小説『スイーツバトルロワイアル』
作者:Mr,後困る()

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89 知らぬが地獄

15:50 にの7 森のすぐ脇

アンマン「白餡・・・ちょっと良いか?」
白餡「何だ?小娘」
アンマン「だから小娘じゃなくてアンマンだ!!」

私は何度目かの訂正をした

白餡「どうしたというのだ?一体?」
アンマン「お前も持て!!」
白餡「・・・何故だ?」
アンマン「何でって・・・私ばっかり持ちすぎだろ!!」

私は今胡麻団子を背負いながら薬局から包帯や添え木などを
大量に持って、ほの7のホテルに向かっている

アンマン「お前なぁ!!少しは持ってくれても良いだろ!!」
白餡「我は先の攻撃で両腕が疲労している、自分の荷物だけで限界だ
薬局にあったエコバックに入れたから持ちやすくはなっただろう?」
アンマン「くっ・・・」
白餡「文句があったらさっさと歩け」
アンマン「分かった!!」

私達は再び歩き始めた

アンマン「移動する必要があるのか??」
白餡「薬局はもうボロボロだ、何時崩れても可笑しくない
ならば移動しなければならない」
アンマン「それは分かるが・・・」
白餡「部屋が大量にあるから我らを探すのを困難にする
それとちゃんとした寝床で休んだほうが良いからだ
本来なら近くの病院に行きたいが何故か禁止エリアになっていて
もう行くことはできん、他に何か質問は?」
アンマン「・・・だったら何故森の中に入らない?
ホテルは森の中だ、何故さっきから森の脇を沿って歩いているだけなんだ?」
白餡「森の中に入って迷いでもしたら面倒だ、だから入らない」
アンマン「・・・確かに森に入らなければ迷わないが・・・
それだとホテルに一生入れないぞ?」
白餡「それなら問題無い、この森の近くに、にの7,8駅がある
ホテルは、ほの7にある、駅のとなりの区域で森の中に入れば迷う確率は低くなる」
アンマン「・・・なるほどな・・・でも少し森の中に入らないか?」
白餡「・・・何故だ?」
アンマン「いや・・・暑いだろ?」
白餡「森の中では死角が多いし、動きが制限される、森の中に入るのは危険だ」
アンマン「・・・はぁ」

私はため息をついた・・・胡麻団子を背負った上で薬局から荷物を持ち
更に直射日光・・・私はアンマンだから耐性があるけど少しキツイ
あぁ・・・まさに地獄か・・・



彼女と白餡は知る由も無いのだが、この時薬局にはうまい棒の群れが到着し
にの7の森の中には抹茶がうろついていた
彼女達は幸運にも菓子兵達との交戦を避ける事が出来たのだった

残り44名

胡麻団子
状態:重度の疲労、気絶
道具:無し
武器:投げナイフ3本
思考
1.バトルロワイアルから逃げ出す、方法は問わない
2.アンマンを利用する
3.アンマンと一刻も早い合流を
4.何か杖の様な物が無いと・・・

アンマン
状態:疲労
道具:包帯、添え木、ギプス、エコバック(全て薬局で入手)
武器:シャマダハル、竹槍、硫酸ビン5つ(薬局で入手)
思考
1.頭が悪いから賢い胡麻団子の言う事を聞く
2.ホテルに移動
3.かなりキツイ・・・

アンパン(白餡)
状態:両腕疲労
道具:支給品一式、食料と水5日分
武器:レイピア、コンバットナイフ、マスターキー、アイスピック
思考
1.この戦いを潰しガレット・デ・ロアに神罰を下す
2.ホテルに行き休息をとる

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