小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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42 Treasure hunters in Hospital

時間は少しさかのぼり病院の中のお話

6:40 ほの4 病室

ババロア「ん・・・!!お前は誰だ!?って寝てるのか?」
チョコ「ZZZ・・・ZZZ・・・」
柏餅「起きたか、ババロア」
ババロア「柏餅、こいつは?」
柏餅「チョコレートだ、そこにいるホワイトチョコレートを運んできた」
ババロア「そこ?・・・!!柏餅こいつ・・・」

見れば分かる・・・こいつは長く無い・・・酷い怪我だ

ババロア「柏餅・・・このホワイトチョコレートって奴・・・」
柏餅「長くないだろうな・・・」
ババロア「・・・・・」

何故だ・・・こんな初めて見た奴を何故心配するんだ俺は!!
俺は全てを利用してこの戦いに勝つと決めたじゃないか!!
もう動ける・・・行動を始める・・・だが武器が無い・・・

ババロア「柏餅、この病院に何か武器は無いか?」
柏餅「・・・さぁ?」
ババロア「・・・さぁ?探してないのか?」
柏餅「ああ」

私は起きた

柏餅「ババロア?何所に行く気だ?」
ババロア「この病院の中を探索する、何か武器は無いか探す」
柏餅「傷は良いのか?」
ババロア「ああ、心配かけたがもう大丈夫だ」
柏餅「そうか、拙者も先の戦いで怪我を負った、少々休ませて貰う」
ババロア「私が寝てる間に戦ったのか!?」
柏餅「ああ、かなりの猛者の上に戦車を持って来ていた
桜餅が来てくれなければ今頃・・・」
ババロア「桜餅か・・・君を助けた礼を言っておこうロビーに居るのか?」
柏餅「いや・・・ホワイトチョコレートを助ける為に
お菓子のレシピ帳をアンパンと探しに行った」
ババロア「レシピ帳?・・・作り変える気か・・・
俺は病院内を探索する、何かあったら大声で叫ぶ」
柏餅「分かった・・・」

私は病室を後にする

6:50 院長室

まず来たのは院長室だ、まずは机だ・・・特に何も無い
引き出しは・・・特に何も無いが鍵がかかってるのが一つだけあるのは気になる
こじ開けるか?・・・止めておこう、本棚の所を見てみるか・・・
難しい医学書が大量にあるな・・・ん?何だコレ?
『菓子兵簡易ファイル(上)』?菓子兵?何のこっちゃ?
いらん、放置しよう

7:00 ナースステーション

ここもめぼしい物は無いな・・・机の引き出しやロッカーを探しても
何も無いし・・・・・嘘だ、本当は机の上に堂々と鍵が置いてある
だがその鍵は霊安室の鍵だ・・・怖い!!誰がそんな怖いとこ行くか!!
・・・そうだ!!こういう時こそ柏餅を!!

7:10 病室

ババロア「柏餅・・・ちょっと・・・って大福か」
大福「ババロアか、ああそうだこいつがチョコレートだ」
ババロア「知ってる、チョコレートだろ?柏餅に聞いた」
大福「ところでどうした病院の探索は終わったか?」
ババロア「いや・・・実は誰か一人来て欲しいんだが・・・」
チョコ「俺が行きます、丸腰じゃ困るし、役に立ってないし」
ババロア「あ・・・じゃ行こうか」

7:20 霊安室前

チョコ「ここって・・・死体とか置いてある場所だよな?」
ババロア「・・・」

俺は黙って霊安室を開けた

キィィィィ

ゆっくりと開く、霊安室・・・

チョコ「・・・電気点けて」
ババロア「・・・」

黙って電気を点ける俺

ジジジ・・・

電灯が消えかかっている・・・

チョコ「おい!!あれ!!」
ババロア「ヒッ!?きゅ、急に大きな声を出すな!!驚くじゃないか!!」
チョコ「すまん、だけどあれって・・・」
ババロア「あれ?・・・・・人間?」

いや、これは人間の形をした・・・

ババロア「ゼリーだな・・・」
チョコ「ゼリーの形をした・・・テリー伊藤?」
ババロア「ゼリー伊藤か」
チョコ「・・・元ネタ知ってる人居るかな?」
ババロア「・・・何か埋め込んであるな」

ぐちゃあ・・・

ゼリー伊藤(コーヒーゼリー味)に埋め込んである何かを取り出す
『病院屋上』と書かれた鍵だった

チョコ「屋上?」
ババロア「行ってみよう」

7:50 屋上

ババロア「おい!!これって・・・」
チョコ「ヘリコプター・・・だよな?」

屋上にあるのはヘリコプター、武装ヘリではなく通常のヘリコプターだが・・・

ババロア「これだったらこの首輪の範囲外に逃げれらんじゃないか?」
チョコ「ああ!!これなら・・・操縦できる?」
ババロア「あ・・・」

お菓子にヘリコプター操縦できる訳が無い・・・

ババロア「・・・燃料を何かに詰めて爆弾代わりにしよう」
チョコ「・・・燃料も入っていない、あと鍵もだ」
ババロア「鍵?また病院を探すか・・・」
チョコ「いや・・・中に紙が入っていた」
ババロア「・・・何が書いてあった?」
チョコ「『ヘリコプターの鍵はあんみつの支給品』だってさ」
ババロア「あんみつか・・・」
チョコ「あんみつとこのヘリコプターは置いといて
まだ病院内で探索してない所を探さないか?」
ババロア「そうだな」

8:10 厨房

チョコ「厨房か・・・桜餅さん達は大丈夫だろうか・・・」
ババロア「そういえばさ・・・あのホワイトチョコレートって恋人?」
チョコ「・・・いや・・・」
ババロア「じゃあ何だ?」
チョコ「・・・何だろうな」
ババロア「・・・分からないんなら聞かん、ここの捜索を始めるぞ」

色々探したが調理器具と調味料しか置いていない、厨房だから当然か

ババロア「じゃあ調理器具で武器になりそうな物を」
チョコ「駄目だ、ホワイトチョコレートの調理に必要だ」
ババロア「そうか・・・じゃあ次行くか」

8:20 備品倉庫室

ババロア「備品か・・・」
チョコ「薬とか色々あるが武器になりそうな物は・・・」
ババロア「ん?アレは・・・」

私はロッカーを見つけた

チョコ「どうした?」
ババロア「あのロッカー見ろよ」
チョコ「うん?何か張ってあるな『開けるな』?・・・どうする?」
ババロア「開けよう」

ガチャ、ピンッ

チョコ「何だ?」
ババロア「・・・手榴弾!?」
チョコ「罠か!?逃げろ!!」

俺達二人は逃げた・・・だが俺は転んでしまった
その直後、俺は備品倉庫室から吹っ飛んだ

ドカン!!

・・・何で吹き飛んだ後に爆発が?・・・まさか
燃え盛る備品倉庫室、スプリンクラーですぐに消火された
俺は火が消えた備品倉庫室に入り周囲を見渡す、そして・・・

ババロア「チョコ!!」

真っ黒に焦げたチョコレート、こいつは恐らく爆発する前に
転んだ私を助ける為にわざわざ戻って私を投げ飛ばしたのか・・・

ババロア「チョコ!!何で!?」
チョコ「・・・・・」
ババロア「しっかりしろ!!」

まだ生きている・・・

柏餅「どうした!?」
ババロア「柏餅!!チョコが!!」
柏餅「これは!!一体何が!?」
ババロア「罠だ!!」
柏餅「罠だって!?くっ・・・とりあえず病室に運ぶぞ!!」

残り56名

ババロア
状態:健康
道具:支給品一式
武器:サブマシンガンの弾、霊安室の鍵、屋上の鍵
思考
1.戦いに勝って個性を手に入れる
2.利用できる奴は利用して殺す・・・筈なのに何故私はこいつらの心配をする?

大福
状態:健康
道具:支給品一式
武器:マスケット銃と弾
思考
1.この殺し合いを潰す
2.何だ!?今の音は!?

柏餅
状態:健康
道具:支給品一式
武器:日本刀
思考
1.この戦いを止める
2.チョコを病室に運ぶ

チョコレート
状態:全身に大火傷、気絶
道具:無し
武器:電動自転車(故障)
思考
1.・・・・・

ホワイトチョコレート
状態:重度の打撲、右足切断、気絶、このままでは死亡確実
道具:無し
武器:無し
思考
1.・・・・・

※備品倉庫室にあった物は罠の焼夷手榴弾で焼き払われました
※周囲で爆発音を聞こえたかもしれません

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