小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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86 クライクライ森の中

15:15 にの5

苺「ここ・・・一体何処なんでしょう?」
あんみつ「俺が聞きたい・・・」

不覚だった・・・適当に歩いている内にもう2時間以上経っている・・・
俺も苺もコンパスの使い方が良く分からなかったからなぁ・・・

苺「少し休みませんか?」
あんみつ「いや・・・とっとと先に進んだ方が良いと思う
ヘリコプターが支給されてんだ、火炎放射器とかそういう物も支給されていて
森が焼き払われたら中の俺達はお陀仏だ」
苺「でも急ぎすぎて消耗し切って誰かに襲われたら・・・」
あんみつ「それもそうだが・・・こんな森の中なんかに何時までも居られんだろう」
苺「でも・・・あれ?何か聞こえませんか?」

・・・確かに何か聞こえる・・・泣き声・・・か?

苺「行ってみます?」
あんみつ「ああ」

俺達は泣き声がする方向に向かった

カルメ焼き「うううぅぅ・・・」

そこにはブルマを着た少女が座っていた、何か紙を見て泣いている

あんみつ「・・・・・」
苺「・・・どうします、声かけます?」
あんみつ「・・・放ってはおけないだろう」

我々は少女に近づいた



ううぅ・・・自分ばかりの事を考えていた自分が情けない・・・
カステラお前の意思はあたしが引き継ごう・・・

ガサッ

カルメ焼き「誰っ!?」

音のする方向を見るとそこには二人の男女の姿があった

苺「ま、待って下さい!!」
あんみつ「俺達は戦う気が無い、この戦いを止める為に行動している
お前はこの戦いに乗っているのか?」
カルメ焼き「・・・・・あたしも乗っていない」
苺「良かった・・・」
カルメ焼き「だが」
苺「???」

女の方が不思議そうな顔をする

カルメ焼き「お前達が本当に乗っていないか疑問だ」
苺「そんな!?」
あんみつ「何だと!?」
カルメ焼き「だったら何か証明できる物でも持っているのか?」
あんみつ「それは・・・」

男が言葉に詰まる

カルメ焼き「そんな証明も出来ない奴らと一緒に行動できない、だが」
あんみつ「?」
カルメ焼き「協力してやる」
あんみつ「・・・何?」
カルメ焼き「この戦いを潰すにはまずこの首輪を解析する事が
必要不可欠、その為には首輪を手に入れなければならない」
あんみつ「ああ、それは俺達も考えていた、だが一体どうやって・・・」
カルメ焼き「さっきそこで銀髪の女に殺されたカステラが首輪を
幾つか持っていたからお前達にもやるよ」
苺「え・・・」
あんみつ「な・・・」

二人は硬直した

苺「・・・どういう事ですか?」
カルメ焼き「これを見ろ」

私は手にしていた紙を手渡した

あんみつ「・・・これは?」
カルメ焼き「カステラの遺書だ」
あんみつ「遺書?」
カルメ焼き「ああ、自分が何時死んでも大丈夫な様に書いていたあったらしい」



俺はカルメ焼きから手渡された遺書を読んだ、苺も横から覗き込む

カステラ遺書『この手紙を読んでいる者へ、私はカステラという者だ
この手紙を読んでいるという事は私は何者かに殺されたという事だろう
これは遺書と思って貰って構わない、私はこの戦いに反対している
この戦いを止めるにはまず首輪を解除しなければならない
その為には首輪を解析する必要がある、私は首輪を手に入れる為に
にの3の廃工場内と廃工場付近で死んでいた菓子の首を切断し
首輪を8つ手に入れた、その内の1つは私と同じくこの戦いに乗っていないガムに渡した
残り7つある首輪と私の荷物をこれを読んでいる君がどう使おうが自由だ
だが出来る事なら私の意思を継いでこの戦いを止めて欲しい
それだけが私の望みだ、カステラより』

あんみつ「死体の首を斬った・・・だと?」
苺「酷い事を・・・」
カルメ焼き「酷い?・・・これはあたしの想像だがカステラは葛藤したと思うぞ
葛藤しながら死体の首を斬ったと思う、この戦いを止める為に仕方なく斬ったと思う
彼女のお陰で我々は戦いを止められるかもしれないんだぞ?
その彼女を酷いとは貴様一体何様のつもりだ!!」
苺「ご、ごめんなさい」
あんみつ「・・・・・そのカステラは?」
カルメ焼き「そこの木の下に埋めた」
苺「・・・私達は商店街に向かう予定ですが貴女は?」
カルメ焼き「あたしは、にの7、8駅に向かう、交通の拠点だからな味方になりそうな奴が来るかもしれない」
あんみつ「それだと敵になりそうな奴も来る可能性も」
カルメ焼き「カステラだって頑張ったんだ、あたしも命ぐらい張るさ」
あんみつ「そうか・・・武器は持っているのか?」
カルメ焼き「最初の支給品の亀甲の盾とカステラが持っていた糸鋸がある」
苺「そんな物で良いんですか?」
カルメ焼き「あたしは結構力が強いから問題無い」
あんみつ「だったら鉄パイプ持って行くか?」
カルメ焼き「良いのか?」
あんみつ「俺達は他に武器を持っているから問題無い」
カルメ焼き「ではお言葉に甘えて持って行こう、あたしはそろそろ行くぞ」
苺「カルメ焼きさん、お気をつけて」

カルメ焼きは立ち上がって歩き始めた

あんみつ「・・・あ!!ちょっと待ってくれカルメ焼き!!」
カルメ焼き「?・・・何だ?」
あんみつ「ちょっとこの森の出口知らないか?迷ってたんだ」
カルメ焼き「・・・・・この道を真っすぐ行けば出られる」
あんみつ「分かった、ありがとう」

俺達は森を出る為に道を進み始めた

残り46名

アイスクリーム(ストロベリー)
状態:健康、やや疲労
道具:支給品一式、首輪1つ
武器:8連発リボルバー、弾
思考
1.この戦いを止める
2.マシュマロさん怖い!!
3.商店街に向う
4.カルメ焼きさん頑張って下さい!!

あんみつ
状態:健康
道具:支給品一式、首輪1つ
武器:ボディーソープ、ハーブ、スナイパーライフル、スナイパーライフル弾倉
思考
1.この戦いを止める
2.マシュマロを警戒
3.首輪を解析する
4.商店街に向かう

カルメ焼き
状態:健康
道具:支給品一式×2、首輪5つ、カステラの遺書
武器:糸鋸、鉄パイプ、亀甲の盾
思考
1.戦いを止める
2.にの7,8の駅に向かう

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