小説『ハイスクールD×B〜サイヤと悪魔の体現者〜』
作者:生まれ変わった人()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

食器棚が無残に破壊される中、魔女は顔面を血で濡らして倒れた。

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 顔がっ! 私の顔があぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

顔にガラスの破片が刺さり、床にのたうち回る魔女を無視してカリフは少しスッキリとした表情に戻る。

「ふぅ……まあこんなもんだろう」
「ひっ!」

他の魔女たちは裸にされた羞恥心よりも容赦も情けも無い惨い仕打ちに脅えるばかり。

そこでカリフが辺りを見回すと魔女たちは体を震わせる。

「まだ続ける?」
「い、いえ……滅相もございません!」
「よろしい。行くぞギャスパー」
「は、はいぃぃ……」

女の裸にも興味を示さず、抵抗の意がないことを確認するとアッサリと見逃し、ギャスパーを引き連れる。

おっかない感じのギャスパーとその場に佇むリアスたちも魔法使いは無力と判断し、一瞥してその場を去る。イッセーだけは裸女性を名残惜しそうに見ている。

「……」

そんな中、マナだけが一人立ちすくんでいた。

自分は裏切ったとはいえ元は魔法使いに変わりは無い。そんな自分がカリフに付いて行っても大丈夫なのか?

「あ〜……どうしよう……」

だが、そんな焦燥しているマナにカリフは戻って来て腕を掴んだ。

「どうした? こんな所で。来ないのか?」
「え、でも……私、敵って思われたりすると……迷惑かけるから……」
「オレが直接口添えしてやる」
「きゃっ!」

有無を言わさずにマナの手を取り、旧校舎を出て皆と合流する為に階段を下りる。

だが、ここでカリフに気になることが一つあった。

「……さっきと恰好が違うな」
「あ、うん……さっきはヴァルさんのセイクリッド・ギアを使ったから」
「? なんで人格を変える必要がある?」
「それは……」

説明しようとした時、旧校舎の出口の前で止まった。

出口の先に待っていた光景は残党と化した魔法使いを相手に戦うよう命じられた木場とゼノヴィア、そこに加わるリアスとイッセーにギャスパー

時間停止から解放された朱乃や小猫も加わっていた。

今やグランドは三勢力とカオスブリゲートの乱戦が繰り広げられていた。

「ほう……随分と賑やかになったな」
「そんな悠長な……」

外からの援軍が無いとは言えまだまだ兵力は劣っている。

それでも余裕を絶やさないカリフに呆れるが、同時にその強きには『頼もしさ』も感じられる。

このカオスな状況の中、一発の流れ弾がカリフの顔の寸前にまで飛んできたのだが、間一髪でこれを止める。

「!?」

マナが驚愕する中、カリフは魔法弾を片手に魔法使いサイドを睨む。

「このオレに牙を向くか……」

そう言うと、強力な魔力の弾を難なく握りつぶし、直後に気で特大の弾を作り上げる。

その大きさ、まさに小規模太陽というのに相応しいほどだった。

「こ、これは……」
「なんて力の波動だ……」
「闘気でここまでの錬度を誇るとは……」
「これが……コカビエルを倒した人間最強の力なのか……」

悪魔、天使、堕天使の面々はカリフの実力に疑問を持っていたが故、この力を目の当たりにした衝撃は大きかった。

そして、矛先である魔法使いたちは絶望の表情を浮かべて後退していた。

「喧嘩売っておいて……タダで済ますわきゃねーだろ。このスッタコがああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

気合と共に巨大なエネルギー弾を魔法使いたちに投げつけようとした時だった。

「?」

妙に大きい気がぶつかり合っているのを感じ、カリフはエネルギー弾の軌道を大幅に変えて上空に投げ飛ばしたのだった。



「はぁ……こんなときに反旗か? ヴァーリ」

上空の結界のぎりぎりの所でアザゼルは息を上げていた。

その見つめる先には派手な露出度の高い服を纏った女性と白い鎧をまとう男……ヴァーリがそこにいた。

「ええ、ハーフヴァンパイアのセイクリッド・ギアを発動後、テロを実行して頃合いを見た所で二人で暴れる……というのが筋書きでしたが……少々手違いがあったようですね」

女性が問題なさそうに呟いているとヴァーリがアザゼルを見つめる。

「コカビエル回収のときにこのカテレア・レヴィアタンに勧誘されてね、『アースガルズと戦わないか?』と魅力的な提案をされたからね」
「お前には『強くなれ』とは言ったが『世界を滅ぼす要因にはなるな』と教えたはずだが?」
「さあな、だけどこんな平和な世界に漬かっていたらそれこそ俺は死んでしまう。戦うことを忘れ、呆然と毎日を生きるだけなら人形にだってできるからな」
「だからって旧魔王派の『世界の革新』だとか三文芝居にのったというわけか?」
「いや、ただテロリストになれば強い奴と戦えるからさ」

まるで子供だ……とアザゼルはもうヴァーリに見切りを付けて戦闘態勢に入る。

「ヴァーリの本質を知っていながら放置したのはあなたらしくない。結果、自分の首を絞めることとなりましたね」
「あぁ……全くだ……」

嘲笑するカテレアの言葉に意外にも同意するアザゼル。

溜息を吐いた後、アザゼルは一変させて笑みを浮かべる。

「こんな甘い性格故に、お前よりも厄介な奴と関わっちまったんだからな!」

そう言い残した直後にアザゼルは空から急降下で地面に戻る。

「? 敵前逃亡などとヤキが回りましたか? いいでしょう。それなら望み通り風穴を……」
「待てカテレア……どうやらそんな場合ではなさそうだ」
「どう言う意味かしら?」
「何か……迫ってくる」

ヴァーリには感じた。

地上から何か“巨大な何か”がこっちに向かってきていることに……

「な、なんだあれは……っ!?」
「物凄い力の波動だ……しかもこれは衝突型ではなく爆破型だ!」
「くっ!」

巨大な球体に向けて魔法弾を放つカテレアの攻撃もまるで意味が無い。

巨大な鉄球に綿をぶつけるくらいに意味が無い行動であり、抗いようのない行為でもあった。

「不味いな……この規模の爆弾が爆破されれば結界はおろか俺たちも粉微塵だ」
「魔力が利かない……三勢力の中にこれほどの実力者がいたというのか!?」

その言葉にヴァーリは真っ先に思いついた。神に抗うこともできる人物がいることを……

答えに行きついたヴァーリは狂気とよべるほどの歓喜の表情を鎧の中で表す。

「いたじゃないか! 俺を満たしてくれるとびっきりの奴が一人!」
「ヴァーリ? 一体何を……」
「自分の目で確かめろカテレア。まずは逃れる!」

そう言ってヴァーリはエネルギー弾の裏側に回り込んだ。

後からカテレアが付いて来るのを確認し、その光る翼を広げた。

『Divide!』

その瞬間、ヴァーリとカテレアの“何か”が半減された。

「ヴァーリ! 何を……!?」
「いや、これでいい。今から全力で逃げても間に合わない……衝撃の方が速いだろう。なら!」
「うぐっ!」

その瞬間、エネルギーは爆発してできた衝撃が二人を包んだ。

爆発による爆風だった。

その台風以上の爆風にヴァーリとカテレアは成す術も無く吹き飛ばされてしまう。

「ああぁぁぁぁぁぁぁ! た、耐えられ……」
「抗うな!」
「!?」
「少しでも止まれば爆炎に飲まれて終わりだ! だから俺たちの“体重”を半減させて爆風に乗った! 死にたくなければ動くな!」

ヴァーリの逃げ道。事前にやってくる爆風で軽くした体を運んでもらう体を張った策だった。

咄嗟のことで転移魔法も使えなかった刹那の瞬間の中では適確と言えた。

それ故に苦策は幸を奏したのだった。

まるで隕石爆発のような衝撃風に乗って後ろから迫ってくる爆炎に追いつかれることなく





地上へと





激突したのだった。



地上、魔法使いと戦っていた三勢力は全員で戦いを止めていた。

原因としては超巨大な爆発の観測……原因はカリフの放った巨大な爆弾だった。

そしてもう一つは……

「まあ、これくらいは当然か」

地面の中から這いつくばるようにして起き上がってくる白い鎧は土に汚れていた。

そしてカテレアも息を切らせながら陥没した地面の中から這い上がって来た。

「ふう……魔力で体を防御していなかったら臓器の一つは潰れていたかもしれないな……」
『ああ……あの小僧……只者ではない!』
「今更だぞ。アルビオン」

苦しくも楽しい。

自分をここまで、しかもほんのちょっぴりの力だけで戦局を左右させる力に興奮が止まらない。

ヴァーリが前に出てカリフの前にやって来た。

「やはり……君こそが今の世界に必要な存在なんだ! 感じたよ! 神共……帝釈天やシヴァ神、そして他の神話体系は君の実力を認めたがらずに自分が最強だと謳っているがとんだピエロにも思える! 三勢力は君を神クラスだとのたまっているがそうじゃない! もう神すらも越えている!!」

まるでおもちゃを目の前にはしゃぐ子供のようにヴァーリは笑っていた。

「人でありながら世界を揺るがす究極生命体! すごいよ君は!!」

カリフは耳をほじって呆けるだけ。

「な、何言ってんだあいつ……」
「怖いですぅ……」

半ば狂信的なヴァーリに恐れを抱いてしまう。

この三勢力の中でも今の興奮しきっているヴァーリに口を挟める者などいない。


「さあ一緒に行こう! こんなつまらない世界を抜けだして新しい世界に……!?」


その瞬間だった。

ヴァーリの腹部に鋭い蹴り(アイスピック)が突き刺さっていた。

この場全員に見えるほどのリアリティを持ったアイスピックに目を見開かせた。

「おいおい……マジで殺す気かよ……」

アザゼルのその問いに答えられる者はいなかった。

「……!?」

ヴァーリもセイクリッド・ギアの鎧越しとはいえ言葉とは言い難い、悲鳴を撒き散らせて結界の際へと吹き飛ばされていった。

遠くで地響きと共に激突音が響き、結界が揺れた。

優雅に足を降ろしたカリフは邪悪な笑みを浮かべた。

「口上が長いんだよ……萎えた」

カリフはつまらなさそうにヴァーリの場所を見据えてイッセーを呼んだ。

「おい、あの白いのと戦ってみろ」
「お、俺が?」
「ああ、今のお前なら結構いい線いくんじゃねえか?」

面白そうに言うカリフだが、イッセーは生唾を飲む。

「だけど……」
「それに、今回のことはお前が倒さなければならない理由がある」
「り、理由?」

カリフの言葉に全員はイッセーと白龍皇、二人に特別な因縁があるのだと思った。



「あいつの能力はあらゆる物を半減させる。対してお前は増大だ」


二人の因縁が明かされる……



「その“半減”をもし……もしリアスの胸に使われたら?」
「な……!?」



明かされ………



「お前が“倍増”を持っているのに対してあいつはあの豊満な胸を消す能力を持っている」
「なん……だと?」


―――ん?



「あの……彼は何をイッセーくんに吹き込んでいるんでしょうか?」
「……さあ……あまり聞きたくないわ……」

まさか自分をネタにして強敵にけしかけているなどとは想像したくも無い。しかもイッセーなだけにそれでパワーアップしてしまうから余計に複雑な気分になってしまう。

羞恥で顔を紅くさせて投げやりになっていた。

周りの朱乃たちもネタ要員にされているリアスに同情してしまうほどだった。

そんなリアスの気持ちも知らず、イッセーはというと……



「どうする? 胸か!? 世界か!? どっちを取る!?」
「部長のおっぱいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
『Boost!!』



臨界点を越えたのかイッセーは少ない魔力を増大させて唸った。

それどころか最悪な未来を想像して威圧まで上がっていた。

『『『これはひでぇ……』』』

アホなことを感情丸出しに叫ぶサマは周りを呆れさせ、ミカエルやガブリエルに関してはポカンとなっている。


アホな理由で魔力が異常に高まったこともそうだが、やっぱり現在の赤龍帝がこんなアホな理由で士気を上げるなどとはとてもじゃないが想定外だった。


「あ、あれが現赤龍帝かよ!? ひひ……はははははははははははは! 話には聞いていたけどマジで馬鹿な奴だ! 女の胸でドラゴンの力を解放させやがった!」
「流石は我が義弟だ! リアスとの愛が彼の魔力となり、力となっている! いいぞー!」
「これが愛! カーく−ん! 私たちも愛の力を解放させてーーーー!」
「恥ずかしいから止めてくださいお姉さまっ!」

アホによる連鎖的にアホ(アザゼル、サーゼクス、セラフォルー)がイッセーを囃し立て音頭を取り、セラフォルーに至っては自分の服を脱ごうとしている。

セラフォルーとリアスも自分たちの身内が恥を晒す様に身を引き裂かれるような想いまでしている。

「気に入った! おい赤龍帝!」
「ああん!?」

そんな中、興奮しているイッセーにアザゼルは何か腕輪らしい物を投げて渡してきた。

「これは?」
「セイクリッド・ギアを制御する装置だ! 今のお前じゃあ代価無しにバランス・ブレイカーは無理だろう! それはお前がブーステッド・ギアをコントロールできてねえからだ!」
「わ、分かってるよ!」
「だが、それがあれば代価無しにバランス・ブレイカーに至れる! 時間は短いがな!」
「マジで!?」

短時間とは言え代価無しでバランス・ブレイカーになれる。

あまりに破格な条件にイッセーに希望が湧いた。

だが、それを制したのはカリフだった。

「どうせ一時的なドーピングみてえねもんだろ。調子乗って『駒』の力を解放させすぎてバテるってパターンだろ」

プレッシャーをかけてみるが、イッセーは笑みを浮かべてカリフと向き合う。

「なら体力で乗り切ってやる! お前との修業の成果と部長の名誉にかけて!」
「ふん! いっぱしの口を聞くようになったな……ならさっさと逝ってこい!」
「字がちげえ!」

最後まで軽口を叩く辺り、イッセーも大分戦士として目覚めつつあることを感じて笑みが零れた。



理由が理由だけに素直に喜べるかどうかは別として……

「まあ、お前のそういうところは結構好きだがな」

欲に素直な奴はとことんバカであり、成長の限度を知らない。

人は欲望に進む時が最も強くなれるのだと知っているからだ。

カリフは向かって行ったイッセーを見送っていると、アザゼルが笑みを浮かべながら近付いてきた。

「あれが今の赤龍帝か……確かにひどい奴だ」
「ああ、だが伸びしろはある」
「まあ欲で強くなることろはさすが悪魔って感じだな……だけど今回は相手が悪かったな」
「ふむ……」

今考えてみると確かにヴァーリは不味かったか? と思ってしまう。

「予想では死にはしないだろうが勝てもしないだろうな……」
「まああいつは今の赤龍帝・兵藤一誠には興味なさげだったからな。油断を突けば勝機はあるぜ?」
「だが、それは一回限りの手だ」
「だな。ん?」

二人で呑気に眺めていると、後方から何か土が零れる音がしたから振り返る。

そこには土まみれになったカテレア・レヴィアタンが怒りの表情を浮かべていた。

「き、貴様か……この私に手を上げた無礼者は……!」

まさに殺す気でカリフを睨めつける。

殺気と共に魔力も高まり、魔王クラスにまで昇華する。

「ぐっ!」
「これが……旧魔王の力……!」

現在の魔王に力で追いやられたとはいえ、その実力たるや上級悪魔と同等、もしくはそれ以上である。

今回の主導者であるカテレア自らが先陣をきることで魔法使いの士気が上がっていく。

そして、そのカテレアの視線の先にはカリフがいた。

「止めておけカテレア。ドーピングしなければ俺と互角に戦えねえお前がこいつに敵う訳ねえだろ」
「どこまで愚弄すれば気が済むのですアザゼル。我等旧魔王派がたかだか人間に毛が生えた程度のサルに劣ると思いか?」
「お前たちにも伝わっているはずだ。こいつはコカビエルを倒したってな」
「そんなまやかしに我々が踊らされるとでも? 大方、あなたが我々を翻弄する為に流したデマでしょう。それなら思い知らせてあげます。我々旧魔王派が一番だと」
「……」

もうアザゼルには言葉も無かった。

この三勢力でも世界中のどこにでもあるような重度の自民族主義だった。

我々は〜だ、だから負けない……自分の種族を一番と考え、他者を見下す典型的なタイプだった。

カテレアを憐れに思いながら自分が片付けようとし、ポケットから短剣を取り出そうとした時だった。

「ぷ」

カリフが隠そうとせず、笑いを噴き出した。

その様子に周りはもちろん、カテレアも怪訝な表情を浮かべた。

「何がおかしいのです? 恐怖で狂いましたか?」
「いや、すまんな。あまりにもお決まり過ぎてまるで役者みたいだなってね」
「役者?」
「ああ、お前みたいな奴には腐るほど会ってきたよ。ヴァンパイアに国家権力者……自分が一番と高をくくっている奴は決まってこう言うんだ『我々が一番だ』『お前みたいな奴に負けない』だとか同じことを言ったから笑ったのだ」

その瞬間、溢れんばかりの魔力が溢れだした。

周りのも魔力の余波に晒されて吹き飛ばされていく。

「あなたも我々を愚弄するのですね?……たかだか人間風情が……」
「それ以上言わない方がいい。後で恥をかくのは本望ではあるまい? オレとて鬼では無いからな」
「……あくまで反抗的に振る舞いますか……いいでしょうそれなら……」

散々に言われ続けたカテレアが魔法陣を展開させて戦闘態勢に入った時だった。





「この……」
「『至高にして本物の魔王の血の力を味わうがいい』と言う」
「至高にして本物の魔王の血の力を味わうがいい……ハッ!?」

自分の台詞を先回り感覚で予測されたことにカテレアは驚愕の表情を浮かべる。

一方でカリフはニヤニヤと笑っている。

「言っただろ? お前みたいな単純脳みそのパターンなんて知りつくしてんだよ。ボゲが」

舌を出して憎たらしく挑発するカリフにカテレアは額に血管を浮かばせながらもさもいつもの様子で問う。

「……だから何だというのです? 私の台詞を先読みしたからなんだというのです?」

冷たい目でカリフを見下すが、カリフには分かっていた。


―――この女はあと一押しで“キれる”

「意味は大きいぜ? お前の言うこんな“サル”にさえお前の考えを先読みできたんだ」
「……」
「もう一度言う。お前はサルみたいな奴に行動パターンを……理解し、先読みされたんだよ!」
「……こ……す」
「今から予測してやろう! 五分後、お前は『お願い! 命だけは!』と泣き叫ぶ! 鼻水と涙で濡れた貴様の無様なマヌケ面が楽しみだ! このサル以下の脳足りん蝙蝠ババァ!!」
「殺すッッ!」

カリフの嘲笑にカテレアの我慢の限界を越えた。


大量の魔力が波となってカリフに襲いかかる。

―――約束の予言まで……残り五分





赤龍帝と白龍皇

人間最強と旧魔王派

怒涛の第二ラウンドが始まった。

-66-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




「ハイスクールD×D」リアス・グレモリー 抱き枕カバー(スムースニット&セベリスライクラ本体改)セット
新品 \0
中古 \
(参考価格:\)