小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

19 一度温めたなら下りられないのよ電子レンジ

5:20 ほの7 ホテル前

やっと着いた・・・途中休憩挟んで2時間か・・・
意外に時間かかったな、にしても近くで見るとますますでかいな・・・

マシュマロ「お姉ちゃん早く入ろ?」
ポップコーン「ん?ああ、そうだね」

私はマシュマロを連れてホテルに入った

マシュマロ「うわーあ、おっきいねぇ〜」
ポップコーン「そうね・・・!!」

私はマシュマロの目を塞いだ

マシュマロ「お、お姉ちゃん?」
ポップコーン「見ちゃ駄目」

私が見たのは見るも無残な菓子の残骸、恐らく上から飛び降りたのだろうか
よく見ると最初の部屋で少女が殺された時「エクレア」と叫んだ男の様だ
自殺・・・か、私も生き残れる気はしないが・・・自分で死ぬ度胸は無いな

マシュマロ「お、お姉ちゃん・・・」
ポップコーン「何?」
マシュマロ「む、胸当たってる」
ポップコーン「黙ってろエロガキ」
マシュマロ「うん・・・」

とりあえず、私はこの男の死体を片付けると・・・

ぐちゃ

男の死体が起き上った?・・・いや、後ろに誰か居る!!

ポップコーン「走れ!!マシュマロ!!」
マシュマロ「え?わあぁぁぁ!!!」

私はマシュマロの手を取って思いきり走った、死体の後ろに居た奴は
5本ほどナイフを投げて来た、避けたがナイフが地面に突き刺さっている事から
かなりの力を込めて投げて来ているのだろう、とりあえず私達は厨房に逃げた
バリケードを組んだが段ボール程度しか無かったのですぐに破られるだろう
厨房とはいえ鍵ぐらい付けて欲しい、全く防犯設備がなっていない

ポップコーン「とりあえず武器が無いとな」
マシュマロ「探すね」
ポップコーン「ああ、じゃあ手分けして探そう」

私達は厨房に何か無いか探した、武器になりそうな物は
フライパンと包丁程度か、あとは盾替わりに中華鍋か

マシュマロ「じゃあ、僕包丁持つ」
ポップコーン「お前は隠れてろ」
マシュマロ「え?」
ポップコーン「戦力にならない」
マシュマロ「・・・・・そうだね、ごめん」
ポップコーン「謝る必要は」

バッコーン!!

どうやらバリケードが破られた様だ、マシュマロは電子レンジに隠れ
自分も隠れた、奴はどうやら女の様だ、中々美人だな
そんな事より奴の隙をついて殺さねばならない、真正面からでは勝てない
これはどうすれば・・・

ザシュ!!!

私に何本もナイフが投げられた、何故位置が・・・
奴は私の前に来て電子レンジの電気を入れた
このままではマシュマロが!!

ポップコーン「貴っ」

顔面を蹴られた、そして踏みつけられる、かなりの力だ

ポップコーン「お前は誰だ・・・」
レアチーズケーキ「レアチーズケーキ」
ポップコーン「何故私の居場所が分かった?」
レアチーズケーキ「適当にナイフを投げたら当たった」

何だそりゃ、何か適当に理由つけろよ筆者

ポップコーン「・・・糞っ」

奴はナイフを手に取った

レアチーズケーキ「じゃあねぇ」

バコンッ!!!

電子レンジの扉が吹っ飛んだ、そして一回り大きくて小太りなマシュマロが出てきた

レアチーズケーキ「なっ何だこいつはっ!?」
ポップコーン「マシュマロ・・・なのか?」
レアチーズケーキ「何故死なん!!」
マシュマロ「マシュマロは電子レンジで温められると
中の空気が熱で膨張して大きくなるんだよ」
レアチーズケーキ「っ!!だからどうした!!」

レアチーズケーキがマシュマロを蹴り飛ばした
だが柔らかすぎて大したダメージは与えられていない様だ
続いてナイフを投げたがかすっただけだ

レアチーズケーキ「・・・熱で膨張したと言ったな?」
マシュマロ「そうだけど?」
レアチーズケーキ「・・・じゃあ私は冷めるまで待とう」
マシュマロ「・・・・・残念だがもう冷め始めている」

よく見るとマシュマロの体がさっきより引き締まっている

レアチーズケーキ「フフフ、私の勝ちだ」

冷えてしぼんでいくマシュマロ、暫くして変化が止まった

レアチーズケーキ「どうやらそれ以上しぼまないようだな?」
マシュマロ「ああ、残念だが」
レアチーズケーキ「残念だったなぁ、本当にっ!!」

レアチーズケーキはナイフを投げた、当たったが刺さらなかった

レアチーズケーキ「なっ!?刺さらないだと!?」
マシュマロ「僕の体にはゼラチンが含まれていて温めても再び固まるんだよ」
レアチーズケーキ「馬鹿な!?ナイフより硬いだと!?」
マシュマロ「ゼラチンを舐めるな!!!」
レアチーズケーキ「っ!!!」
マシュマロ「さてレアチーズケーキ、お姉ちゃんの美しい肌を傷つけた罪は重いぞ」
レアチーズケーキ「〜っ!!ならこれならどうだ!?」

レアチーズケーキは私にナイフを投げて来た、マシュマロが飛び出して庇ってくれた

マシュマロ「無駄だ・・・よ?」

レアチーズケーキは一目散に逃げ去った

マシュマロ「逃げちゃったか・・・あ!!そんな事よりお姉ちゃん大丈夫!?」
ポップコーン「え?あ、ああ大丈夫だ」
マシュマロ「すぐに手当しないと!!待ってて!!そこに救急箱あったから!!」
ポップコーン「あ、ありがとう」

何かさっきまで小学生ぐらいだったのに高校1年ぐらいの背丈になって・・・
それなのに話し方が変わらない、ちょっとときめきそうだ
そう考えていて私はマシュマロの独り言を聞きそびれていた

マシュマロ「全く、お姉ちゃんを傷つける蛆どもが皆殺しにしてやる」


マシュマロ 電子レンジに入れられた事で食感及び背丈及び性格変化

残り67名


レアチーズケーキ
状態:健康
道具:支給品一式
武器:投げナイフ12本
思考
1.戦いに勝って人間のアイドルになる
2.自分を強化する
3.アンパンとはなるべく会いたくない
4.何かジャムパンの意識を感じる
5.ちょっと落ち着いた
6.マシュマロから逃げる

ポップコーン(塩)
状態:疲労、右足に2箇所、左腕に傷
道具:支給品一式
武器:パソコン、中華鍋、フライパン、投げナイフ6本
思考
1.ゲームに乗るかどうか迷っている
2.とりあえず仲間を集める
3.ホテルへ向かう
4.アンパンと桜餅と組む
5.危険人物(菓子)から逃げる
6.コンセントはどこだぁ〜
7.ちょっと大人になったマシュマロにちょっとときめき

マシュマロ
状態:健康、ヤンデレ化
道具:支給品一式
武器:ホテルの最上階のスイートの鍵、包丁
思考
1.お姉ちゃん(ポップコーン塩)を傷つけたりする奴は皆殺し

※マシュマロはゼラチンの効果でちょっと大人になり体が硬質化しました
※ロビーに投げナイフ5本が放置されています
※厨房に投げナイフ7本が放置されています

-22-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える