーー!!!」

兵の一人がこちらに走って来るのが見えた。

「どうした?そんな慌てて?」

「これを…」

ん?戦場の報告書?
なんで俺に?何時もはサンさんが書いてるのに?

「え?なんで俺に渡すの?」

「読んでみて下さい」

え?なんで?

「早く!!」

「!?お、おう」

なんでそんなに怒ってるんだ?
まあいいや。
なにはともあれ読んでみるか。
ふむふむ…え?
アルは突然読んでいた報告書を落とした。

「アル様…!?」

アルは報告書を落とした瞬間、兵の後ろへと回り込み首筋にアサシンブレードを突き付けた。
アルの周りだけ気温が下がる。

「嘘を書くならもう少しマシな嘘を書け。こんなことをして許すと思ってんのか?」

こんな事が…

「嘘ではありません」

頼むから嘘と言ってくれ。

「それが…現実なのです」

嘘であってくれ…





「王様と王妃様がおなくなりになりました」





〜ギト〜

ふぁ〜〜…よく寝た。
先ずは起きてから一番に確認する事、それは…

「罠の確認だ!!」

バッ!と布団を放り投げ部屋中を見渡す。
あれ?罠がない?
こんな日は初めてだ!?
何時もは同居人でライバルでもある、アルから起きると朝一番にいたずらをされる。
でも今日はなんも仕掛けてられていない。
何故だ?
そんな事を思いながら部屋を出てみると目の前にアルが立っていた。

「うお!?な、なにしてんだお前!?」

「……だ」

「は?」

よく聞こえねぇな、なにいってんだ?

「……死んだ」

死んだ?誰かが死んだのか?
俺はうつむいたアルの顔を覗きこむと

「!?」

驚いた。
あのアルが泣いていたのだから…

「な、なんで泣いてんだお前!?」

「……死んだんだ!!」

「だから何g「サンさんとルナさんが死んだんだ!!!」!?」

な、なにいってんだこいつ?あの父上と母上が死ぬはずないだろう。
解った!!これはドッキリか!!
罠をかけ忘れたからドッキリを仕掛けようってわけか!!
その手には乗らんわ!!

「ははは!!嘘だろそれ」

「嘘なんかついてどうするだ」

まだしらをきるのかこいつは?

「いい加減はいちまえよ!」

「本当の事を言っているんだ!!」

コイツ…!!

「良いから嘘って言えよ!!」

「何度言ったらわかるんだ!!嘘じゃない!!」

「テメェ!!」

俺はアルに殴りかかる。
だがアルは抵抗しようとしない。

「いい加減に嘘って言えよ!!!」

本当は心の中では父上と母上が死んだ事を理解していた。
だがどうしても認めたくなくて、認める事が出来なくて、誰でも良いから嘘と言って欲しかった。

「頼むから嘘って言ってくれよ…」

「ごめん…」

謝るなよ…これじゃあ認めなきゃいけねぇじゃねえか…
ふざけんなよ…
何処の…何処の星の奴だ!!
俺が殺してやる!!
そう思って俺は走って宇宙船に向かった。
後ろでアルが止めている声を聞きながら走っていった。





〜アル〜

「待てギド!!」

ちっ!!アイツ復讐しに行くつもりか!!
でも、相手がわかってないはず…
あ!?サンさんの宇宙船ってまだ座標そのままだったはず!?
まずいまずいまずい!!!やべえょ!?無料のタクシーみたいなもんじゃん!!
どうするよ!?追うしかないよな!!

「多分まだ間に合うはず!!走れ風の様にブルズアイ!!」

アルはウッ○ィーの様な声をあげギドの後を追った。





〜ギド〜

俺は父上の宇宙船の中にいた。
父上の宇宙船ならまだ座標が残ってると踏んだからだ。
何があっても父上と母上を殺した奴を見つけてぶっ殺す!!
座標を調べてみると一つの星の名前が上がってきた。

『メタモル星』

この星とは俺達のデビルーク星が長い間戦ってきた星である。

『メタモル星人』

この宇宙人は科学に特化した宇宙人である。
例えると、自分の姿を見えなくする服や顔を殺した相手に変えるマスク等がある。
父上と母上はこの方法で殺たのかも知れない。
父上と母上を殺した奴を見つけるなんてめんどくさい事しないでこの星を破壊すれば良いことだ!!

「今行ってやるから覚悟しろ「おじゃましまーす!!(ズドン!!)」!?」

宇宙船を動かそうと思った瞬間何かが扉を壊して入ってきた。
入って来た奴はやはり、

「アル…」

「よお!!何処に行こうとしてるのかなぁ?ギド君よ〜?」





〜アル〜

はぁはぁ…やっと着いた…
遠かった…すんげえ遠かった。
なんでこんなに距離があるの!?
五キロ位走ったよ!?
クソゥ!!アイツのせいだ!!
後でぶっ飛ばしてやる!!
お!!宇宙船が見えてきた!!
よし!!宇宙船の前で止まって〜の〜
アル宇宙船の前に止まりある構えをとる。
足を大きく開いて腰を深く落とし、敵に対して壁を作るよう構える。

「虚刀流一の構え『鈴蘭』からの〜虚刀流奥義『鏡花水月』!!おじゃましまーす!!(ズドン!!)」

良くもここまで疲れさせてくれたな!!
※アルは元々の目的を忘れています。

「アル…」

「よお!!何処に行こうとしているのかなぁ?ギド君よ〜?」

さあ!!お前の罪を数えろ!!

-4-
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