小説『猟奇日記』
作者:ウィンダム()

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ニタリと笑う女子高生、いや、作者は僕を舐めるように一瞥しながら手にした鞭を弄びながら近づいてくる。

  ウフフフフ、さぁ、いまからお仕置きしてあげるわ、さぁ、どうんな風にお仕置きされたい?

戦慄する僕は声が上ずる。

  ど、どんな風にって、言われても・・・

  自分の心に素直になりなさい、お仕置きされたいんでしょ?
  あたしにイジメられたいんでしょう?
  さぁ、心を開いて、その奥底に隠れる密かな願望を私にみせなさい。

  そ、そんな、密かな願望なんて、そんなのあるわけないじゃないか!

  いいえ、あるわ、私には解る、お前の心の奥に潜むマゾヒストの願望が・・・
  ウフフフフ、さぁ、ズボンを御脱ぎ。

  え? な、なんだって?

  聞こえないの? 今すぐズボンを脱ぐのよ。

  じょ、冗談じゃない、いい加減にしてくれ!

すると女子高生の作者は柳眉を逆立てヒステリックに喚きだす。

  なによ、私に逆らう気? 言うこと聞かないならこうしてやるぅ!

女子高生は手にした鞭を振り回すと僕に振り下ろす、咄嗟によける僕の足元に炸裂する鞭の音、ビシィン、バシィン!
ヒッ! どうやらこのバカ女、いや女子高生様は本気らしい。

  さぁ、痛い目に遭いたくなかったらズボンを脱ぐのよ!

逆らっても勝ち目がない、やむなく僕はズボンを下ろす。
すると女子高生は笑みを浮かべると、

  さぁ、こんどはパンツをお脱ぎ!

  え? そ、そんな、勘弁してください!

  うるさい! お脱ぎったら!

ビシィン、バシィン、またも足元に炸裂する鞭の音。

  ヒィィィィィ、か、勘弁視してくださいよ!

  イヤよ、勘弁なんかしてあげない、さっさと脱いで私に見せるのよ!
 
  そ、そんな、勘弁してくれぇ〜

悲鳴をあげる僕に女子高生は情け容赦なく攻め立てる。

  ウジウジしてんじゃないわよ、さっさとパンツ脱いで見せるのよ!

やむなく僕はパンツに手を掛け、そしてゆっくりと下す、すると、

  にやってんのよ、まどろっこしいわね、さっさと脱ぐのよ!

女子高生は僕に近づくとパンツに手を掛け一騎にずりおろす。
そして丸出しになった下半身。

  キャハハハハハ! なによ、これ、小さいわね!

笑いながら僕の下半身を見る女子高生は僕のイチモツの先っぽを指で引っ張りながら、

  フン、なによこれ? なんなのよ、この皮は?

  いや、それは、そのぉ・・・。

  言いなさいよ、なによ、この皮は?

  い、いやぁ・・・

恥ずかしなる僕に女子校生は平然と言ってのける。

  フン、この包茎野郎! よくもこんなみっともない物を私に見せたわね!
  許せない! お仕置きしてやるぅ!

振りかざす鞭、思わず僕はその場から脱兎のごとく走り出す。

  ヒヒィィ! た、助けてくれ!

  逃がすか!

ブンブンと音を立て鞭を振り回して追いかけてくる女子高生、必死になって逃げ惑う僕。
すると突然黒い煙が立ち上ると、その中から次々と人間が飛び出してくる。
出てきたのは今まで出演した来た『変質者』たちだった。
『変質者』たちは追いかけてくる女子高生を羽交い絞めにする。

  な、なにすんのよ、放しなさいよ!

  いいや、そうはいかないね。

  な、なんですって、あんたたち、誰に口聞いていんのよ、みんなあたしが考えだしだ者ばかりじゃないよ!

  その通り、だからお前さんをお迎えに来たんだ。

羽交い絞めする剃毛マニアに女子高生は、

  な、なによ、お迎えって!

すると浣腸マニアが、

  ウフフフフ、あんたを『変態ワールド』へと連れ去るためさ。

驚いた女子高生は、

  な、なんですって、『変態ワールド』? イヤよ、そんなところ!

すると寄生虫マニアが、

  いいや、是非とも我々と一緒に来てもらう、そしてあんたは『変態ワールド』の女王様になるんだ!

驚いた女子高生は目を向く。

  じょ、冗談じゃないわ、イヤよ、絶対にイヤ!

すると筋肉マニアの変態女が女子高生の顔に数発ビンタを加えると、

  逆らうじゃないの! さっさと私たちと一緒に『変態ワールド』へ来るのよ!

すると痰壺マニアが、

  そうさ、我々と一緒に『変態ワールド』へ行き、あらゆる変態行為の洗礼を受けるのだ、

すると他の『変質者』たちが一斉に告げる。

  そうだ、変態になるための洗礼だ!

  飲尿に剃毛プレイ、そして痰壺や寄生虫、筋肉レズに浣腸だ! そして我らの『女王様』になるのだ!

  ヒッ、ヒィィィィ、イヤァァァ!

泣き叫ぶ女子高生を黒い煙の中に引きずり込んでいく『変質者』たち。
やがて女子高生の悲鳴と『変質者』たちの嗤い声と共に黒い煙が消えていく。

独り取り残された僕は消えていく煙を見ながらパンツを履いていく。
どうやら、僕はこのバカげた物語から解放されたらしい。
自らが生み出した『変質者』たちによって『変態ワールド』へ連れさらていった作者ウィンダム、きっと本望に違いない・・・。
そう呟くと、僕はその場を去り、元の正常な世界へと戻っていった。

END

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