87 見えざる場所
15:30 ろの6 骨董品店
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!
・・・一体何?さっきから店の前を通る同じ顔の男達は?
とりあえず店の奥に隠れているから見つかるからないと思うけど・・・
「・・・おい」
私と一緒に隠れている三色パンが話しかけた来た
三色パン「何だよあれは?」
「・・・さぁ?」
三色パン「カオスな光景だな・・・」
「某スミスさんみたいだね・・・一体何だろう?」
三色パン「・・・まるで人事だな、すあま」
すあま「人事にもなるよ・・・ありえないでしょ」
三色パン「確かにな・・・」
私と三色パンは黙った・・・一体何がどうなって・・
三色パン「・・・考えたんだがちょっと良いか?」
すあま「・・・何?」
三色パン「これは俺の立てた仮設だ、あくまで俺の憶測だと言う事を前提に聞いてくれ」
すあま「分かってる」
三色パン「まず外の同じ顔の連中・・・これは主催側の仕業だろう」
すあま「・・・そう考えるのが妥当ね」
三色パン「そこでだ・・・何故主催側がこんな事をするのか?という疑問が発生する」
すあま「・・・このゲームを盛り上げる為じゃない?」
三色パン「だったら第１回定時放送の時の様にすれば良い」
第１回定時放送?
ガレット・デ・ロア『にの３の廃工場でさっき大規模な戦闘があって
死んだ連中の遺品が大量に残されているから武器に不安がある奴は行く事をお勧めする』
すあま「なるほど・・・あの放送みたいに餌を撒けば
勝手に参加者が鉢合わせして殺し合うって事ね?」
三色パン「その通りだ、殺し合いを加速させこのゲームを面白くする為の工夫だ」
すあま「・・・でもさ、その放送で誰も釣られなかったんじゃないの?
だからあんな大勢で攻めて来た・・・っていう可能性もあるんじゃない」
三色パン「このゲームは見る者にとって最大の面白みは
『殺し合いをしたくない連中を無理矢理殺し合いさせる』という点にあると思う
こんな一方的に大戦力を送り込んでの虐殺劇などガレット・デ・ロアは最初に出来た」
すあま「・・・要するに一体何が言いたいの?」
三色パン「ガレット・デ・ロアの目的は俺達を
殺し合わせるゲームをさせる事じゃなく他にあるって事だ」
すあま「・・・最初の自分の知名度が低いからって言うのは」
三色パン「多分、本当の目的から目を逸らさせる為の嘘だと思う」
すあま「・・・仮にそうだとしたら、このゲームは一体何の目的があるの?」
三色パン「それが分かれば苦労はしない、だがさっきの男達を見た所
ガレット・デ・ロアはこの戦いをとっとと終わらせたいみたいだな」
すあま「だとしたら願いを叶えるという私達の目的はどうなるの!?」
私は叫んだ、三色パンは黙り込む・・・暫く経ち再び三色パンが口を開いた
三色パン「・・・・・もしかしたら願いを叶える為には殺し合いをしなければならないのでは?」
その一言に電流走る
すあま「・・・その発想は無かったよ」
三色パン「だがあくまで仮説だ」
すあま「だけど筋は通っている」
三色パン「だとしたらさっきの男達の説明がつかない、殺し合いを潰してしまったら」
すあま「多分あいつらは殺し合いを潰す目的で送られたんじゃないと思う
潰す目的だったら商店街の店を一軒一軒回って行くんじゃない?
だけどあいつらはまっすぐ何所かに向かっている」
三色パン「つまりあいつらはこのゲームを壊そうとしてる奴を潰しに行くって事か!?」
すあま「多分そうだと思う・・・これからどうする?」
三色パン「・・・このまま馬鹿正直に殺し合いなんかしても願いを叶えられる可能性は低い
だったらこの戦いを叩き潰し、願いを叶える為の何かを奪いとる
そうすれば俺とお前が殺し合う手間が省ける」
すあま「でも・・・何か策でもあるの?あんな大軍を相手にしなければならないんだよ?」
三色パン「ともかく２人じゃ話にならない、味方を集めねば」
すあま「・・・あの男達が殺そうとしている奴は」
三色パン「見捨てる、これは仕方が無い、さっきも言ったが２人じゃ話にならん」
すあま「・・・とりあえず、あの男達が行ってから行動に移す?」
三食パン「そうだな・・・今の内に休んでいよう・・・」
すあま「・・・休めないと思う・・・」
まだ外の足音は途切れない
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!
残り46名
すあま
状態：健康
道具：支給品一式
武器：和弓、矢、脇差(小刀、骨董品店で入手)
思考
1．この戦いを潰し、願いを叶える何かを手に入れ願いを叶える
2．味方を集める
3．そとの男達(うまい棒)が通り過ぎるまで待つ
三食パン
状態：健康
道具：支給品一式
武器：スペツナズ・ナイフ(刀身を発射可能なナイフ)3本、ドス(奇形の和包丁、骨董品店で入手)
思考
1．この戦いを潰し、願いを叶える何かを手に入れ願いを叶える
2．味方を集める
3．そとの男達が(うまい棒)が通り過ぎるまで待つ