小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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18 彼は強者か弱者か?

5:00 にの3、廃工場

・・・ここは・・・ここがあの世?真っ暗だな更に狭い・・・
・・・ここってもしかして俺が隠れた箱の中か?
何でホワイトチョコレートは俺を殺さなかった?
俺は箱の中から恐る恐る顔を出した

チョコレート(以下というかこのページ以降チョコ)「な、何だよこれ」

ベルトコンベアにさっきの棍棒少女の死体、何かどろどろに溶けてる男
そして何故かぶっ飛んで片足が斬れているホワイトチョコレート(以下白)

チョコ「どうなっている?」

・・・俺の回転の遅い頭で必死に考え、恐らくこいつがクレーンを操作して
ビターチョコレートを殺したのだろう、そして少女と白を・・・・・

白「う・・・ん」

起きた!?生きていたのか・・・鉈持っているし、ここは逃げよう

白「チョコ君・・・待って」

誰が自分を殺そうとした奴を待つか、俺は気にせず進むと

ガンッ!!!

自分の数歩先に大鉈が突き刺さっていた

白「お願いだから・・・最後だから・・・」
チョコ「・・・・・何だ?」

俺はつっけんどんに言い放つ、こいつやビターチョコレートがこんな風になったのは
俺が何時も曖昧にはぐらかしていたからだ、ここは厳しく・・・

白「殺して」
チョコ「は?」

こいつは今何て言った?

白「せめて貴方の手で・・・」
チョコ「ば、馬鹿言うな!!!殺せる訳無いだろう!!!」
白「もう私は助からない、だったらせめて愛する貴方に」
チョコ「ふざけるな!!しっかりしろ!!」
白「・・・・・」
チョコ「俺にとってお前やビターチョコレートは恋人と行かないまでも
大切な連中なんだ!!!それを殺せ?ふざけるな!!」
白「・・・・・だよ・・・」

小声で白が何か言う

チョコ「何だ?」
白「勝手だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

耳を塞ぎたくなるような轟音で彼女は言った

白「勝手だよ!!!何それ!?大切な人!?でも恋人じゃない!?
それがどんなに私を苦しめたか分かってる!!!?」

涙を流しながら見た事無い真剣な表情で彼女は言った

白「殺してよ!!それくらい良いでしょ!!もう助からなゴホッ!!」

いきなり血を吐いた

チョコ「大丈夫か!?」
白「心配しないでよ!!!!期待させないでよ!!!!
好きでもないんだったら放っておいてよ!!!!」

・・・俺はどうすれば良い?
こいつを放っておくのか?こいつがこうなったのは俺の責任だ
俺がはっきりとしていればこんな事にはならなかった
だが・・・俺にはこいつを助ける資格があるのか?
こいつの言う通り俺はこいつの気持ちなんて何にも考えていなかった
ただ今までの関係をダラダラと続けていただけで俺は・・・
俺は・・・!!!!

チョコ「白」
白「何!?」
チョコ「病院行くぞ」
白「放っておいてよ!!!!どうせ好きじゃ無いでしょ!!」
チョコ「やかましい!!!!!」
白「ひっ!?」
チョコ「今まで俺は優柔不断すぎて後悔して来た!!
ここでお前を見殺しにしたら俺はまた後悔する!!
お前を見殺しになんて絶対しない!!」
白「・・・・・それって・・・告白?」
チョコ「なっ!?何でそうなるんだ!?」
白「うん、分かったよ、君がそこまで私を想うなら生きるよ」

何かおかしい所があるが・・・まぁ良いか

チョコ「じゃあ行くぞ、鉈は重いからほっとくか」

実際は鉈で斬りつけられたく無いからだが
彼女はすんなり従った、電動自転車に彼女を乗せ俺は漕いだが
どうやら故障しているらしく電動の部分が動かないが
俺の身体能力では問題無い、飛ばして一気に病院に向かう!!

残り67名

チョコレート
状態:健康、超ハイテンション
道具:無し
武器:電動自転車(故障)
思考
1.とにかく病院に向かう

ホワイトチョコレート
状態:重度の打撲、右足切断
道具:無し
武器:無し
思考
1.チョコ君・・・・・

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