小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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63 ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

12:25 にの3 廃工場

俺はガムだ、今俺は廃工場の近くに来ている
本来ならあからさまに怪しい病院に行くつもりだったが

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

何かの音が廃工場から聞こえてきたので調べる事にした

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

何の音だ・・・ん?女が2人居るな・・・あの女が音を出しているのか?
・・・あれは!?まさか!!

ガム「お、おいお前!!」

ギーコ、ギ・・・

「・・・誰だ?」
ガム「ガムだ!!お前何やってる!?」
「見て分らんか?死体の首を斬っている」
ガム「止めろよ!!」
「何故だ?」
ガム「何故って・・・」
「お前もこの戦いに乗っているのか?」
ガム「馬鹿!!乗る訳無いだろ!!」
「だったら邪魔をするな」

そう言って女は死体の首を斬る事を再開した

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

ガム「何でだよ!!」
「ここから脱出するには首輪を外す事が絶対条件だ
それには首輪を調べる事が重要だ、だから首輪を取らなければならない
だから首を斬る」

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

ガム「・・・その死体はお前が殺したのか?」
「まさか、私は無闇に危険を冒したくはないんだ
だから他の菓子を殺すなんてハイリスクローリターンな事はしたくないし
私の支給品は今首を斬っているのに使っている糸鋸だ
これで戦おうなんて馬鹿な真似はしないししたくない
それに私はこの下らん戦いを潰したいんだ」

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

ガム「・・・だけどそれで他人の死体を切り刻んで良いなんて
理由にはならないだろう!!」
「何故だ?」

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

ガム「それは・・・」
「これは唯のゴミだ、菓子の残骸だ、それをどう扱おうと問題は無いだろう?」

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ

ガム「・・・・・」

ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ギーコ、ギーコ、ギーコ、ギーコ
ガコン

「・・・おい、ガム」

女は黙ってバックから首輪を出し、俺に渡した

ガム「・・・何でもう一個持ってるんだ?」
「サンプル用にここに転がっていた首輪全て回収した」
ガム「なっ!!?お前・・・何人も!?」
「そんなことはどうでも良い、一個持って行け」
ガム「・・・どういう意味だ?」
「お前もお前で首輪を解析しろ」
ガム「はぁ!!?」
「私はこれから病院に向かい病院に居ると思われる
反ガレッド・デ・ロア派にこの首輪を渡し
首輪を解析し首輪を外し、ガレッド・デ・ロアを倒す」
ガム「・・・いや、俺も病院に行くつもりなんだけど」
「それは駄目だ、もしガレッド・デ・ロアの罠だったら
私は殺されるだろう、お前まで死ぬかもしれないぞ?」
ガム「お前・・・死ぬかもしれないんだぞ!?」
「構わん」
ガム「なっ!?」
「お前の様な反ガレッド・デ・ロア派に会え首輪を渡せた
これはかなりの収穫だと私は思う」
ガム「・・・」
「では私は失礼するぞ」
ガム「おい!!」
「・・・何だ?」
ガム「名前聞いてない」
「・・・カステラだ」
ガム「分かった、じゃあなカステラ」
カステラ「ああ!!次会う時まで死ぬなよ!!
ガム「・・・ああ、約束だ」

走り去るカステラ・・・初め見た時は冷たい奴かと思ったが
意外と良い奴だったな・・・さて俺は病院の方へ・・・

ガム「・・・あれ?」

病院の方角とは逆に走って行ったなあいつ・・・
・・・しかももう見えなくなってるし・・・方向音痴?
・・・病院の方に向かうか・・・

残り52名


ガム
状態:健康
道具:支給品一式、首輪一つ
武器:パソコンのバッテリー
思考
1.この戦いを潰す
2.カステラが病院と反対方向に行ったから病院に向かう
3.首輪の解析

カステラ
状態:健康、方向音痴
道具:支給品一式、首輪七つ
武器:糸鋸
思考
1.この下らん戦いを潰す
2.首輪を解析し外す
3.反ガレッド・デ・ロア派の同志を集める
4.病院に向かう(本人は逆方向に向かっている)

※廃工場または廃工場付近で死んでいた死体の首が全て切断されました

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