小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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84 軍勢の主に問う

15:00 ろの4

ドスドスドス!!

三色団子(赤)「かはぁ!!」
ショートケーキ「・・・嘘でしょう・・・何で・・・何で動けるんですの・・・」

目の前の三色団子は右腕を落とされもう2,30回は突き刺した
頭部にも何回か刺した、既に死んでもおかしくない・・・
むしろ死んでなければおかしい、なのに何故まだ立ち上がれる
何故動けるんですの!?

ショートケーキ「貴方・・・一体・・・何故まだ動けるんですの!?」
赤「・・・・・義務だからだ・・・」
ショートケーキ「義務?」

そういえば戦う前にそう言っていました・・・
一体何の事を指しているんですの!?
あの菓子王は一体何をしようとしているんですの!?

赤「・・・!!・・・ははは、白に続き緑もか
・・・化け物だな、あの執事野郎」
ショートケーキ「・・・残りは貴方一人ですか」
赤「全く・・・俺も落ちぶれたな・・・これだけは使いたくなかったが・・・」

まだ何か切り札を残していたんですの!?一体何を・・・

赤「主よ!!我が主君ガレッド・デ・ロア様!!」
ショートケーキ「!!?」
赤「このまま死すは我が名折れ!!どうか我が手に我が刃を!!」

カチャ・・・

三色団子の手に輪の様な形の刃が突然現れた・・・

赤「我らの理想の糧となるが良い!!うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
ショートケーキ「・・・・・」

ザクッ・・・・・

ブリオッシュ「ご無事でしたか?ショートケーキ様」
ショートケーキ「・・・・・流石に首を落とされては彼も動けないですわね」
ブリオッシュ「・・・私が大鎌を投げて首を落とした分の傷を差し引いても
かなり傷を負わせていたんですね・・・こいつよく生きていましたね」
ショートケーキ「・・・・・殆ど執念で動いているようだったですわ」
ブリオッシュ「・・・所で最後の一撃を何故避けようとしなかったのですか?
あんな攻撃簡単に避けられるじゃないですか」
ショートケーキ「避けてはいけないと思ったからです」
ブリオッシュ「・・・そうですか、お怪我は?」
ショートケーキ「何度か殴られましたが問題ありません」
ブリオッシュ「ご無事で何より、これから一体いかがいたしましょうか?」
ショートケーキ「・・・聞こえているんですよね?」
ブリオッシュ「?」
ショートケーキ「・・・聞こえているんでしょう!?ガレット・デ・ロア!!」
ブリオッシュ「ショ、ショートケーキ様!?」
ショートケーキ「貴方は一体何をしようとしているんですの!?
やりたい事があるなら下に任せず貴方自身が出て来なさい!!」
ブリオッシュ「ショートケーキ様!!危険です!!
これを聞いたガレッド・デ・ロアが首輪を作動させたら」
ショートケーキ「お黙りなさい!!自分だけ安全地帯に居て
自分の家臣のみを死地に追いやるなんて暴挙を許す訳」

ドガッ!!

・・・後ろで何かが落ちて来た?私は後ろを振り返る

ショートケーキ「・・・ドアですわよね?さっきまで無かったですわよね?」
ブリオッシュ「・・・ですね、空から降ってきてましたよ」
ショートケーキ「・・・来い、と言う事でしょうか?」
ブリオッシュ「罠です!!」
ショートケーキ「なら貴方はここに居なさい、私一人で行きます」
ブリオッシュ「・・・・・貴女一人に危険な橋を渡らせる事は出来ません、私もお供します」
ショートケーキ「・・・ありがとう」

私達は目の前のドアを開けた

三色団子 脱落
残り46名

ショートケーキ
状態:打撲が数か所
道具:無し
武器:ソードブレイカー
思考
1.戦いに勝ち自分以外の菓子を消去する
2.ブリオッシュを意識し始めている
3.ガレッド・デ・ロアの誘いに乗る

ブリオッシュ
状態:打撲が数か所
道具:支給品一式
武器:大鎌
思考
1.戦いに勝ち品格の無い菓子を消去する
2.ショートケーキに従う

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