小説『ToLOVEる 俺が宇宙人で暗殺者!?』
作者:霞凪恋白()

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「よお!!何処に行こうとしているのかなぁ?ギド君〜?」

「なんで此処がわかった?」

「勘だ!!」

「はぁ〜お前は…」

あ!?コイツ勘をバカにしたな!!いやまあ…俺も勘で来たら迷子になって高いところ(そこら辺にある建物)に登ってデカイ宇宙船があったから来ただけだけど…勘をバカにするのだけは許さん!!

「テメェ!!勘をバカにすんなよ!!」

「いや、俺がバカにしたのはお前d「だまらっしゃい!!」もうやだコイツ…」

勘がどれほど大切か教えてやる!!
耳の穴かっぽじってよ〜く聞け!!

「よく聞け!!勘で獲物を取る人だって居るんだぞ!!漁師さんとか猟師さんとかは勘で獲物をとってるんだぞ!!」

「いやいや、知らねぇよ!!」

「黙っとれ!!しかしお前はその人達をバカにしたんだぞ!!少しは反省しやがれ!!」

「なんで人の話を聞かないんだコイツは…」

アルの抗議をまだ続けようとした。
その時、一人の兵士が宇宙船に入ってきた。

「報告します!!現在メタモル星人がこのデビルーク星に向けて進行中とのことです!!」

「「!!?」」

おい、それって戦争が起きるって事かよ!?
どうしようどうしよう!?
ギドのいたずら写真コレクション隠さないと見られちゃう!!
いたずら道具も隠さなきゃ!!
アルが一人であわあわしてるの横でギドが小さな声で呟く。

「向かえ打つぞ…」

は?なにいってんだコイツ?この仲間を殺す気か?

「お前…自分がなにいってるかわかってんのか?」

「向かえ打つぞ」

「そんなことをしたら多くの仲間が死ぬぞ!!」

「黙れ!!お前は黙って俺に従えばいいんだ!!」

その言葉でアルの頭から何かが切れる音がした。
コイツ…もう我慢の限界だ…
アルはギドの胸ぐらを掴み壁に叩きつけた。

「グッ!?」

ギドも突然の事で驚き受け身もとれずにもろ壁に背中を強打する。
アルは冷たい目をしながらギドを睨み付ける。

「王と王妃がなくなられてからはお前が王になることは決定しているんだ!!そのお前がこんな命令を出して良いと思ってるのか!!!」

「黙れよ!!お前になにがわかんだよ!!アイツらが…メタモル星人が父上と母上を殺した事を知らないお前に!!」

な!?メタモル星人がサンさんとルナさんの仇だと…
だからギドはここまで必死なのか…
だけど!!

「知らねぇよ!!そんな事をしてもあのサンさんとルナさんが喜ぶと思ってんのか!!」

「!?…じゃあどうすればいいんだよ!!!」

ギドが珍しく弱音をはく。

「ちゃんと作戦を立てて被害を少なくしつつ相手を全滅させるんだ…一人も逃がしはしない」

「出来るのか?」

「俺にいい作戦がある」





俺の考えた作戦…それは

「おいコラァ!!なんで俺も一緒に行かねぇといけねんだよ!!」

「静かにしやがれ!!バレたらどうすんだ!!」

現在俺達は…壁を登っております。
なんでって?相手の後方に移動するためさ!!
何でかって?まだ言わねぇよ!!
おっとそろそろ着くかな?

「よし!着いた〜!!」

「はぁはぁ…長かった…」

「こらギド!!だらしないぞ!!」

アルはギドの肩を叩きながら笑っている。
そんなアルにギドはため息をつきながら、

「はぁ…で?次はどうすんだ?」

「は?なにいってんだ?さっき説明しただろう?」

「あ、あぁ〜!!そ、そうだったな!!(寝てたとは言えねぇ…)」

「よしゃあ!!じゃあアイツらの目の前で王を暗殺するぞー!!」

「お、おー…(自分で言ってんじゃねぇか…)」

そのまま二人は屋根を移動し開けた場所でメタモル星人の王が兵士達に演説しているのが見えた。
ギドは王を見た瞬間飛び出そうとしたがアルに止められた。

「おい!!放せよ!!」

「耐えろ…まだだ、まだ奥に少し残ってる」

そのあと少し待っていると奥の建物から兵士が数人出てきた。

「それで、どうやって殺るんだ?」

「あぁ、俺がアサシンブレードで弱らせるからどんな方法でもいいからアイツらの目の前でとどめをさせ!!」

「OK!!わかったそうゆうのは得意だ!!」

「よし!!今だ!!」

二人は隠れていた物陰を飛び出しメタモル星人の王に向かっていった。
アルは素早く王の背後に回り込み背後からアサシンブレードを背中に突き刺した。

「グフゥ!?」

「よぉ!!メタモルさんよぉ!!暗殺者が来てやったぜぇ?」

メタモル王は苦しみながらも俺との距離を離す。

「グガ…キ、キサマ…ナ、ナニモノダ!?」

「なんだぁ?死ぬのが恐いのかぁ?夢の国に誘ってやろうかぁ?ハハッ♪」

某一方通行と夢の国の王様のネズミが出てきた様に感じた。

「キ、キサマ!!デビルークノシカクカ!?」

「大当たり〜!!まぁとどめは俺じゃないけどな」

「ナニ!?」

後ろを見てみるとそこには尻尾に力を溜めているギドが映った。

「キ、キサマハ!?」

「お前らに殺された父上と母上の仇だー!!!」

ギドは尻尾に溜めていた力を解き放った。
尻尾から放たれたビームはメタモル王を飲み込んでいった。

「コンナ、コンナガキニーー!!!!」

ギドのビームが収まるとそこには抉れた地面とメタモル王の鎧の破片だけが残っていた。

「オウサマガマケタ…」

「アリエナイ!!」

「オウガマケタナドアリエナイ!!」

「あり得るんだよ…お前らは俺達を怒らせたんだからなぁ?そうだろお前ら!!」

『おおおおおおおーーー!!!!!!』

すると何処かからデビルークの兵士が現れる。

「ショ、ショウグン!!ゼンホウコウカラツヨイセイメイハンノウガ!!カ、カコマレマシタ!!」

「ナ、ナニ!?」

メタモル星人は王を殺された事と全方向から来たデビルーク兵に取り乱していた。

「今が勝機だ!!敵は混乱している!!一気に攻めて根絶やしにしろ!!父上と母上が見守ってくれるから安心して戦え!!」

『おおおおおおーーーーーーー!!!!!』

「お前らには悪いけど俺もちょっとばかしキレてるんでね」

アルは味方にも感知出来ないスピードで走りだし高くジャンプして体に回転を入れながら勢いよく踵を降ろす。

「虚刀流奥義!!『落花狼籍』(らっかろうぜき)!!」

ズドオオオーーーン!!!!音と共に地面に大きなクレーターを作る。
クレーターにはメタモル兵だったものが転がっていた。


「さあ!!攻めるぞ!!」

その言葉により戦争…いやデビルーク兵による虐殺が始まった。



一時間後


メタモル星人が集まっていた場所は地形が分からないほどクレーターだらけになり所々赤黒く染まっている。
そしてそこに何千、いや何万もの死体が転がっていた。
もちろんすべてメタモル星人のものである。
奇跡的にこちらには被害は出なかった。
こうしてデビルーク星人による復讐劇は幕を閉じたのであった。

「あぁ〜ぬるぬるしてキモイ!!はやく帰ろ〜ぜ〜!!」

やはり最後は締まらない主人公であった。

-6-
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