「それで同志よ。同志の義妹ってどんな感じだにゃー?」
「散々、殴り蹴りを繰り返した挙句に、義妹トークって、このクラスは苛めが日常茶飯事なのですか?」
「いいから吐くぜよ。」
金髪にサングラスの土御門と言う人に、授業中でありながらも、質問攻めにあっている僕。その横で、青髪にピアスの大男も興味深そうに顔を覗かせている。
「えーと、とにかく金髪で」
「ほうほう。」
「一本一本の髪が針金を丸めて伸ばしたみたいな髪が腰まであって」
「ほほ〜う」
「そんでもって身長が僕の腰くらいのあたり」
『うひょ〜〜〜〜〜』
それまで黙っていた青髪も声を上げた。
小萌先生が「うるさいのですよ!」 注意してきたが、二人はまだ、興奮を抑えきれてない。ああ……神様の馬鹿野郎。よりにも寄って僕のご近所さんがロリコン野郎とは。
「同志! 同志! さっきは悪かったぜよ。だから今度その子抱かせて。」
「ふざけんな。殺すぞ。大体! 抱くってどっちだ!」
「そうやで、ちゃんとセッ「手前マジ止めろよ! 俺の義妹に手出したら殺すで!!!」
隣で、ツンツン頭の上条と言う少年が「はぁ〜」と深くため息をした。 てゆうか、ワックスでも使ってんのか? その頭。
そして、やっと授業が終わった。
すると何故か、他の人たちは帰る準備を始めてしまった。
「土御門さん? 皆さんは何で帰る準備を?」
「あれ? 聞いてないかにゃー? 今日は早く帰れるにゃー」
「へ〜。あ、僕探偵やっててさ、よかったらこれ受け取って、猫探しから悪者退治まで、幅広い仕事を承っているから」
そう言って僕は最近作った名刺を土御門と青髪に渡す。
「へ〜探偵かにゃー。しかし同志、こういうのは電話番号交換の方が良いぜよ」
「なら交換するか」
「そうだにゃー。あ、かみやんもどうぜよ? よくスキルアウトに絡まれるかみやんにはお得ぜだにゃー」
視線をツンツン頭に向ける土御門。 アレ? 絡まれる方なんだ。てっきり絡む方だと
「え? 俺? 俺は良いよ。金ないし」
「あ……スキルアウトくらいなら『零の頂点』の知り合いだ。って言ってこの名刺を見せればいいよ。」
「! お前あの『零の頂点』なのか?」
上条が驚愕を表情に表している。そういや、スキルアウト以外にも噂が知れ渡っている事を忘れていた。このクラスにも、何人か噂を耳にしているかもしれない。
「ま、まぁね。」
「一応、その名刺くれ。後電話番号も交換しようぜ。」
「おう。」
「そうだ! これから遊びにいかね? 非波もよ。」
「あ……僕は義妹が心配だから行けたら連絡するわ」
「俺は良いぜ。最近なんも趣味ねえからゲーム機ってのに興味がある。」
「俺はオーケーにゃー。ってか同志の義妹にお目に掛かりたいにゃー」
「俺は無理、用事があるんや」
と言う事で。遊びに行く予定が出来た僕だった。
★おまけ★
夜「夢雨ちゃん。僕の高校早く帰れる事になったけど、夢雨ちゃんも同じ?」
夢「夢雨もそうだよ!」
夜「そうか、なら迎えに行くな。」
夢「あ……夢雨に友達が出来た。だからその子たちとちゅーしょく食べていい?」
夜「……お金は?」
夢「神様にたくさんもらった」
夜「……まぁ………いいけど」
夢「やった〜! ありがとよるはる!!」
夜春が電話を切る
夜「別に男とは言ってないし、大体女の子方が地球上にはたくさんいるんだ。確率的にいえば、女の子の友達の方が出来るだろ。いや、達ってついてたな。いやいやいやいやいやいやいや、夢雨ちゃんが男の子の友達を作る訳が無い。そうだそうだそうだそうだそうだ。夢雨ちゃんは可愛い。この世で一番いや宇宙を超えたってあんな可愛い子はいない筈。そんな子はきっと高嶺の花となって誰近づけないだろ。てか初心な子があの子に触れられたら普通失神するし。あの子のつやつやな肌で触れられたら……殺す! あの子に好意を向けようが触れようが殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すす殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す………ん? ちゅーしょく? ちゅー、しょく? ちゅう、触? 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す…………………」
土「同志よ。さっきは冗談言ってホントに悪かったにゃー。だから落ち着くにゃー」