――――翌日――――
凛「あー楽しかったぁ!
また行きたいね!!」
龍一「あぁ。」
崇「今度はもっと人数増やそうぜ!」
龍二「誰が旅費出すんすか。」
崇「あ、そうだそうだ。
写真さ、明日までに人数分焼き増ししとくよ。」
凛「よろしくー。」
そして私たちはまた他愛もない話をしながら私たちは帰った。
――翌日――
龍一「おい凛!!
た、崇が・・・!」
凛「え・・・?
し、死んだ・・・・・?」
龍一の話によると、朝崇のお母さんから連絡があり崇が死んだ事を知らされたらしい。
死因は不明らしい。
龍一「・・・で、崇のお母さんが、これを・・・渡してくれて。」
そう言って龍一が渡してきた物は、異常なほどボロボロになったこの間の旅行の写真。
龍一「お母さんによると、強く、握りしめてたらしい。」
私は無言でしわくちゃの写真を見た。
すると私の涙で滲んだ視界が『オカシナモノ』を捕えた。
写真に写っている私たちの頭上に、赤黒い丸が写っていた。
しかも、崇の頭上にはひとつ。
龍二の頭上にはふたつ。
龍一の頭上にはみっつ。
だが、私の背後には崇がいて、崇の着ているTシャツの色と同化してしまって点が何個あるかよくわからない。
不気味に思った私は、龍一に写真を返し、学校を早退した。
――――2日後――――
2日間ずっと気分が優れなかった。
理由は深刻な物だった。
写真を見せてもらった日には龍二、その次の日には龍一が亡くなった。
奇妙に思った私は旅行の時に訪れた旅館に電話をしてみた。
昔、あの旅館で何があったかを知るために。
でも、その情報は得られなかった。
だけど、恐ろしい話が受話器から耳に飛び込んできた。
『あの日にあなた方の写真を撮った女将は・・・・・・
ちょうど今日、近くの崖から転落して亡くなりました。』
私は頭の中で考えた。
あの時、あの部屋にいた人たちは、順番に死んでっている。
写真の人間の頭上にあったあの点は・・・・死ぬ順番を表していたのだと、今気づいた。
そして・・・・・・・・
明日殺されるのは、私なのだと。
私の頭上の点は、きっといつつ。
4番目に殺されたのは女将だった。
殺される順番は・・・・・・神でさえも予想できないのだ。