小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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43 病院に集う希望と絶望

8:25 ほの4 病院ロビー

私達は走った、さっき病院から爆発音がしたからだ
私達は病院のロビーに辿り着いた、大福が上の階から降りてくる

大福「桜餅!!さっきの爆発は!?」
桜餅「私も知らない!!病院内から聞こえた!!」
大福「病院内!?・・・柏餅は!?ここで見張りをしている筈だぞ!?」
アンパン「俺達が来たときには既に居なかった!!」
桜餅「とりあえずアンパン、その子を上に!!」
大福「その子は?」
桜餅「ここに来る途中戦闘になってな・・・その時に・・・」
大福「そうか・・・アンパンその子の応急処置は任せたぞ」
アンパン「分かりました!!」
桜餅「あ・・・アンパン!!」
アンパン「何だ!?」
桜餅「・・・あ・・いや、危険が無かったら
ホワイトチョコレートの調理を始めるから、運ぶ準備をしてくれ」
アンパン「分かった!!」

何だ今のは・・・とっさに呼び止めてしまった・・・
何で私はアンパンを・・・

大福「桜餅!!」
桜餅「え?あ、ああ!!爆発の所に行くのか、すぐ向かおう!!」

私と大福は爆発のあったと思われる場所に走った
すると柏餅とクリーム色のおかっぱの少女が走ってきた
柏餅は何かを背負っている

ババロア「誰だあいつは!?」
柏餅「桜餅だ!!桜餅!!」
桜餅「柏餅!!そっちの少女は!?」
柏餅「ババロアだ!!お前が来ていた時は病室で眠っていたから知らない・・・
ってそんな場合じゃない!!もうチョコが病院に仕掛けられた罠に引っかかって重症だ!!」
桜餅「チョコは!?」
柏餅「・・・拙者が背負っている」
桜餅「!?・・・これは酷い・・・厨房に運んでくれ!!」
柏餅「彼も作り変える気か!?」
桜餅「焦げた部分を切り取って形を整えるだけだ
ホワイトチョコレートみたいに別の菓子にするよりは楽だろう」
大福「アンパンにホワイトチョコレートを連れてくるように言って来る!!」
桜餅「頼むぞ!!柏餅!!厨房に案内してくれ!!」
柏餅「・・・分かった」

厨房

アンパン「ホワイトチョコレートを連れて来たぞ!!」
桜餅「ありがとう!!じゃあ料理を始める!!」
柏餅「・・・桜餅、本当にやるのか?」
桜餅「・・・ああ、これしか方法は無い」
柏餅「そうか・・・拙者はロビーで見張りをする」
アンパン「じゃあ俺も行きます」
桜餅「アンパン、貴方には私のサポートをして欲しいんだけど・・・」
大福「サポートなら私がしよう」
ババロア「俺も手伝うぞ」
アンパン「そういう事だから行」
柏餅「拙者一人で十分!!君もサポートに回りたまえ!!」
アンパン「でも一人じゃ!!」
柏餅「我々菓子が菓子作りをするんだぞ!?何人居ても不安が残る!!」
アンパン「ッ!!・・・分かりました・・・」
柏餅「では拙者はロビーに行く」

そう言って拙者は厨房から出てロビーに向かう

病院ロビー

・・・・・桜餅、お前にとって拙者は何だ?
友か?戦友か?・・・少なくとも恋焦がれる事は無いだろう
・・・こんなにもお前に恋焦がれてるというのに何故お前は気付かない?

柏餅「・・・切ない・・・」
「何が?」
柏餅「!?」

拙者が敵の気配を掴めなかった!?くっ他所に意識を持ってきすぎた!!
何所か大福に似ているがこいつは・・・

柏餅「何者だ!?」
「苺大福、貴方は?」
柏餅「柏餅だ!!貴公はこの戦いに・・・」
苺大福「乗ってるわよ?」

そう言って、バックから刃が付いた巨大な輪を取り出した

柏餅「くっ」

拙者も刀を構える

苺大福「戦う気みたいね柏餅」
柏餅「・・・・・何だと!?速すぎる!?」
苺大福「え?」

グシャ

苺大福の後ろに突然現れた男が腹に素手で風穴を開けた
何時出たのか全く分からなかった・・・それだけのスピード・・・

柏餅「何者だ!?」
焼き芋「俺?俺は焼き芋だ」
苺大福「舐めるな!!まだ私は戦える!!」
焼き芋「雑魚の癖にしつけえよ、焼き殺す」
苺大福「え?」

ガッ!!ボウッ

何だ!?焼き芋が苺大福の頭を掴んだと思ったら急に苺大福が燃えた!?
奴の荷物が全て燃え落ちた、残っているのは武器のみ

焼き芋「ん?こいつの支給武器、三色団子の武器じゃん」
柏餅「・・・お前、一体何者だ!?」
焼き芋「焼き芋って言わなかったか?聞こえなかった?」
柏餅「お前本当に菓子か!?」
焼き芋「俺はガレット・デ・ロア様配下の戦闘用菓子の菓子兵だ」
柏餅「戦闘用菓子だと!?馬鹿・・・」

ガンッ!!

奴が殴りかかった、拙者はとっさに刀で斬りつける
拳と刀、刀が勝つはずだが結果は相打ち・・・
いやこっちの刀にひびが入った、どんな馬鹿力だ

焼き芋「・・・ふふふ『男の手料理』」
柏餅「何?・・・熱ッ!!」

突然刀が熱くなり持てなくなった、直後に拙者は焼き芋を蹴り飛ばした
焼き芋もこちらに拳を放っていた、一瞬遅かったらこちらがやられていた
焼き芋は空中で回転して着地した、拙者は焼き芋に問いた

柏餅「何をした?」
焼き芋「菓子兵にはそれぞれ固有の能力がある
俺の能力『男の手料理』は超高熱の手だ
俺が能力を発動している間は俺の手は物凄く熱くなる」
柏餅「・・・つまりさっき苺大福を殺したり
刀を熱くして持てなくなったのはその能力を使ったからか」
焼き芋「ああ、その通りだ」
柏餅「・・・お前は何故奴に従う?」
焼き芋「教えてやってもいいぞ?だが貴様も答えろ」
柏餅「何をだ?」
焼き芋「ここに菓子の分際で菓子を作ろうと
している輩が居るらしいじゃないか」
柏餅「何故知っている!?」
焼き芋「この俺達の首の首輪、これに盗聴器が仕込まれている」
柏餅「・・・・・何故それを話す?」
焼き芋「さっきの放送で言ってたぞ?」
柏餅「は!?さっきの放送でそんな事一言も・・・」
焼き芋「馬鹿だなお前、少しは推理しろよ・・・まぁ良いや
さっさと喋ってくれないか?今ならお前の命も付けとくぞ?」
柏餅「・・・・・」

拙者は考えた・・・こいつに勝つ方法を・・・思いつかん・・・

焼き芋「さっさと言ってくれないか?お前殺しちまうぞ?」
柏餅「・・・いいぞ、その取引に乗ろう」
焼き芋「・・・へぇ、意外だな斬りかかると思ったが・・・」
柏餅「だがお前が何故奴に従うか、何て情報はいらん」
焼き芋「何?」
柏餅「拙者が欲しい情報は『ガレット・デ・ロアの目的』だ」
焼き芋「・・・最初に聞かなかったか?」
柏餅「嘘だな、じゃあ何故お前みたいな化け物を送り込む?」
焼き芋「・・・・・死ね」

また、視界から消えた・・・速過ぎだろ・・・
拙者は気配を頼りに斬りつけた

ガキィィィィィン!!!!!!!!!

苺大福 脱落
残り55名

アンパン(粒餡)
状態:健康
道具:支給品一式
武器:ナックルダスター、大鉈、首輪サーチャー
思考
1.バトルロワイアルを止める
2.病院に戻る
3.桜餅のサポート
4.今のは柏餅!?

桜餅
状態:健康
道具:支給品一式
武器:レーザーサーベル、お菓子のレシピ帳
思考
1.バトルロワイアルを止める
2.全ての菓子を救う!!
3.チョコ達二人を救う!!
4.今の剣の音は・・・

コロネ
状態:右腕焼失(手当て済み)、気絶
道具:支給品一式
武器:弾丸
思考
1.殺し合いには乗らない
2.ごめん、クロワッサン

ババロア
状態:健康
道具:支給品一式
武器:サブマシンガンの弾、霊安室の鍵、屋上の鍵
思考
1.戦いに勝って個性を手に入れる
2.利用できる奴は利用して殺す・・・筈なのに何故私はこいつらの心配をする?
3.桜餅のサポート
4.え!?今の音って・・・

大福
状態:健康
道具:支給品一式
武器:マスケット銃と弾
思考
1.この殺し合いを潰す
2.桜餅のサポート
3.何だ!?今の音は!?

柏餅
状態:健康
道具:支給品一式
武器:日本刀
思考
1.この戦いを止める
2.焼き芋を倒す!!

チョコレート
状態:全身に大火傷、気絶
道具:無し
武器:電動自転車(故障)
思考
1.・・・・・

ホワイトチョコレート
状態:重度の打撲、右足切断、気絶、このままでは死亡確実
道具:無し
武器:無し
思考
1.・・・・・

焼き芋
状態:健康
道具:支給品一式
武器:携帯電話
能力:男の手料理
効果:超高熱の手
思考
1.ガレット・デ・ロワ様に従う
2.病院に居る連中を皆殺し
3.手始めにこいつ(柏餅)から殺す

※ロビーに三色団子の武器(名称不明)が落ちています

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