小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

88 覚悟を決めた半端物

15:40 はの4 橋

ウイスキーボンボン「・・・なぁ聞いて良いか?」
ババロア「何だ?」
ウイスキーボンボン「何で、はの3でチョコ達と
分かれる必要があったんだ?商店街の方に別れるんだったら
もっと西の方で別れれば良かったじゃないのか?」
ババロア「・・・・・馬鹿かお前?あの二人は
恋人なんだぞ少しは気を使ってやれよ」
ウイスキーボンボン「えっ!?そうなのか!?」
ババロア「見れば分かるだろう」
ウイスキーボンボン「そうだったのか・・・」

嘘だけどな、本当は貴様を殺す為だ
もう俺は覚悟を決めた、この戦いに乗って優勝する
とりあえずこいつは利用するだけ利用して・・・ん?

ババロア「おいウイスキーボンボン」
ウイスキーボンボン「ん?どうした?」
ババロア「あそこ・・・何かおかしくないか?」

俺は土が妙に掘り返された跡を指差した

ウイスキーボンボン「・・・墓じゃないのか?」
ババロア「・・・・・つまり、この近くに埋まっている奴を殺した奴が居るって事か」
ウイスキーボンボン「・・・そういう事になるのか?」

俺は大鉈をウイスキーボンボンの鞄からこっそり取り出す

ババロア「そうだろう?そこの2人!!」
ウイスキーボンボン「え?」
苺「はい?」
あんみつ「何だ?」

南の方から来た二人組の男女に声をかける

ババロア「この埋まっている奴を殺したのはお前らだろう!?」
苺「なっ!?」
あんみつ「ち、違う!!」
ウイスキーボンボン「ちょ、ババロア!!」
ババロア「黙ってろウイスキーボンボン、疑う事もは必要だ」

そう、先に疑ってしまえば疑われる事はそうそう無い
不意打ちをするのには必要な行為だ

苺「今森を抜けてきたばっかりです!!」
あんみつ「そうだ!!」
ババロア「本当か?」
あんみつ「本当だ!!俺達はこの戦いを止める為に行動している!!
お前達はこの戦いに乗っているのか!?」
ウイスキーボンボン「俺達は乗っていない!!」
ババロア「お前達が乗っていないという証拠を見せろ!!」
あんみつ「・・・乗っていない証拠ってどうすれば・・・」
ババロア「そうだな・・・お前達の武器は?」
苺「えっ・・・8連発リボルバーと弾です」
あんみつ「スナイパーライフルとその弾
あとはホテルで拾ったハーブとボディーソープだな」

・・・・・スナイパーライフルとリボルバーか
どちらも欲しいが・・・遠距離用のライフルより
近距離用のリボルバーが欲しい・・・一体どうやって奪う?
・・・そうだ!!

ババロア「ちょっと見せろ」
苺「え?」
あんみつ「何でそれで信用出来るんだ?」
ババロア「使用した形跡が無いか調べる」
ウイスキーボンボン「見ただけで分かるのか!?」
ババロア「正確には触る必要がある」
あんみつ「どういう意味だ?」
ババロア「この土は掘られてからそう時間は経っていない
つまり銃が使われてから時間が経っていない
だったらまだ銃に温度が残っているだろう」
苺「あ、なるほど!!」
ババロア「と言う事で調べさせて貰って良いか?」
あんみつ「ああ、構わない」

良しっ!!これで貰ったな!!・・・いやちょっと待て

ババロア「ウイスキーボンボン、俺はこっちの・・・えーと」
苺「アイスクリームのストロベリー味です、苺って呼んで下さい」
ババロア「ああ、こっちの苺を調べるからお前は・・・」
あんみつ「あんみつだ」
ババロア「あんみつを調べてくれ」
ウイスキーボンボン「・・・ああ、分かった」

これで名前も分かった・・・苺は確実に殺すとして
他の二人を殺し損ねても苺殺しの罪を擦り付ける事が出来る
良い具合に事は進んでいるな・・・俺は苺から銃を受け取った
後はこいつらを不意打ちで殺すだけだ

ババロア「・・・おい、これは何だ?」
苺「・・・え?何ですか?」
ババロア「ほら銃口の所・・・」
苺「え?」

苺が銃口を覗き込む、俺は銃口を苺の額に押し付けそして

BAN!!

あんみつ「え?」
ウイスキーボンボン「どうした?ババロア・・・な、何やってんだ!?お前!?」

BAN!!BAN!!BAN!!BAN!!BAN!!BAN!!BAN!!カチッ!!

あんみつ「ぐっ!!」
ウイスキーボンボン「ぐはっ!!・・・貴様・・・」

ウイスキーボンボンは胸や腹に何発か当たったが
あんみつは左腕に一発当たっただけか・・・

あんみつ「お前!!」

俺にスナイパーライフルを向けるあんみつ
俺は大鉈で右肩を斬りつける

あんみつ「ぐっ!!」

スナイパーライフルを落とすあんみつ

あんみつ「お前っ!!」
ババロア「悪いな」

俺は大鉈を振り上げた

ウイスキーボンボン「ババロアァァァァァ!!!!!!」
ババロア「!?」

ウイスキーボンボンが何かを投げて来た!?
俺はとっさに斬りつけた!!

ビシャア!!

何だ!?液体の入ったボトル?・・・ボディソープか!!
しまった、大鉈の柄にかかって滑って・・・

ガシャン

ババロア「貴様ぁあああああ!!」

俺は輪宝でウイスキーボンボンを斬りつけた!!

ウイスキーボンボン「ガッ・・・行け!!あんみつ!!」
あんみつ「!!・・・すまん!!」
ババロア「逃がすか!!・・・!?離せ!!」

ウイスキーボンボンが輪宝を離さない!!
あんみつがスナイパーライフルを銜えて森に逃げる!!

ババロア「畜生!!折角のスナイパーライフルだって言うのに!!
邪魔すんな馬鹿野郎!!」

ザシュ!!

俺はウイスキーボンボンを真っ二つに斬った

ババロア「手間かけやがって・・・」
ウイスキーボンボン「な・・・何故だ・・・」
ババロア「まだ生きてんのか、しぶてぇなぁ」
ウイスキーボンボン「何故こんな事を・・・」
ババロア「願いを叶える為に」
ウイスキーボンボン「他の奴を殺してか・・・狂ってやがる」
ババロア「他人を蹴落として幸せを掴むのは人間でもやっているだろう」
ウイスキーボンボン「お前・・・最・・・低・・・だ」

俺は黙ってウイスキーボンボンの首を斬り落とした
俺は殺した苺の荷物を調べた、中には支給品一式と
俺達参加者の首にある首輪が入っていた

ババロア「何だよ・・・お前達も誰か殺してたんじゃないか」

ウイスキーボンボン 脱落
アイスクリーム(ストロベリー) 脱落
残り44名

ババロア
状態:疲労
道具:支給品一式、首輪1つ
武器:サブマシンガンの弾、霊安室の鍵、屋上の鍵
チャフグレネード10個、輪宝(仮)、大鉈、8連発リボルバー、弾
思考
1.戦いに勝って個性を手に入れる
2.利用できる奴は利用して殺す
3.苺とウイスキーボンボン殺しの罪をあんみつに擦りつけ誰かに殺させる
4.商店街に向かう
※彼女は苺とあんみつが誰かを殺したと思っています

あんみつ
状態:左腕に一発被弾、右肩を斬られた
道具:支給品一式、首輪1つ
武器:ボディーソープ、ハーブ、スナイパーライフル、スナイパーライフル弾倉
思考
1.この戦いを止める
2.マシュマロを警戒
3.首輪を解析する
4.ババロアから逃げる
5.傷を治す

-96-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える