小説『真剣で僕に命じなさい!〜S〜』
作者:時雨葵()

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〜第十九話 EVOL〜


「ハーイ!エブリバディ!今日もご機嫌なラジオ始めるぜ
まずは、タイトルコール!!」

「「LOVEかわかみ」」

「幼女は国家の宝なので俺が保護しようと思う井上準と」

「ハゲをどうにかして抹殺した方がいいと思う川神百代だ」

「早速物騒な事言うな〜モモ先輩…そうださっきのタイトルコール
いつもならモモ先輩だけなのに違う人の声も聞こえなかったかい?」

「夏休み直前だからな〜特別ゲストが来てるぞ」

「今日は三人だから「カワカミEVOL」に乗れる!
冗談は置いといて…交渉するの大変だったんですよ〜」

「まー目立ちたくないヤツだからな…よく呼べたな」

「罰ゲームで…」

「イカサマしなくても負けるんだってな…コイツ…」

「苦手らしいですよ〜さて、特別ゲストはこの人!!」


「どうも…三上凪です…うぅ〜恥ずかしいよ〜」


「コイツ…女子みたいだな…紛れてても気づかないぞ」

「十年前に逢っていたら…保護しただろう…」

「準…目が真剣(マジ)だ…」

「ハーイ!今日はこの三人で質問・お悩みコーナーやるぜ!
前に教えておいた番号に電話して来てくれ!」

『じゅんにぃたん、でんわだお!』

「早速来たぜ〜」

「もう…消さない限り治らないな」

「僕の声だ・・・orz」


『あーあー聞こえてますか〜』

「ハイハイ〜聞こえてますよ〜どうぞ〜」

『質問なんですけど〜凪先輩を外で見かけた時女性の着物着ていたんですけど
なんだったんでしょうか?女装ですか?そんな趣味持ってるんですか?』

「ああ〜俺も見ました〜しかもいつもなら結っている髪をほどいてたな〜」

「そういう趣味の持ち主だ!以上!」

「ちょっと待った!!モモ先輩!違うから
着物着ていたのは普段から来てたので着易いんです。
逆にジーンズとかだと落ち着かなくて…」

「凪は小さい頃から着物でいたぞ〜しかもよくそれでサッカーとかしてた」

「ナギは器用な所ありますが…それはどうなんだろうな…よし次だ!!」


『やっほーじゅ〜ん〜ナ〜ギ〜誰だかわかる〜?♪』

「悪戯電話はやめなさい!!」

「気を取り直して…次行くぞ〜」


『先週の松永先輩との組手見ましたが
凪さんはいつ頃から武道をやってるんですか?』

「いや〜あの戦いはすごかったですよ〜」

「私も観たがったぞ〜燕の話だと武器を多彩に使ったとか」

「燕先輩もそうだったし…武道は小さい頃からです。
父上に教わりました」

「私も会った事あるが強いのは確かだ!話によると凪の祖母は
うちのジジィと互角だったらしいぞ〜」

「サラブレットなんだな…ナギは」

「さて、次だ!!」


『あのですね…同じクラスに好きな人がいて…』

「お〜悩み相談か〜青春だな〜」

((聞いたことある声だな))

『どれだけ色気をふりまいても獲物がそれに喰らいつきません…
どうしたら良いでしょうか』

「獲物としても肉を食いたいが罠だとわかっているから手が出せないって訳だ」

「僕は「押して駄目なら引いてみろ」ということわざをお勧めです」

「凪…多分この娘(京だろうな)はそれが出来ないんだろう」

「そう・・・だね・・・」
(大和は逆に素っ気無くされると気にするのに…)

「私は実力行使でいいんじゃないか?
既成事実さえ作れば強引でも認知してくれる」

『…だって!!大和!!押さえ切れない愛で斬る!!!』

『ちょっと待て!!教室だ!!やめろ!!』

「騒がしくなって来たから切るぞ〜」

「ある教室が大変な事になってる気がする…たぶん2−F」

「おっと〜次だ・・・もしも〜し美少女だ!」


『やべーーー!モモ先輩のほうが出た!…ハァハァ』

「何かやな予感が…」

『いま・・・今・・・モモ先輩と凪はどんなパンツ穿いているんですかーーー!!』

「僕も!?」

「ナギもかよ!?」

「お前のクラスの直江大和なら私も凪のも知っているんじゃないかな」


〜2−F〜

「大和!これはどういう展開なんだ!!
な…な…何で先輩と凪のパンツを知っている!!」

「俺が聞きたいわ!!濡れ衣過ぎる!」

「京が混乱してるわ…GoodとBadの札両方挙げてる…」

「ワン子!冷静に見てないで助けろ!
そして、クリスはなんで顔を赤くしている」

「ややや大和は…凪とそそそ…そんな…かかか関係なのか?/////」

「誰でもいいから助けろーーーー!!!」


〜放送室〜

「電話の向こうは凄い事になってるな〜ははは」

「モモ先輩…やりたいほうだいっすね」

「大丈夫かな・・・大和・・・」

「さて、電話もこれくらいにしとくか」

「そうですね〜そうだ!今日はすごい告知ありましたよね〜」

「凪は出るんだよな?もちろん」

「えぇ〜っと…考え中です…役員の方に周るかもしれないし」

「楽しみだな〜誰が勝ち残ってくるか〜」

「さて〜時間も時間だ!今日はありがとうなナギ!せーのっ」

「「「良い夏休みを〜」」」

-20-
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