小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

07 滴る血と流れる涙、零れるコーヒー

1:10
への4にて
コーヒーフロート「見つけたぞぉ!!ババロアァァァ!!」

俺は耳を疑った、だってそうだろ?死人の声が聞こえたら誰だって

コーヒーフロート「待てぇぇ!!!逃げるなぁぁ!!!」

逃げる?俺はまた逃げているのか?・・・待てよ、俺には

ババロア「こいつを忘れたかぁ!?アイスゥゥゥ!?」

そう、俺の支給品のサブマシンガンならこいつを倒せる
実際さっきは圧倒した、だが・・・

コーヒーフロート「撃ってみろ」
ババロア「な、何言ってんだお前?俺が撃てないとでも?」
コーヒーフロート「撃っても当たらない」
ババロア「・・・舐めるな」

俺はアイスに鉛玉の雨を降らせてやった、だが・・・
全て避けられている!?馬鹿な!?奴の支給品の効果か!?それとも奴の身体能力!?
いや両方とも違うだろう、もしそうならば最初に会った時に使う筈・・・
こいつはもしかしてアイスクリームじゃない?よく見ると服が茶色っぽい
チョコレート味?いやモカの色合いに近いし上は白だ・・・
こいつは全くの別人?いやババロアって最初に言ったし・・・

ババロア「な、何だお前は・・・」
コーヒーフロート「コーヒーフロートだ」
ババロア「な!?そんなの名簿には・・・」
コーヒーフロート「アイスクリームとコーヒーを足せばコーヒーフロートになるだろ?」
ババロア「!!!そ、そんなの・・・」

その時あいつは何かを投げた

がしゃああ

俺は自分の左腕を見た、そこにあった筈のサブマシンガンは破壊され
左腕にペットボトルが突き刺さっていた、どんな力で投げれば腕にペットボトルが刺さるんだよ
腕から血が滴る、何で菓子が血を流すんだよ
畜生、意識が遠くなってきた、奴が近付いて来た、ヤバい、ヤバい、
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
ヤバい!!殺される!!逃げろ!!

コーヒーフロート「逃がさんぞ」
ババロア「ひぃ!!」

あり得ない、10mぐらい離れていたのに一瞬で間合いを詰められ腕を掴まれた

ババロア「助けて・・・」
コーヒーフロート「あ?」
ババロア「助けて下さい・・・見逃して下さい」

俺は涙を流しながら恥を捨てて頼み込む

コーヒーフロート「・・・・・」


あいつは俺は突き飛ばした、俺は倒れた
俺を見下すコーヒーフロート、助けてくれるのか?そう思ったが
顔を踏みつけて来た、声が出ない、骨が軋む音がする
頭が割れる、死ぬのか?俺は死ぬのか?個性も手に入れられずに?
冗談じゃない!!こんな所で死んでたまるか!!俺は力を入れて抵抗しようとする

ババロア「ぐぐぐぐぐ」
コーヒーフロート「無駄だ」

自分の顔に更に力を込め始めた、駄目だ死ぬ・・・意識が遠ざかって行く

「子供相手に何をしている!」
コーヒーフロート「ん?誰だ?」
ババロア「・・・・・」
「拙者の名は柏餅!!貴様を倒す!!」

コーヒーフロートは私を踏みつけていた足をどかし柏餅へ向かった
凄まじいスピードで柏餅に迫るコーヒーフロート
血が噴き出す柏餅、コーヒーフロートの力とスピードは尋常じゃない
こいつも私と同じくこの化け物に・・・

コーヒーフロート「馬鹿が、ヒーロー気取りで現れたのは良いが死んじゃ意味ねーだろ」
柏餅「鈍いな」
コーヒーフロート「・・・もっと早く動けるんだぜ?」
柏餅「違う、感覚が鈍いと言ったのだ」

ドシャ

コーヒーフロートの右腕が落ちた、さっきまで丸腰だった柏餅が刀を持っていた
恐らくコーヒーフロートに気付かれない内に斬ったのだろう、驚くコーヒーフロート

コーヒーフロート「なっ!?馬鹿な!?」
柏餅「・・・首を狙ったのだがな、手が滑ったようだ」
コーヒーフロート「貴」

貴様と言おうとしたのだろう、だが言葉を紡ぐ暇も無く首を斬り落とされた

柏餅「大丈夫か?」
ババロア「・・・・・これで大丈夫に見えんのか?」
柏餅「酷い怪我だな」
ババロア「お前も血が出てるだろ」
柏餅「とりあえず病院行くか、隣のほの4にあるみたいだぞ」
ババロア「・・・・・」
柏餅「どうした?」
ババロア「立てないから手を貸してくれ」
柏餅「ああ」

手を差し伸べる柏餅、手を握る俺

ババロア「ありがとう、ついでに肩も貸してくれ」

とりあえず俺はこいつと行動する事にした
勘違いしないでくれ、こいつを信頼したわけでは無い
こいつはもっと強い奴と戦うだろう
そしてコイツか相手はどっちが勝っても無傷で済まないだろう
そして勝った方を殺す、完璧な作戦だな
だがその前に傷を癒さなければいけない、とりあえず病院に行く事にしよう



零れたコーヒーを眺めながら木の上の私は頭を抱えた

「コーヒーフロートが倒されるとは・・・柏餅もやるなぁ」

柏餅が負けると踏んでいたのだが・・・
これが甘いんだか苦いんだが分からないコーヒーフロートと
古来から子供の日を支配していた柏餅の実力の差か・・・

「まぁ良いや、私に敵う菓子なんぞ居る筈が無いからな」

唯一の不安の種はガレッド・デ・ロアが最後に読んだアンパン
あれぐらいだな私に傷を負わせられるのは

「さてと・・・この聖夜の支配者、ビュッシュ・ド・ノエルを倒せる菓子は居るのかな?」
「ここに居るぞ」
「な!!?」

私が最後に見た者は自分が登っている木より巨大な大男だった

コーヒーフロート(脱落)
ビュッシュ・ド・ノエル(脱落)

残り75名

ババロア
状態:左腕に重度の損傷、頭蓋骨にヒビ
道具:支給品一式
武器:サブマシンガンの弾
思考
1.戦いに勝って個性を手に入れる
2.病院に行く
3.柏餅を利用して殺す

柏餅
状態:背中に手刀による切り傷
道具:支給品一式
武器:日本刀
思考
1.この戦いを止める
2.病院に行く
3.少女(ババロア)の手当

???
状態:健康
道具:支給品一式と食糧と水と懐中電灯
武器:???、スタンガン
スタンガンはビュッシュ・ド・ノエルの支給品
スタンガンは5回使用で電池切れになります
電池の規格は懐中電灯と一緒です
思考
1.???
2.出会い頭に片っ端から殺す

-9-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える