小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

35 反逆

7:20、にの3、廃工場付近

俺はパフェ、さっきの爆発音を聞きつけてやって来た訳だが
・・・傍目から見ていても酷い状況だ・・・天井の上から
レーザー銃を撃ちまくっているのか?既に何人かやられてる様だ
どうする?加勢するか?こちらの支給品もレーザー銃・・・
天井の上の奴の位置を把握して一撃で決めないと不味いな・・・

廃工場内

桜餅「降りて来い卑怯者!!」
プリングルズ「一人相手に大人数でかかるのは卑怯じゃないのか!?」
桜餅「くっ・・・」

桜餅が手に持ったレーザーサーベルでサイコガンの攻撃を弾く
プリングルズは桜餅に攻撃を集中してるので俺達の事は後回しの様だ

アップルパイ「おい、そこの男」

最初に殺された男と一緒にいた女が話しかけてきた

アンパン「・・・何だ」
アップルパイ「何か武器はあるか?」
アンパン「ナックルダスターだけだ」
アップルパイ「動けるか?」
アンパン「・・・大分良くなったが、まだ無理がある」
アップルパイ「・・・助けてくれる仲間とか居ないのか?」
アンパン「仲間が居るが、俺達がここに居るなんて知らないと思う」
アップルパイ「別行動するなら何所に行くかぐらい言え!!」
アンパン「お菓子のレシピ帳を取りに書店に行くつもりだったが
大学芋が持っていたから奴がここに武器を取るのを手伝う代わりに
貰う取引をしていたんだよ」
アップルパイ「・・・レシピ?そんな物何に使う?」
アンパン「・・・実は」

俺は事情を説明した

アップルパイ「・・・つまりお前達二人はその見ず知らずの奴の為に
わざわざ危険を冒してここに来たのか?」
アンパン「ああ、そうだ」
アップルパイ「馬鹿か、自分が死んだら元も子も無いだろ」
アンパン「・・・お前には理解できないだろうな」
アップルパイ「私は頭が良いんでね、馬鹿の考えは分からんのだよ」
アンパン「あーそーかい」

俺はそう言って無理矢理会話を終わらせた
桜餅が必死に攻撃を防御している、俺が動ければ加勢できるのに・・・
さっきよりは動けるが今行っても足手まといだ、動けない自分の体が情けない
・・・ん、攻撃が止んだ?

桜餅「ハァ・・・ハァ・・・」
アンパン「・・・弾切れか?」
アップルパイ「・・・・・」
桜餅「・・・奴の精神力が尽きたか、この隙に」
アップルパイ「避けろ!!ブラフだ!!」
桜餅「えっ、うおわぁ!!」

サイコガンの銃撃を避ける桜餅、アップルパイが居なかったら危なかった

アップルパイ「プリングルズめ・・・数撃ちゃ当たるから
一撃必殺に狙いを変えたか・・・」
アンパン「・・・一体どうすれば・・・」

ギュン!!

何かの音が聞こえた、奴のサイコガンの音に似ていたが
音が小さかったし何より音が近い、天井からではなく
後ろから聞こえた、俺が後ろを振り向くと滅茶苦茶な格好をした奴が立っていた
服は切れている物を安全ピンでくっつけているという代物で
髪の毛は白くボサボサで変な髪飾りを幾つもしていた
奴の手には妙な銃が握られていた

アンパン「お前は・・・」
パフェ「パフェだ!!加勢しに来た!!」

見た目ロッカーみたいだが、良い奴みたいだな

ギャン!!

サイコガンがパフェの胸を貫く

パフェ「ガッ!!・・・」

倒れるパフェ、倒れる寸前に持っていたレーザー銃で反撃をする
パフェに駆け寄る女・・・さっきまで俺の事を馬鹿だとか
情の欠片も無かったのに・・・こいつの中で情が生まれたのか

アップルパイ「おい!!」
パフェ「すまねえ・・・ドジっちまった」
アップルパイ「よこせ!!」
パフェ「え、あ!!」

パフェからレーザー銃を奪いプリングルズに撃つ女
プリングルズはサイコガンを盾にしてガードした
何発か当たりサイコガンが爆発した!!

プリングルズ「ぐわぁぁあああぁぁぁぁぁ・・・・・」
アップルパイ「爆発で吹っ飛んだか・・・逃がすか」

そう言って奴は廃工場を飛び出して行った

アンパン「・・・桜餅、無事か?」
桜餅「あの女・・・気に入らない・・・!!」
アンパン「え・・・?」
桜餅「だって助けた人があんな事になってるのに平然と武器を
奪い取って行くなんて、奴のおかげで助かったといえ!!」
アップルパイ「ぎゃああああああああ!!!!!!!!」

さっきの女の叫び声が聞こえた

アンパン「な!?一体何が!?」
桜餅「私が行ってくる!!待ってろ!!」



少し時間をさかのぼりアップルパイ視点

私はパフェのレーザー銃を持ってプリングルズを追いかけた

アップルパイ「まだ生きていたか!!」

そこには下半身も無くなり隻腕になったプリングルズが横たわっていた

アップルパイ「覚悟しろ!!」
プリングルズ「・・・っ!!」
「そこまでじゃ」

私が声のする方向を向くと少し離れた所に赤髪の女が立っていた

アップルパイ「!?誰だお前!?」
「あー、ワシ?ワシはロアに頼まれて、プリングルズを回収しに来た者じゃ」
プリングルズ「何だと!?」
「貴様は反則負けで失格じゃ」
プリングルズ「反則!?何時私が」
「魔王に強化して貰っただろ?分かるんだよ」
プリングルズ「そういえば、貴様は魔王に似てガッ!!」

踏みつけられるプリングルズ、あの距離を一瞬で!?

「口を慎め、アレと同じにするな、あとそこの女」
アップルパイ「!?」
「ワシを見たからには死んで貰おう」
アップルパイ「舐めるな!!」

レーザー銃を構える私

「THE・TYRANT発動」
アップルパイ「何・・・ぎゃああああああああ!!!!!!!!」

何をされたんだ!?私は!?一体何を!?



・・・暫くして桜餅が帰ってきた

アンパン「・・・どうだった?」
桜餅「・・・プリングルズは逃げたみたいだ」
アンパン「・・・あの女は?」
桜餅「・・・」

桜餅はレーザー銃の残骸を放り投げた

アンパン「・・・・・死んだのか?」
桜餅「プリングルズめ・・・何か切り札を
隠し持っていたらしい丸焦げになっていた」
アンパン「・・・追うか?」
桜餅「・・・いや、ここはレシピ帳を持って病院に戻ろう」
アンパン「・・・そこの女の子も連れて行くか?」
桜餅「・・・ああ、これお前にやるよ」

そう言って、女が持っていた大鉈を差し出す

アンパン「それは・・・奴の・・・」
桜餅「奴以上の猛者が居るんだ、用心に越した事は無い
私はレシピ帳を取りに行く、君も準備しろ」

レシピ帳を取りに行く桜餅、その背中はとても悲しそうだった

パフェ 脱落
アップルパイ 脱落
プリングルズ 反則により失格
残り59名


アンパン(粒餡)
状態:全身に軽い痛み、行動には差し支えは無い
道具:支給品一式
武器:ナックルダスター、大鉈
思考
1.バトルロワイアルを止める
2.病院に戻る
3.コロネを連れて行く

桜餅
状態:健康、疲労、精神的に落ち込んでいる
道具:支給品一式
武器:レーザーサーベル、お菓子のレシピ帳
思考
1.バトルロワイアルを止める
2.病院に戻る
3.誰も・・・守れなかった

コロネ
状態:右腕焼失、気絶
道具:支給品一式
武器:弾丸
思考
1.殺し合いには乗らない
2.ごめん、クロワッサン

???
状態:健康
能力:THE・TYRANT
効果:不明(アップルパイの死体は丸焦げであることから
高熱を発生させる事は確実?)
思考
1.ロア(ガレット・デ・ロワ)に従う
2.プリングルズを回収する

※アンパンと桜餅はアップルパイを殺したのはプリングルズだと思っています
※プリングルズの所有品は全てサイコガンの大爆発で消え去りました
※大鉈以外のアップルパイの所有品は燃え尽きました

-39-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える