小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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62 黒い宝石

12:20 との3 電車内

私達は今、水飴と戦っている
相手はそこそこ強いが普段ならここまで苦戦はしない
更に私とヨーグルトで車両内で前と後ろで挟み撃ちにしている
おまけに外は禁止エリア、電車内はセーフというルールなので
水飴が外に逃げる事は無い、だが今の状況だったら
電車から飛び降りた方が利口だ、何故なら・・・

水飴「ハハハハハ!!!」
ヨーグルト「舐めるな!!」
チーズ「っ!!馬鹿っ!!」

ヨーグルトが水飴の背後から飛び掛る

キィィィィ!!!

走っていた電車が急停車する、転倒するヨーグルト

ヨーグルト「きゃああ!!」
水飴「ハハハハハ!!!」

ヨーグルトの横を通り過ぎ前の車両に行く水飴、電車も発車した

チーズ「馬鹿っ!!せっかく挟み撃ちにしたのに!!」
ヨーグルト「すいません!!」
チーズ「謝っている暇は無い!!急いで追うぞ!!
車両を切られれば私達に勝ち目は無い!!」
ヨーグルト「はい!!」
チーズ「奴の支給品もそうだが、奴は他に何か持っているかもしれない
油断するなよ!!」
ヨーグルト「はい!!」



前の車両

水飴「流石に二人相手ではきついな・・・さっさと車両を切り離」
「何をしているんだ?」
水飴「!?」

俺は声をした方を見る、そこには黒髪の男が居た

水飴「誰だ!?」
「私はクラッカーだ」
水飴「・・・隠れていたのか」
クラッカー「いや外から入った」
水飴「・・・お前、俺の事を馬鹿にしているのか?
こんな時速何百キロ出ている電車に入れる訳が」
クラッカー「お前らには無理だよ」
水飴「・・・・・」

俺は支給品の電車のリモコンを手に取った
これを使えばさっきの様に電車を急停車させ乗車している奴を転倒させたり
電車が来た時に放送を流して誘い込んだりできる
このリモコンさえあれば電車内での圧倒的戦略的優位が望める
その事を過信しすぎてさっきは後ろに乗った奴らを殺して武器を奪いに行く気だったが
流石に拾った包丁では無理があった、さてと急停車させてバランス崩させさっさと殺

クラッカー「遅いな」
水飴「え?」

後ろ・・・?

ドゴァァァアアアアアアア!!!



ドゴァァァアアアアアアア!!!

チーズ「何だ今の音はぁぁぁ!?」
ヨーグルト「キャアアアアアア!!」

いきなり電車が脱線した!?一体何が・・・

チーズ「水飴の奴、一体何を考えてる!?脱線させたらリモコンなんて無意味だぞ!?」
ヨーグルト「・・・まさか爆弾か何かを仕掛けられたのかも・・・」
チーズ「くっ・・・とにかく前に向かうぞ」
クラッカー「その必要はありません」
チーズ「!?」

いきなり前に黒髪の男が現れた

チーズ「・・・何者だ」
クラッカー「クラッカーです、貴女方は?」
チーズ「チーズケーキだ、長いからチーズで良い」
ヨーグルト「ヨーグルトです」
チーズ「それよりさっきの脱線はお前の仕業か?」
クラッカー「ええ、テカテカした服を着た白髪の男を思い切り蹴り殺した時に
加減を全くしていなかったので脱線させた事をお詫び申し上げます」
チーズ「・・・・・」

何だこいつ?謙った喋り方で・・・気味が悪い・・・

ヨーグルト「私達を殺しに来たのか?」
クラッカー「・・・そのつもりだったんですがね・・・」
チーズ「・・・どういう意味だ?」
クラッカー「・・・チーズさん、初対面でこんな事を言うのは厚かましいかもしれませんが・・・」
チーズ「?」
クラッカー「私の花嫁になって貰いたい」
チーズ「・・・は?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

チーズ「もう一回言って貰えるか?」
クラッカー「ですから私の花嫁になって貰いたいんですよ」
チーズ「・・・ヨーグルト、こいつは何と言っている?」
ヨーグルト「・・・・・私の花嫁になって欲しいと言ってます」
チーズ「・・・・・罠か?」
クラッカー「私ははっきり言って物凄く強いですから
そんな事をする必要はないんですよ」
チーズ「大した自信だな」
クラッカー「ええ、第一私の強さはさっきの脱線で御理解できませんか?」
チーズ「さっきの蹴り殺したって奴か?証拠は何か無いのか?」
クラッカー「証拠?」
チーズ「クラッカー如きにそんな身体能力があるはずが無い」
クラッカー「ふふふ私はキャビアを体に取り込んでましてね
その為、私の身体能力は爆発的に上昇したんですよ」
チーズ「信じられんな」
クラッカー「・・・・・分りました、では直接体感してください」
チーズ「え?」
クラッカー「ではちょっと失礼」

クラッカーは私を抱き抱えた・・・ってええっ!!

ヨーグルト「えっ!?ちょ!?お姫様抱っこ」
チーズ「止めろ!!何をする気だ!?」
クラッカー「少し黙って下さい、あっ、そこの従者の方」
ヨーグルト「・・・あ、私の事?」
クラッカー「後で迎えに来ます」
チーズ「はっ!!?何する気だ!?」
クラッカー「との2に行きます、こんな止まった電車に居ても仕方無いでしょ?」
チーズ「ば、馬鹿!!外は禁止エリアだぞ!?」
クラッカー「首輪の作動には30秒あります、30秒以内に、との2に行けば良いんですよ」
チーズ「ちょ、止めろ!!」

クラッカーは私の声を聞かずに電車の外に飛び出した

「禁止エリアに入っています、30秒以内に出て下さい」

ギャー!!死ぬー!!

水飴 脱落
クラッカー キャビアを摂取した為、能力値脚力を中心に爆発的
残り52名

クラッカー
状態:健康
道具:支給品一式
武器:無し(キャビアだったがもう無い)
思考
1.チーズさんに一目惚れした
2.とりあえず電車内から連れ出して、との2に連れて行く

チーズケーキ
状態:健康
道具:支給品一式
武器:防弾チョッキ、バールの様な物、カッターナイフ(駅で入手)
思考
1.戦いに勝ち人間になる
2.ちょ!!死ぬって!!

ヨーグルト
状態:健康
道具:支給品一式
武器:ロケットランチャー、残弾一、サプレッサー(駅で入手)
思考
1.戦いに勝ちホエーをこの世から消す
2.殺すなら殺される覚悟を
3.チーズさーん!!!!

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